「こんな感じね、と読まれるのはイヤ」古谷大和×東 拓海『おとぎ裁判』対談

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この秋上演されるオリジナル舞台『おとぎ裁判』。タイトルから既に不思議な雰囲気のこの作品は、ミュージカル「しゃばけ」シリーズ、「極上文學」シリーズの神楽澤小虎さんが脚本、国内外で活躍するKPR/開幕ペナントレースの村井 雄さんが演出を手がける新作。"おとぎの国"の奥深くにあるお屋敷の主である裁判官アケチのもとに、おとぎの国の住人たちが毎夜裁判を求め訪れるという、これまた不思議な物語が展開されます。(詳しくはコチラ

果たしてどんな作品になるのか、裁判官のアケチを演じる古谷大和さん、ジュードを演じる東 拓海さんにお話をうかがいました。

*****

――『おとぎ裁判』に出演が決まっていかがですか?

古谷 『おとぎ裁判』というタイトルから、なんだかとんでもないことをやりそうだなと感じて、ふたつ返事でした。楽しみな気持ちでいっぱいです!

 僕自身はまだまだ駆け出し(東さんは舞台出演3作目)なので、新しい作品に出会えることは、新しい方との出会い、新しい経験にもなりますし、それだけでもありがたい気持ちですね。

――あらすじを読んでいかがでしたか?

 「おとぎ話」という柔らかなイメージを裏切るようなお話で、すごく面白くて......

古谷 (ニコニコしながら聞いている)

――古谷さん、どうされました?(笑)

古谷 いや、実はこれが「はじめまして」なんですよ、僕たち。拓海は見た感じしっかりしてそうですが、どうやら抜けてるっぽいので。今ワクワクしてるんですよね(笑)。早くその魅力を知りたいです。

――どこでそう感じたんですか?

古谷 さっきメイクルームで話してたときに「あ、変なところありそうだな」って(笑)

――そうなんですか?

 僕自身はそんなことないと思っていますが、よく「変わってるね」って言われます(笑)。

古谷 「変」というか魅力、人間味ね!すごくしっかりしてそうだし、顔もきれいなのでこの世のものじゃないのかなと思ったんですけど、話してみてちゃんと人間味を感じたので、今すごく楽しみです。

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――東さんから古谷さんの印象はどうですか?

 今朝お会いしたときからもうお兄ちゃんでした。「どこから入ったらいいんですかね?」「あ、そこから2階に上がって」って......

古谷 あはは!それ、お兄ちゃんらしいのかな!?

 今回僕は最年少なのですが、やっぱり年上の人には緊張するので。気さくに接していただいたのはありがたいです。

古谷 場所を教えただけだけどね!(笑)

 僕の中では大きかったです。言い方がやさしかったので。

――(笑)。あらすじの話に戻りますが、東さんは読んでみていかがでしたか?

 「おとぎ話の裁判」がメインのようで、その裁判の中で僕たちが演じるキャラクターのストーリーが動いていくんです。だから「おとぎ話の裁判」と「僕らのストーリー」を両方楽しんでいただけると思うし、そこがリンクしていく感じも面白かったです。

古谷 キャラクターの設定が深いところまでつくり込まれているので、そのキャラクター同士の関係性やドラマがしっかりと表現できたらいいなと思っています。もちろんすべてをシーンや台詞で表すことはできないだろうから、それを踏まえた芝居ができるように。みんなで話し合いながら突き詰めていって、本番を迎えられたらいいなと思いますね。

あらすじが面白いので、想像がどんどん膨らむ

――ご自身の役はどう感じましたか?

古谷 僕が演じるアケチは、最初はよくある主人公的な感じなのかなと思ったんですよ。ぐーたらしてて俺様で。でも実は奥にいろいろ持っているので、そこを大切に演じないとツルッとしたなんでもないキャラクターになっちゃうなと思っているところです。

東 ジュードは、ミステリアスで腹の底が見えないキャラクターだなと思いました。でも、何を目的にアケチに近づいているんだろう、などまだまだわからないことが多いです。ただ、Sキャラらしいので。

古谷 拓海はSなの?Mなの?

 そこは伏せときます。

古谷 (笑)。敢えてね!

東 でもジュードのSって、高圧的な態度をとるとかじゃなくて、本質的な部分でのSだと思ったんですよ。ニコニコもするしペコペコもするんだけど、それは全部相手を見下しているからこそなのかなって。

古谷 台本がまだできてないのにそこまで!素晴らしいね。

 あらすじが面白いので、どうなっていくんだろうって想像が膨らんだときにどんどんジュードのイメージが湧きますね。

古谷 ほかのキャラクターのことを考えると、自然と自分の役の立ち位置も見えてくるよね。アケチと(東演じる)ジュードは深いところまで関係しているみたいだから、そこも大切にしたいなと思います。

――アケチとジュードの関係性は、今の時点ではどのように感じていますか?

