開幕中の『プリシラ』稽古場レポート・その1

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演出・宮本亜門×主演・山崎育三郎で、12月8日(木)から29日(木)まで東京・日生劇場にて上演されるミュージカル『プリシラ』。

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原作は1994 年公開の同名映画。3 人のドラアグクィーンたちのドタバタ珍道中を描いた作品で、少ない予算で製作されたにもかかわらず世界中で大絶賛を浴びました。さらに、その奇抜でオリジナリティ溢れる衣裳はアカデミー賞衣裳デザイン賞も受賞!劇中の音楽とともに一大ブームが巻き起こった作品なのです。

ミュージカル版は、2006 年に映画同様オーストラリアで初演。マドンナやドナ・サマーなど誰もが知るヒット・ソングを散りばめたディスコ・ミュージック、個性的で華やかな衣裳で歌って踊るエンターテイメント満載の舞台で、ロンドン・ウエストエンド、NY・ブロードウェイを含む15か国以上で上演されてきました。今回は、満を持しての日本初上陸! 宮本亜門さん演出のもと、山崎さんはもちろんユナクさん(超新星)と古屋敬多さん(Lead)のWキャストや陣内孝則さんなどバラエティ豊かなキャスト陣で、キラキラ輝くファビュラスな世界を作り上げます。

今回、そんな『プリシラ』の稽古場を3回にわたりリポートします!

最初におじゃましたのは、まだ小さめの稽古場。

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この日は、山崎さん、ユナクさん、古屋さん、陣内さん、石坂勇さんが参加しての読み合わせと立ち稽古。

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一度読む度に亜門さんからかなり細かいところ...例えば語尾の「ね」をはずす、などに至るまで台詞の修正が入ります。その結果、わたしたち観客がより理解しやすく、伝わりやすくなっていくんですね。

ちなみにストーリーはこちら↓
シドニーに住むドラァグクイーンのティック(芸名:ミッチ)(山崎)は、最近不運続きで仕事も私生活もダウン気味。そんなとき、別居中の妻の誘いで、砂漠の真ん中にある街でパフォーマンスをすることに。仲間である、夫を亡くしたばかりで沈んでいるトランスジェンダーのバーナデット(陣内)と、若くて美しいが生意気なアダム(芸名:フェリシア)(ユナク/古屋)を道連れに、1台のバス「プリシラ号」をチャーターし、砂漠を縦断する旅に出ます。

石坂さんが演じるボブは旅の途中で出会う男性。陣内さん演じるバーナデットが恋心を抱く相手です。

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かっこいい...。こりゃ好きになっちゃいますよ!

この日の稽古は、ティックとバーナデット、アダムの3人がボブと出会った街で起きた出来事を描くワンシーンを中心に行われました。
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陣内さんの足元に注目!ヒールです! ヒールを履きはじめたばかりの足の痛さ...女性ならわかりますよね。陣内さんはトランスジェンダーで女性として生きているので、普段からヒールを履いているような役柄。このとき既に普通に歩いていらっしゃいました。いや~すごいなあ。

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こんな感じでみなさんが笑っていたのは...

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バーナデットとアダムの場面! ある理由からティックに叱られたアダムをバーナデットが励ます温かなシーンなのですが、穏やかなバーナデットにグイグイ甘えるアダムの絶妙なお芝居に笑わされちゃうんです。

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ユナクさんと古屋さんはWキャストなので、先に演じた方へのダメ出しも共有。それでも違うお芝居になるのが、やっぱりWキャストの楽しいところ。2人の歌声の美しさもぜひ楽しみにしておいてほしいポイントです!

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どっちのアダムもかわいいですねえ!

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そして歌声といえば...

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サービス精神に火がつく座長(笑)。ありがとうございます! 

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歌詞を英語から日本語に訳すため、演出の変更でアダムのブレスの位置が難しくなったんじゃないかと亜門さんに掛け合う山崎さん。自分のシーン以外も丁寧に確認されてました。

『プリシラ』はとっても自由で華やかに見える舞台ですが、こうやって台詞の一文字やブレスの位置まで丁寧に丁寧に地盤を固めていく作業から始まるんだなと感じました。
この日の稽古場取材はここまで。休憩時間も自主的にダンスの練習をされる皆さんの姿を横目に...第2弾に続きます!

ミュージカル『プリシラ』は12月8日(木)から29日(木)まで、東京・日生劇場にて上演!

ライター:中川實穗 カメラマン:源 賀津己

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