11月に上演される、ミュージカル『八犬伝―東方八犬異聞―』二章。
2015年8月に上演された初演の続編で、原作はあべ美幸先生の同名ファンタジー漫画。(株式会社KADOKAWAよりコミックスは15巻まで発売中。)
初演に引き続き、演出・音楽はOne on Oneの浅井さやかさん、脚本は空想組曲のほさかようさんが手がけます。
今回、前作に引き続き出演する坂口湧久さんと前内孝文さん、今作から出演する松村龍之介さんと山本一慶さんにお話を伺いました。
<超ざっくりな役どころ紹介!>
◎現在14歳の坂口さんが演じる犬塚信乃は、実際は18歳だけれども13歳のまま歳を取らない身体を持つ主人公。幼馴染みである荘介や浜路を家族として大切にしています。
「身体は小さいけど、台詞に18歳な部分があるので演じていて楽しいです」(坂口)
◎松村さん演じる犬川荘介は信乃の幼馴染み兼お目付け役。信乃のためなら命をかけることも厭わないほどです。
「荘介は信乃のことが大好き。自分が抱えている辛いことや苦しいこと、優先しないところもかっこいいですね」(松村)
◎前内さん演じる犬飼現八は、初演では恋人の死に絶望した姿を演じましたが、続編ではそれらを乗り切ったあとの姿が見られそうです。
「現八は表に全て出す人。今作では、自分を想ってくれる人、大切な仲間、家族を守りたい気持ちが周囲に伝わっていくと思います」(前内)
◎山本さん演じる犬山道節は、生き別れの妹に会いたい一心で死なない身体になった過去を持つ人です。
「表向きはしっかりしてるように見えるんですけど、内面がおちゃめだったりするので、そういう部分は舞台でも出せていけたらいいなと思います」(山本)
――松村さんはミュージカルが初ということですけど、出演が決まっていかがですか?
松村 : 「いやー...もう。きたか...と」
――それはミュージカルが?
松村 :「 ミュージカルもですし、これを僕がやっていいのかっていうのがありました。原作も面白いし、舞台も演出が素敵で面白い。
それを観れば観るほど『これを俺がやるのか』と...立ちはだかる大きな壁。でもそれを越える楽しみはできました。
早くみんなと稽古して、絶対にやってやるって」
――山本さんは出ることが決まっていかがでしたか?
山本 : 「僕も久々にミュージカルをやらせていただくのですが、楽しみです。前作を観させてもらったら、歌への入り方がすごくスムーズで。
感情が出るところや、お客さんを楽しませるところが的確にはまっていたので、そこはもう信頼して、歌だからこそお客さんにダイレクトに伝えられる想いとか、キャラクターの気持ちを乗せられるように、楽しんで歌って、伝えられたらいいなと思っています」
――初演から出演されるおふたりは、出演して作品のどういうところが魅力だと感じられましたか?
坂口: 「荘介のために生きるとか、浜路のために生きるとか、誰かを想って生きるとか、最初は全然わかりませんでした。
でも稽古をやっていくうちに、荘介を守るためにとか、浜路を守るためにっていう風にだんだんと...信乃ほどの強い気持ちにはなれなかったかもしれないけど、それに近いものにはなれたかなって思います」
前内 : 「役作りで今までの作品と違ったのは、現場で(役者たちが)尊敬し合って、演出家さんと戦いながら、お互いに刺激し合って役ができあがったこと。作ったというよりは、できあがったという方が僕の中では正しい感覚かなって思います。それは劇場に入っても、幕が開いてもまだ続いていたというか。今までにない経験でしたね」
――音楽がどれも素敵でしたが、その中でもみなさんが一言ずつ歌詞を考えたという『MyWish』は特に素敵でしたね。
坂口 : 「みんなでキーワードを書いて集めて、それを浅井さんに出して。そこからピックアップして、歌詞に入れてくれました」
前内 : 「初演の稽古も中盤くらいのときに、エンディング曲を作りたいってなって。浅井さんがみんなに一言でもいいからワードをちょうだいと。それでみんなが自分の役が思う『八犬伝』の言葉を送って」
山本 : 「それおもしろい!」
松村 : 「素敵!」
前内 : 「浅井さんのすごさを感じましたね。半日とかで作っちゃったし」
坂口 : 「次の日にはもうできてましたよね」
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