7月から日生劇場にて開幕中の、日生劇場ファミリーフェスティヴァル2019。クラシックコンサート「アラジンと魔法のヴァイオリン」、パペット・ファンタジー「ムーミン谷の夏まつり」に続き、音楽劇「あらしのよるに」が8月3日(土)に開幕する。
本公演は、暗闇で出会ったオオカミとヤギが「食う」「食われる」の関係を超え友情を育てていく物語である。ただやさしいだけではない深みのある内容が子供から大人まで響き、原作であるきむらゆういちの絵本『あらしのよるに』シリーズ累計350万部を記録している。
8月2日(金)、開幕に先駆け公開ゲネプロとマスコミ向けの囲み取材が行われ、渡部豪太さんと福本莉子さんがコメントした。
<本公演の意気込み>
渡部:「スタッフ、キャスト、全員で丁寧に取り組んできたので、沢山の方に観ていただきたいです。劇場からは子供たちの声が聞こえてくると思うので、それも含めて皆で楽しめる作品になっていると思います。」
福本:「子供たちの生の反応が楽しみです。全員が楽しめる作品になったらいいなと思います。」
<本公演の魅力・みどころ>
渡部:「オオカミとヤギのありえない友情を描いた作品です。『ありえない』というワードを使うことが『ありえない』ぐらい、ジェンダーや人種を超えたそういうものを反射しているような作品になっていると思います。」
福本:「アンサンブルの方々の身体表現などすごくこだわって作っています。生演奏なので、舞台ならではのライブ感を楽しんでいただければと思います。」
渡部:「今回、雨・風・雪などを役者が、身体を使った表現に挑戦しています。音楽や照明の効果もあって、より迫力あるものになっていると思います。」
<ご自身の役について・お互いの役との関係性>
渡部:「(渡部演じる)ガブは、身体が大きくて凶暴なイメージのあるオオカミですが、実は心が弱くて、ドジで群れの中ではいつも下っ端扱いされているという役です。(福本演じる)メイは、少年のヤギなので、男同士の友情です。」
福本:「ヤギは基本的に群れの中で生活するのですが、メイは自由奔放で、敵がいてものんびり空を見上げているような、のんきなヤギです。メイはハートが強いので、ガブを常に引っ張るという関係性です。」
<ご観劇のお客様へメッセージ>
渡部:「子供向けの作品ではなく、大人も楽しめる本格的な舞台な作品に仕上がっていますので、ぜひ楽しんでください。」
福本:「大人も子供も全員、ぜひ声を出して楽しんでもらいたいです。」
二人:「暑い夏に、楽しいお芝居を、涼しい日生劇場でやっているので、ぜひ観に来てください!」
絵本、映画、芝居、歌舞伎......とこれまでもいろんな形で広がっている名作「あらしのよるに」だが、今回はまさに『音楽劇』であった。雨や風などの音が楽器だけでなく、傘の開閉で表現されるなど、ガブとメイのいる世界に、より臨場感を出していた。
また、公演前にはロビーにて、舞台の演奏者や出演者によるロビーイベントが行われ、観劇前の楽しみをより高めてくれる。
音楽劇「あらしのよるに」は、8月3日(土)~5日(月)まで、日生劇場にて上演。
その後、日生劇場ファミリーフェスティヴァル2019のラストを飾るのは、バレエ 「眠れる森の美女」。8月23日(金)~25日(日)には同劇場にて上演される。こちらもぜひお楽しみに!!