「4BLOCKS」は、諸星和己、DA PUMPのISSA、175RのSHOGO、山崎裕太の4人が兄弟で「4BLOCKS」というトップアーティストグループ、という設定のオリジナルミュージカル。
演出は河原雅彦、音楽を主演でもある諸星和己自らが担当していることにも注目したい。また、振付も一部ISSAが担当している。
共演の女優には、はいだしょうこ、安藤聖、河西智美など多彩な顔ぶれ。
ストーリーは、かつて一世を風靡したトップグループ「4BLOCKS」が、突然解散を宣告され、落ちこぼれ人生まっしぐらの4人兄弟が、とあるきっかけで再び集結し、音楽とむきあうこととなる。その中で兄弟間の確執が表面化し、兄弟関係がどんどんこじれていく。
4人をとりまく人々との交流と、真剣に本音でぶつかり合うことによって、徐々にそのもつれがほぐれていき、最後、ついに1つの音楽が完成する。
「4BLOCKS」は、「人生の楽しみ方はいくらでもある!」「誰のものでもない、自分自身の人生という旅を楽しもう!」
という作品のメッセージに、観劇後は前向きな気持ちになれる公演だ。また、一流のアーティスト、パフォーマーとして活躍している出演者たちによる、歌とダンスのシーンは圧巻。さながらライブに来ているかのような興奮を味わえる。
一方で、しっかり芝居でも魅せてくれる。基本的にはコメディタッチの明るいシーンが多いが、4人の兄弟喧嘩のシーンなど、思わずヒヤリとするほどの緊張感。と思えば、諸星とその妻役・はいだとのしっとりとしたやり取りやデュエットナンバー、山崎とその恋人役・河西とのほほえましいシーンなどもはさまり、上演時間2時間30分強をまったく飽きさせない内容の濃いものとなっている。
主演4人と演出の河原さんからコメントも届いた。
【諸星和己さん】
このミュージカル「4BLOCKS」は、「自分にとっての挑戦、課題」です。でもこれは、永遠のテーマであって、はっきりと答えは出ていない。ですが、今回は音楽も担当しているので、この約30年間の足跡の答えが出るのが楽しみです。オーディエンス(お客様)にどう受けとめてもらえるかが、楽しみでもあります。
【ISSAさん】
時間の限られた状況で、このキャスト、このスタッフ、このチームじゃなかったら、ここまでやってこれなかったと思う。
そういうメンバーに出会えたことは、自分にとって本当にプラスでした。
ここまでやってきたことを信じて、仲間と一丸となって、落ち着いてクールに、今日の幕開けを楽しみたい!
いろんな喜怒哀楽が詰めこまれていて、それぞれのキャラクターがちゃんと見えてくる作品になっていると思うので、歌とダンスとお芝居と、すべてを気楽に楽しんでください!
【SHOGOさん】
ここまでツライ舞台の稽古は初めてでしたが・・・笑、ようやくその成果を皆さんに披露できて嬉しいです。
おそらく再演はありえない4人だと想うので、ぜひ皆さん、劇場に来ていただき、
4BLOCKSを体感してください!
【山崎裕太さん】
短い稽古期間の中、よくここまで仕上げられたな・・・と。
それは、この気心知れた4BLOCKSの4人だったからこそ。「はじめまして」で共演していたら出来なかったと思います。
そして、なにより、演出家の河原さんがここまで創り上げてくれた。
その成果を本番に出せる自信もあるし、お客様に楽しんでもらえる作品になっていると、僕だけでなく主演4人、みんな思っています!
僕らが、仕事としてだけでなく、1人の人間としても楽しめる部分がたくさんある作品なので、千秋楽までお客様と一緒に楽しみたいと思います。
【演出:河原雅彦さん】
彼らのパブリックイメージとはおそらく真逆であろう、とても真面目で誠実な姿を稽古場でたくさん目の当たりに出来て、それだけでこの仕事を引き受けた甲斐があったというものです。
どうしようもなく素敵でチャーミングなエンターテナーの集まりです、この四人は。
上演は、サンシャイン劇場にて4月12日まで。
【公演概要】
「4BLOCKS」
主催 : ネルケプランニング
演出 : 河原雅彦
音楽 : 諸星和己
脚本 : 澤田育子
出演 : 諸星和己 ISSA SHOGO 山崎裕太/
内藤大希 赤澤燈 内海大輔 古見将大/
安藤聖 河西智美 はいだしょうこ
公演期間 : 2015年4月3日(金)~4月12日(日)
劇場 : サンシャイン劇場