2015年5月、加藤ミリヤのテーマソング、東京ゲゲゲイの牧宗孝(MIKEY)が総合演出・構成・振付・脚本を手がけた*ASTERISK『女神の光』は、全公演ソールドアウト、大きな話題となりました。
そして今年の*ASTERISKは、グリム童話『白雪姫』を、人気作家の中村うさぎが新解釈で書き下ろし。東京ゲゲゲイをはじめ日本のトップダンサーが一堂に会します。
稽古のスタートを前に、東京ゲゲゲイが「日本ダンスフォーラム賞(日本ダンスフォーラム主催)」受賞! 授賞式のためにメンバーが集まり、座談会が行われました。今回はそのPart.2として、MIKEYさんに単独インタビュー!
・・・まずは、前回、*ASTERISKという大舞台を手がけた感想は?
MIKEY 半年くらい作品にかかりっきりで、このためだけに生きてる感じでした。達成感はあったけど、反省点も多くて。それが「もう一度」という気持ちにつながりましたね。
・・・名だたるダンサーが集まって、創作プロセスは大変だったかと
MIKEY そうですね。どんな小さな役でも、その人の魅力を最大限に生かせるシーンは作りたいと思っていました。もちろん、今回も同じ気持ちです。
・・・今回は、美魔女の大スターと新人アイドルが対決する物語だそうで。
MIKEY 基本的に善悪だけで語れない何かを問うみたいな話が好きなんです。今回の美魔女は、色んなものを犠牲にして芸の道に生きてきた。そんなスターと男の力で上がってきた新人との対決です。
・・・MIKEYさんは演出・振付に加え、美魔女役で主演されます
MIKEY うさぎさんが書いてくださった美魔女と自分の生き方、これから追求していきたいことがシンクロしていて、原作を読んで「これ、私のことじゃん!」って思ったんですよ。
・・・毒リンゴや鏡など『白雪姫』におなじみのアイテムは登場する?
MIKEY 出てきますよ。小人も王子も。全てうさぎさん的にユニークに解釈されて、そこも見どころかな。
・・・童話の『白雪姫』は王子様のキスでハッピーエンド、でも、魔女は?
MIKEY 最後、罰を与えられて炎の上で永遠に踊らされるんです。そこがまた、芸の道を突き進む主人公と重なっている。今回は女性に響く物語かも。まさか『白雪姫』でこんなに切ない思いになるなんて ......。きっと女性のみなさんを勇気づける作品になると思います!
(取材・文/大西美貴)