Dステがシェイクスピア没後400年に贈る、青木豪×シェイクスピア×Dステの本格的喜劇作品 Dステ19th「お気に召すまま」。Dステにとっては『ヴェニスの商人』『十二夜』に続くシェイクスピアシリーズ3作目です。
本番を目前に、熱がこもる稽古場からキャストの皆さんからメッセージが届きました!
さて、いよいよ今回が当連載も最終回! 最後にメッセージを寄せていただいたのは、
シルヴィアス役を演じる大久保祥太郎さんと、、、
マーテクスト役とフィービー役を演じる山田悠介さんのおふたり!
まずは大久保祥太郎さんから。
Q1 Dステ19th「お気に召すまま」のここが面白い!というポイントは?
大久保「言葉が面白いです。これはどのシェイクスピア作品にも言えるのですが。言葉遊びが御洒落で綺麗で滑稽で素敵です。『お気に召すまま』は喜劇的笑いが多く、演じていて楽しいです。初めてシェイクスピア作品をご覧になる方にも楽しんでいただけると思います。観劇後はハッピーな気持ちになっていただけましたら幸いです」
Q2 青木豪さんの演出についてお聞かせください。
大久保「ものすごく楽しいです。役者に直接的な答えは与えず、絶妙な言葉で答えまで御導きくださるので色々試させていただき、一日の稽古があっという間に終わってしまいます。良いものは良い!ダメなものはダメ!と言ってくださるので、答えを模索しながら楽しんでます」
Q3 稽古をしていていかがですか?
大久保「演出の青木豪さんが"人間は嫉妬で生きている"とおっしゃっていたのですが、その言葉を稽古場でひしひしと感じております。僕が演じさせていただくシルヴィアスはフィービー(山田悠介)に恋する羊飼いなんですが、追いかけても追いかけても振り向いてもらえない。それでもあきらめずに好きで追いかけるのは違う方を向いているフィービーへのある種の嫉妬だと思うんです。その嫉妬する姿や恋に悩む姿を表現することで、シルヴィアスに深みが出ると思うので、稽古でいろいろと試行錯誤しています」
Q1 御自身の役どころを教えてください。
山田「マーテクスト/フィービーの二役を演じます。実にマーテクストは三言しかしゃべらない上に、ストーリーのキーにもならない役どころです。三言で存在感を出したいと思います。フィービーは相手役・シルヴィアス(大久保祥太郎)との息の合った掛け合いが見どころです。初の女性役ですが、自由に演じたいです」
Q2 稽古をしてみていかがですか?
山田「石田圭祐さん、松尾貴史さん、鈴木壮麻さん、今回Dステに参加していただく御三方の引き出しの多さには驚かされます。稽古中から笑いが絶えません。僕も御三方のように歳を重ねたいです」
Q3 共演者のここがおすすめというところを教えてください。
山田「今回ロザリンドを演じる前山(剛久)のストイックぶりに感心させられています。気迫がすごいです。今年は彼と仕事で半年くらい一緒にいるんですが、現場ごとに全く違う顔を見せるので僕も負けられない!と気合いが入ります」
大久保「どれだけ振り向いてもらえなくても真心を持って想い続ければ、いつか叶う。恋っていいな、人間っていいなと心から思える作品です。観れば観るほど深みが増し、面白くなる舞台だと思うので、いろんな登場人物に感情移入して純粋な気持ちで何回も楽しんでいただけたら嬉しいです。青木豪さん×シェイクスピア×Dステ×松尾貴史さん×石田圭祐さん×鈴木壮麻さん。この化学反応を劇場でお楽しみください」
山田「マーテクスト/フィービーの二役以外にも、様々な場面で舞台上に登場します。僕のことを探してみてください。体を張って頑張っていますので、見つけてもらえたら至極嬉しいです。見どころ満載ですので、皆さん、ぜひ!」
【公演情報】 Dステ19th「お気に召すまま」
2016/10/14(金)~10/30(日) 東京・本多劇場
2016/11/19(土)~11/20(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール