2018年4月に東京・東京芸術劇場シアターウエストと大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される『PHOTOGRAPH 51(フォトグラフ51)』。
X線回析写真"フォトグラフ51"にDNAの二重らせん構造を収めた女性研究者ロザリンド・フランクリンの生涯を描く本作。2015年にニコール・キッドマン主演でロンドンのウエストエンドにて上演され、注目を浴びた作品です。
その日本初演となる本作では、これが初舞台となる板谷由夏さんが主演を務めるほか、神尾佑さん、矢崎広さん、宮崎秋人さん、橋本淳さん、中村亀鶴さんが出演します。
げきぴあでは、まだまだ謎の多い本作のビジュアル撮影現場の様子を、前・後篇にわけてお届け中。
→前篇&作品の概要はこちら!
後篇は、宮崎秋人さん、橋本淳さん、中村亀鶴さんのビジュアル撮影レポートをお送りします。
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後篇のトップバッターは...宮崎秋人さん!
▲宮崎秋人さんが演じるのは、アメリカ人科学者のジェームス・ワトソン。20代前半で、自信とハングリー精神あふれる若手研究者という役どころです。
▲カメラマンさんと話しながら写真のイメージを掴んでいく宮崎さん。若さゆえのヤンチャさも表現しつつ、シリアスから笑顔まで次々とポーズを決めていきます。おでこを出したカーリーヘアーは珍しいですね!
▲なんだか大人な雰囲気。横向きでカメラ目線をした宮崎さんに「そのポーズをした人は今までいません!」とカメラマンさんから声が上がっていました。
▲ワトソンは、クリックと共に、ある意味ロザリンドと競い合う立場の人物。そういう「ただまっすぐなだけの若者ではない」感じが、この宮崎さんのポーズや表情からも伝わりそうです。
▲淡々とポーズを取っていた宮崎さんですが、カメラマンさんに「眩しいですよね?」と聞かれると笑いながら「眩しいです」と白状。眩しそうには全く見えませんでしたよ。プロだな~。
そしてお次は...橋本淳さん!
▲橋本淳さんが演じるのは、ユダヤ系アメリカ人科学者のドン・キャスパー。外交的で愛想がよく誠実という役どころで、板谷さん演じるロザリンド(主人公)を尊敬し、慕っている若手研究者です。
▲橋本さんの撮影で印象的だったのは、最初にしっかりと話す姿。どういう心持ちで挑んだらいいのか、どんなイメージの写真なのかを細かく確認してから撮影に入っていきます。
▲こんなアンニュイな表情で撮影していますが、シャッターが止まるとにこやかに。愛想がよくて外交的、というキャスパーの姿も目に浮かんできました!
▲ジャケットの着こなしも他の登場人物とまた違う感じがしますね。どの衣裳も、イタリア在住の衣装デザイナー(小栗菜代子さん)が、時代背景や各人物の性格を考えて集めたものだそうです。納得!
▲ポーズや表情など、リクエストにどんどん応えていく橋本さん。さまざまな顔を見せた橋本さんを観ていると、幕が開いた頃、果たしてどんな人物が舞台にいるのか、より楽しみになりました!
そしてラストを飾るのはこの方...中村亀鶴さん!
▲中村亀鶴さんが演じるのは、イギリス人科学者のフランシス・クリック。せっかちで少し堅く、哲学的な一面もある、という役どころです。ワトソン(宮崎)とは共同研究者という間柄。
▲笑顔でスタジオに入って来られた亀鶴さんですが、役の設定を改めて確認し、カメラを見たときはもう...さっきまでの亀鶴さんはいらっしゃいませんでした。写真でも一目瞭然ですが、目力、表情、佇まい、どれを取っても別格!その姿からクリックの哲学的な一面も垣間見えます。
▲「白衣は着たことがない」と興味津々だった亀鶴さんは、実際に着てみると「給食当番を思い出すなあ」と予想外の感想(笑)。
▲スーツも普段は着られないそうで「七五三以来かも」と笑っていらっしゃいました。これは、衣裳的にも普段なかなか見られない姿が見られそうですね...!
▲歌舞伎俳優・中村亀鶴の雰囲気がチラリと垣間見えた写真!亀鶴さんが現代劇でどんなお芝居を見せてくださるのか、すごく楽しみです。
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ということで、ビジュアル撮影レポートはここまでです。
この日は、俳優さんたちにとっても、役になる最初の日。これから、いろんなものがどんなふうに育っていくのか期待大です!
『PHOTOGRAPH 51』は、2018年4月に東京・東京芸術劇場シアターウエスト、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。一般発売は2018年1月27日(土)から。