『ラ・カージュ・オ・フォール』稽古場レポート Part2

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市村正親アルバン、鹿賀丈史ジョルジュで贈る、日本初演から30年目の『ラ・カージュ・オ・フォール』
開幕も目前です!

本日は1月末に取材した稽古場レポートの後半をお届けします。
★前半は→コチラ

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20年連れ添ったゲイカップルのアルバンとジョルジュ。
ふたりの愛する息子(正確にはジョルジュの実の息子です)ジャン・ミッシェルが結婚したい!ついては相手の両親に、マトモな家庭であることをアピールするために実の母親を呼んで!と言い出したことが、ちょっとした事件を巻き起こしていきます。

つまり男同士の両親ではなく、男女の両親が必要...と言っているわけで、ということは、母親代わりとしてジャン・ミッシェルを育ててきたアルバンは、両家の顔合わせの場には不要だということ。

ジャン・ミッシェルの結婚を喜ぶアルバンに、ジョルジュはそのことを伝えられずにいます。
切ない...。
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でもアルバンは「あの子のために」と最終的はそのことを受け入れます。
そしてここでアルバンを思い歌うジョルジュのナンバー『砂に刻む歌』はロマンチックな大ナンバー!
鹿賀さんの渋い歌声に聞き惚れます。


こちらはジャクリーヌ役の香寿たつきさん。
ジャクリーヌはレストランの店主。
1幕ではちょこっとのご登場ですが、2幕では魅力全開になります!
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さてさて。
どんな切ないことがあっても、ショーの幕は上がります。
1幕ラストは、クラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」の大・ショーシーン!
舞台はフランスですので、ショーというより"レビュー"と呼んだ方がいいかもしれません。
指揮の塩田明宏さんも、オーケストラの皆さんに「さぁ15分(ノンストップの)のショーが始まりますよー!」とハッパをかけていました。

塩田さんもノリノリ!
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もちろんスター・ザザも登場です!
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華やかでアダルトで、そして楽しいシーンです。
前半のレポートでも書きましたが、カジェルの皆さん、やっぱり男性ならではの力強さ。
その迫力に圧倒されます。
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舞台では(ザザのように、着飾り・化粧をし、おそらく最後に「マスカラをつける」ことで)さらに美しさも加わりますのでお楽しみに。

この作品、ショーシーンに象徴される華やかさと、人間味溢れる愛情と、それでもやっぱりマイノリティの物悲しさがあり、全部ひっくるめて、なんだか"人生"をしみじみと考えさせられます。
それが30年愛され続けている所以なのかもしれません。


さて、このショーシーン、椅子の上に立ち上がり「ヒューヒュー!」と掛け声をかけながら楽しそうに観ていたアンヌ役・愛原実花さんにもお話を伺ってきました。

愛原実花 INTERVIEW


――1幕最後のシーンは立ち上がってご覧になっていましたね。

「そうなんです、とにかく大!好きで。本当に好きなんです。3年前も舞台袖でもいつも花道からずーっと観ていてヒューヒュー言っていました(笑)。このシーンもですが、この作品が本当に好きで。ぜひ私が感じているその楽しさを多くの人にお伝えできればと思っています」
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――今のお話にもありました、愛原さんは2012年に続き2回目のご出演です。

「今回、ふたたび呼んでもらえてすごく嬉しいです。前回は...緊張でした。色んな気持ちが渦巻いていて、光栄でしたし、宝塚を辞めてすぐだったのでプレッシャーもありました。でも3年ぶりの市村さんと鹿賀さんは相変わらずキュートで。大好きなおふたりとまたご一緒させていただけるのがすごく嬉しいです」


――アンヌの登場は可愛らしいですね。どんなことを心がけていますか?

「登場シーンは、ジャン・ミッシェルがアンヌってこういう子なんだとお父さんに説明する...というシーンです。ジャンの歌う歌詞の中にも「夢うつつ、星空を散歩してるみたい」とあったり、ウェディングベルのベルの音が明るく鳴ったりするので、本当に夢の中にいるみたいな、いい香りがするような...そういう爽やかなものを出せたらいいなと思っています。でも今のところピルエットとかロンデジャンプとか...踊りのテクニック的なところに神経が行ってしまうのですが(苦笑)。そこを払拭できたらいいなと思いますし、3年前よりグレードアップしなきゃいけないとも思っています」
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――愛原さんはこの作品の魅力はどこに感じていますか?

「30年も上演されているというのはやっぱりすごいこと。でも30年前って、もっと時代的に今よりも同性愛に対して差別があったと思うんです。そこから時代をいろいろ経て、観ているお客さまの感じ方も絶対変わってきている。きっと今観る方はまた初演当時とは違う感じ方をするんだろうなと思いますね。30年目の今だからこそ感じるものがあるんだと思います。...だからこそ、ジャン・ミッシェルとアンヌは幸せで、「上手くいくといいね」と思っていただける、とにかく純粋なカップルでいたいなとも思っています」




そしてこの日は、市村正親さんのお誕生日でもありました!
稽古終わりで、オーケストラがサプライズで「ハッピー・バースデー」を生演奏!
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ケーキとプレゼントは、愛原さんと相葉さんカップルがプレゼンテイターで市村さんに...。
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ケーキも素敵です...!
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笑顔の市村さんを囲み、大・撮影大会となりました。
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この正面からの撮影カットは、公式ツイッター(@lacage2015)に上がっていましたので、そちらもチェック☆



【公演情報】
2/6(金)~28(土) 日生劇場(東京)
3/6(金)~8(日) 梅田芸術劇場メインホール(大阪)


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