チャールズ・M・シュルツ原作のコミック『ピーナッツ』の世界観がそのままミュージカルになった『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』。
その開幕が来月に迫ってきました。
3月6日には、キャスト、スタッフが一堂に会する場である"顔寄せ"が開催され、いよいよ作品が本格始動。
その模様をレポートします!
なお、このミュージカル、今年はオフ・ブロードウェイでの初演から50年目という記念すべきタイミングでの上演なのですが、その初演は1967年3月7日。
まさに、翌日には作品誕生から満50歳! という中での顔寄せで、皆さんの気合いも十分!! でした。
登場するのはチャーリー・ブラウン、ルーシー、サリー、ライナス、シュローダー、そしてスヌーピーというおなじみのキャラクター6名。
つまり、キャストはわずか6名!
少数精鋭です。
プロデューサーさん曰く「スーパーな6人とスーパーなスタッフがいないと出来ない、大変なミュージカル」とのことなのですが、そんなスーパーな6人はコチラ!
チャーリー・ブラウン役、村井良大さん
「本当に素敵な作品なので、この6人で力を合わせて、素敵な舞台にしていきたいと意気込んでいます!よろしくお願いいたします」とご挨拶。
ルーシー役、高垣彩陽さん
「5年ぶりくらいのミュージカル出演ですが、ずっとミュージカルに出たいと願い続けていました。それがまたここで叶います。自分自身の課題は山のようにありますが、まずはこの作品を知れば知るほど、ここにかかわれて幸せでいっぱいです。この幸せをたくさんの人に届けていきたい」と意気込みを。
サリー役、田野優花さん
「可愛い衣裳と、可愛いセット。負けないように私も全力でサリー...、6歳! を演じていきたいと思います(笑)!」と可愛い笑顔で話しました。
ライナス役、古田一紀さん
「この作品の出演が決まった時から「とりあえず頑張る」をテーマに掲げています。でも楽しい作品なので、その「頑張る」も、苦しんで頑張るのではなく、爽やかに頑張りたい」とのこと。
シュローダー役、東山光明さん
「内容も音楽もすごく楽しいミュージカルで、めちゃくちゃ楽しみだったのですが、いざ台本や楽譜を見て、実際に皆さんとあわせると、戦場だなと......。シーンが次々とめまぐるしく変わっていくので、本当に僕ら6人とスタッフの皆さんが力を合わせてやらないとハピネスな作品にならないなと実感してます。稽古に励みまくり、最後にはきちんとハピネスを届けられるようにしたいです」と話しました。
そしてスヌーピー役、中川晃教さん
「この作品のお話を最初に頂いたとき、真っ先に「スヌーピーでしょ!? あのスヌーピーだよね!?」と聞き返して「絶対やるー!」と言いました。そこから台本をもらい、歌稽古をする中で、いま、この作品は手ごわいと思っています。しかしこの6人、その化学反応を見たい、起こしたいと思って私たちが選ばれたのかなと思っています。そう思うと、最高のものが生まれる予感しかありません。とはいえ手ごわいものにこれから挑むと思うと、身も引き締まります。楽しく、最高のエンターテインメントが届けられるよう精一杯頑張りたいと思います」と意気込みを話しました。
訳詞・演出は『SHOW-ism』シリーズなど、ショー作家としても知られる小林香さんです。
ご本人も「シアタークリエが開場する前からこの作品の上演を熱望していた」と語る、この作品のファン!
かつてSHOW-ismシリーズでも、この『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』の代表的ナンバー『Happiness』を使用していたことも。
「キャストは6人と少人数ですが、才能豊かな、可能性に溢れる皆さんに集まってもらって嬉しく思っています。子ども向けミュージカルなのではないかと誤解されることが多いのですが、この作品は、かつて子どもだったことのある大人が、大人になった今も忘れたくないと思っているものを、子どもの目を通して伝えているミュージカル。大人になればなるほど、この作品の良さがわかるのかもしれません。同時に、子どもも楽しめる作品でもあります。子どもも楽しめて、大人も楽しめる作品ってすごく難しい。だから手ごわいです。なおかつ、原作が漫画ですからシーンが細かく細切れ。心して立ち向かわないとお客さまに喜んでもらえないと思うので、初日まで一丸となってやっていきたいなと思います。
そしてこれはコメディ・ミュージカルです。ずっとニコニコが続いている、そういう明るい作品を4月の春満開のシアタークリエで上演できることを嬉しく思います」
担当者の言葉によると、「50年も支持され続けるミュージカルはそうそうなくて、『マイ・フェア・レディ』『ラ・マンチャの男』『王様と私』『屋根の上のヴァイオリン弾き』など本当に名作、傑作ばかり。この作品もそのひとつ」とのこと。
日本での上演機会は多くありませんが、その貴重なこの機会、そしてこの素敵なキャストでの上演、ぜひお見逃しなく。
この作品、開幕までげきぴあで追っていく予定です。今後の更新もお楽しみに。
そしてチャーリー・ブラウン村井さん、スヌーピー中川さんの2ショットも頂きました!
休憩のタイミングで声をかけたところ、奇しくも村井さんは中川さんの差し入れのお団子を、中川さんは村井さんの指し入れのドーナッツを手にしていたのでした...ナイスコンビ!(ケータリング、他にもいっぱいあったのに!)
この日は顔寄せ後、本読み稽古もあり、そちらも取材しましたので、次の更新はその様子をお届け予定です。
中川スヌーピー、吠えてます!
村井チャーリー・ブラウン、爆発してます!(ルーシーが引いてます...)
取材・文・撮影:平野祥恵(ぴあ)
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