大人気ミュージカル『テニスの王子様』(以下、「テニミュ」)で、氷帝の跡部景吾、宍戸 亮、日吉 若を演じた、加藤和樹さん、鎌苅健太さん、河合龍之介さん。テニミュの同期であるこの3人が、卒業から10年の節目となる今年、ついに再集結を果たします。それが3人の頭文字"K"をユニット名に掲げた舞台、project K『僕らの未来』。
しかも題材は、タイトル名にもなっている加藤さんの楽曲とのこと! これはますます期待が高まります。そこで12月の開幕を前に、いち早く行われたチラシ撮影の現場に潜入! 第1弾の河合さん、第2弾の鎌苅さんに引き続き、今回は加藤さんのレポートとインタビューをお届けします。
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加藤和樹さんビジュアル撮影レポート
▲3人とも黒を基調した衣裳で統一されていますが、加藤さんはストールにジャケットと、最もクールな装い。撮影はスタジオ内からスタートしました。「徐々に希望が見えてくる感じ」というカメラマンさんの言葉には、さまざまな想いを内に秘めたようなこんな表情を見せてくれました。
▲撮影隊は屋外へ。視線の強さとクールな佇まいがたまらないです!
▲横断歩道で信号が青になるのを待っているだけなのですが、このカッコよさって...。
▲クールな印象が強い加藤さんなだけに、この柔らかい表情はズルいですね!
無事に撮影終了! というわけで加藤さんにもお話をうかがいました。
加藤和樹さんインタビュー
――加藤さんにとって、鎌苅さん、河合さんとは?
同じスタートラインから始まった人たちって、他になかなかいないんですよね。だから本当の仲間であり、ライバルではあるんですが、ただの仲間、ライバルともまた違うような気がしていて。さらにもうひとつ深い関係というか。
まったく遠慮もしないですし、気も遣わないですし、お互いのことをよくわかっている。でもふたりは自分の知らない顔ももちろん持っていますし、それは逆もまた然りで。そこは今回一緒に芝居をつくっていく過程で、徐々に垣間見えていくものなのかなと思いますね。
あと今よかったなと思っているのは、ふたりとも根本は変わっていないというところ。そこは信頼出来る部分であり、安心出来る部分でもあって。そんなふたりに自分は今どう映っているのか、すごく気になるところです。
――ご自身の楽曲が舞台になるお気持ちは?
変な感じではありますが、やっぱり嬉しいです。曲って出来て、歌ったから終わりではなく、育っていくものなんだなって。そうなることで書いた意味もありますし、思い入れのある曲であればなおさら。
もちろん音楽を始めて間もない時に書いた曲なので、すごく拙いなと思う部分はたくさんあります。でもあの歌詞って、あのころじゃないと絶対に書けないんですよね。今になって当時の気持ちを思い出すことも出来ますし、それを今度は未来に生かすことも出来る。そう考えると、改めてとても意味のあることだなと思います。
――15年前、加藤さんが上京された時のことを書いた楽曲ですが、あのころの自分は今の加藤さんの目にどう映っていますか?
やっぱり子供だったなと思います。経験値も少なかったですし、いろいろなことを知りませんでしたから。そこから数えると15年、テニミュを卒業してからだと10年。改めて、自分はとてもいい時間を過ごしてこられたなと思いますね。いろいろな人と出会い、いろいろなことを感じて、それを曲にしたり、芝居で表現することが出来た。表現者であることに誇りを持てる時間だったというか。だからこそその表現者として、また新たにひとつのものをこの3人でともにつくっていける。こんなに嬉しいことはないですね。
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取材・文:野上瑠美子
撮影:源賀津己