古谷 主従関係に近いんですよ。まだ詳しくは言えないのですが、一癖ある関係性で。この時点で面白いですよね。アケチは裁判官、ジュードは執事(?)ですが、表に出ない設定などもありそうなのでちゃんと把握して、計算して、お客さんに届けられたらいいなと思っています。

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――演出が村井雄さんというのも楽しみな部分ですね。

 僕はお会いしたことないのですが、演技を教えていただいている先生が村井さんと何度かお仕事されている方で、その先生からは「とにかく変わってる」と聞きました(笑)。

古谷 変わってるんだ!

 僕自身もお芝居で面白いことをするのが好きなので、ぶつかっていくのが楽しみです。

古谷 僕は村井さんが演出された作品は、RICE on STAGE「ラブ米」を観たことがあって。ぶっ飛んでいたのですが、原作もコメディ要素が強いのでそういうものなのかなと思っていたんですよ。でも今の拓海の話を聞いて、そもそも村井さんが変わった方だったんだと知りました(笑)。キャストもキャラクターの濃い人が集まっているので、どんなものが完成するのか楽しみになりますね。

――先ほど東さんは「面白ことをするのが好き」とおっしゃいましたが、そういうお芝居が好きなんですか?

 そうですね。面白いことだったり、他の人がやらないようなことをやるのは嫌いじゃないです。少し目立ちたがり屋なんでしょうね。

――古谷さんはどういうお芝居が好きなんですか?

古谷 誰にも信じてもらえないんですけど、日常を切り取ったヒューマンドラマが好きなんです。笑いの要素がなくていいんですよ(笑)。映画もドラマも笑いの要素がない作品を観るほうが好きですし、やってみたいですし。笑いの要素も泣ける要素もないような淡々とした作品が好きです。

――舞台に立つときもそうですか?

古谷 舞台の上ではやっぱりエネルギーや発散するものがないと、お客さんに届かないなと僕は思っていて。だから舞台では、汗をかいてエネルギーをマックスで演じることを心掛けていますね。

すごいなと思う人はみんな稽古場でたくさん恥をかいて挑戦していた

――この作品では、どんなところがご自身の挑戦になりそうですか?

古谷 オリジナル作品なので、いろんなお芝居を観てきたお客さんに「こういうの観たことあるな」「こんな感じね」と読まれるようなのは嫌だなと思っていて。だからそこが挑戦だと思います。お客さんに裏切りや驚きを届けられる作品をつくりあげたい。それがないと先にも続かないんだろうと思いますしね。

――それを実現するためにはどうしたらいいと思われますか?

古谷 今まで共演してきた役者さんで「かっこいいな」と思う人や「すごいな」と思う人は、皆さん稽古場でたくさん恥をかいて挑戦していました。僕もそういう人になりたいので、稽古場からいろんなアイデア出して話し合っていきたいなと思っています。

 今、古谷さんのお話を聞いていて、早く古谷さんのお芝居を直接感じたいなとすごくワクワクしています。僕はまだ経験が少ないぶん、先輩方からいいものを学んでいかないければいけないと思っているので、今すごく楽しみです。演じるキャラクターも僕に近いような気がしますし......

古谷 ということはSだ!

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――答えが出た!

 (笑)。そういうことじゃないです。

古谷 あはは!そこじゃないんだ。

 「何考えてるのかな」と思われがちなんですよ。でも実は純粋...なのかもしれない。できるだけ自分に近づけて演じていきたいなと思っています。

――どうして自分に近づけて演じたいのでしょう?

 それは僕がお芝居であまり嘘をつけないからだと思います。お芝居はそもそも嘘なんですけど、そのなかで、嘘のお芝居ができないタイプというか。自分の言葉で喋りたいので。自分に近づけて演じていきたいです。

――では最後に、読者の皆さんに一言お願いします。

 みなさんが聞いたこともない、観たこともない「おとぎ話」が劇場で繰り広げられると思うので、ぜひ体験しに来てほしいです。そして、僕たちキャラクターのストーリーも楽しみにしていただけたらと思います。

古谷 僕自身が最初に『おとぎ裁判』というタイトルを聞いたときに感じたワクワクやドキドキが、きっと今、お客さんの中にもあると思うのですが、それにしっかりと応えられるようにがんばりたいです。素晴らしいカンパニーで素敵な作品になると思いますので、ぜひぜひ楽しみに来ていただけたらと思います!

公演は9月27日(木)から10月7日(日)まで東京・俳優座劇場にて上演。

取材・文:中川實穗/撮影:川野結李歌

『おとぎ裁判』

日程:2018年9月27日(木)~10月7日(日) 六本木・俳優座劇場
演出:村井雄(KPR/開幕ペナントレース)
脚本:神楽澤小虎(MAG.net)
音楽・歌唱指導:桑原まこ
振付:野田裕貴(梅棒)
出演:古谷大和、古畑恵介、芹沢尚哉、東拓海、小林健一、古賀 瑠
   ロッキン=ヨーコ 高崎拓郎(KPR/開幕ペナントレース) G.K.Masayuki(KPR/開幕ペナントレース)

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