『夜への長い旅路』撮影レポート

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麻実れいさん、益岡徹さん、田中圭さん、満島真之介さん、ある夏の一日の朝から真夜中の家族を描いた舞台『夜への長い旅路』に出演する4人のキャストによるビジュアル撮影が都内某所で行われました。

「夜への長い旅路」.jpg白の綿または麻のシャツスタイル。4人の体は近くにあるのに、微妙に密着していません。
シャッターが切られ始めると、それは家族4人の『夜への長い旅路』、ある夏の一日がすでに始まったような空気が生まれました。母、父、息子たち、彼らの視線はまるでバラバラ。家族の心は一体どこを彷徨っているのでしょう。緊張感を湛えながら静かに撮影は進みます。

やがて声がかかり、4人はロープで巻かれていきます。
ロープは絡んでしまった家族の関係、身動きできない息苦しさ、それでも切れない鎖のようにも見えてきます。

大きな音を立てたら、すぐにでも壊れてしまいそうな繊細な場の中で、母、父、兄、弟の関係がじわりと浮き出て見えてくるようです。

はかないけれど濃密な関係、時間の経過とともに、満島さんや益岡さんの額に汗がにじんでくる場面もあり、これもまるでじりじりとした濃い家族関係を感じさせる演出のようにも見えて。
(実際には撮影用のライトでかなり温度が上がり暑くなるのですね)
それにしても、麻薬中毒の母、金銭に執着する父、アル中の兄、病を抱える弟、というこの家族に幸せだった日はあったのでしょうか。

撮影終了の「OK」が出て、ロープが外されると、キャストの緊張感も一瞬でほどけ、場の空気がすっと緩みました。互いにさまざまな思いを抱えながら、縛り合う家族。4人のキャストによる濃密な舞台はこの先どのように作り上げられていくのでしょうか。9月の上演に注目です。

公演は9月7日(月)~23日(水・祝)東京・シアタートラム、9月26日(土)~29日(火)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。4月26日(日)11:00までチケット最速抽選「いち早プレリザーブ」を実施中!

(ライター 栗原晶子)


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