1999年にイギリスで幕を開けて以来、ブロードウェイやウエストエンドなど、世界中を熱狂の渦に巻き込んできたダンスカンパニー「バーン・ザ・フロア」。まさに燃えるように熱いステージで日本でも多くの観客を虜にしてきた彼らが、2016年4月に9度目の来日公演を開催。今回の公演に向けて3組のダンサーとシンガーが来日し、スペシャルサポーターの武井壮と共にパフォーマンスを行い、見どころをアピールした。
一足早く上海公演を観た武井は「2時間ほど続くステージで、その間、メンバーたちは指の先から表情まで緩んでる時間がまったくないんです。セリフはないんですが、舞台上が燃え上がるような情熱で、喜びや悲しみ、恋や愛や裏切り、戦い...いろんなストーリーを僕らに次々と見せてくれるので、何度観ても飽きないステージになっています」と、熱くコメント。
最新作『バーン・ザ・フロア NEW HORIZON』では、舞台、楽曲、衣装を刷新したうえに「日本公演に向けて最高のステージを届けたい」と、新たなステージを構成中。「セットはもちろん、キャスト、音楽、ダンススタイル、コスチュームすべて新しくなっています。初めて来日するキャストもいますし、シンガー、ギタリスト、ドラムとダンサーとの掛け合いも注目してほしいところです。また、ダンサーそれぞれの個性も楽しんでいただけると思います」と、男性ダンサーのひとりパスクアレが見どころを語る。さらにシンガーとして参加するマイキーは「いろんなスタイルの曲を歌います。アレンジしたカバー曲を歌ったり、僕もいろんなキャラクターを演じているので、ぜひ劇場で楽しんでいただきたいです」とコメントした。
また、制作発表でダンサーたちと一緒にダンスパフォーマンスを披露した武井は「彼らと踊ってみて、ダンスで表現することって、地球上のすべての人類、生き物に対してすごく有効な力だと感じました。言葉が通じなくても、違う生き物だったとしても何か感じるものが必ずありますし、その動きを見ただけで感情がストレートに伝わりますよね。彼らの動きは、動いたり止まったりする中でも、細部まですべて表情があるし、自分の身体をコントロールしている領域が広い。その能力の高さにすごく衝撃を受けたし、彼らが積み重ねてきたものの分厚さは、世界のトップアスリートに通じるものがあると思います」と、絶賛のコメント。さらに「バーン・ザ・フロア」の倒し方を問われると、「彼らが晴れやかな笑顔を見せて踊ったり、時には物悲しく切ない表情で踊り続けている限りは、私、武井壮でも倒せません!そんな最強の舞台になっておりますので、ぜひ皆さん観に来てください。引っ込み思案で一歩前に出られないとか、先のことが怖くて前に出られない、そんなお気持ちの方がいらっしゃいましたら、彼らの姿を見て"新たな地平線"に足を一歩踏み出すきっかけにしていただければ嬉しいと思います」と、力を込めた。
取材・文:黒石悦子