撮影:山之上雅信
スト)の最後の7日間を描いたミュージカルで、作曲は『オペラ座の怪人』『キャッツ』で知られるアンドリュー・ロイド=ウェバー、作詞は『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』などを手掛けているティム・ライスが手がけ、1971年に舞台化。ふたりにとって鮮烈な世界デビューとなった記念作だ。
劇団四季での日本初演は1973年。歌舞伎調のメイクに大八車で表現されるパレスチナの大地など、日本の様式美を取り入れた舞台美術も話題を呼び、ジーザスと彼を取り巻く人々の苦悩や葛藤を描いた物語は多くの賞賛を受けた。以来、40年以上のロングラン公演を続け、10月5日の北海道七飯町公演にて国内通算上演1500回を達成。"劇団四季ミュージカルの原点"として大切に受け継がれている作品だ。
現在、10年ぶりの全国公演を開催中で、京都劇場では12月5日(金)から幕を開ける。そして、ツアー千秋楽でもあり、キャストたちも自然と力が入る。京都開幕を前に、ジーザス役の神永東吾とユダ役の芝 清道が、本作への意気込みを語った。
現在、10年ぶりの全国公演を開催中で、京都劇場では12月5日(金)から幕を開ける。そして、ツアー千秋楽でもあり、キャストたちも自然と力が入る。京都開幕を前に、ジーザス役の神永東吾とユダ役の芝 清道が、本作への意気込みを語った。
撮影:中島仁實
お稽古の時、演出家から"経験者も新人も全員まっさらになって、今までやってきたことを全部捨てろ"と言われました。ゼロからスタートした厳しい稽古の中、何度もメンバーを入れ替えつつ、この全国公演のための舞台を作り上げてきました。台本を擦り切れるほど読み直し、楽譜を繰り返し体に入れ込み、毎日が集中と緊張の繰り返しでしたが、今、その集大成を全国の皆様にご覧いただいているので、大変、光栄で幸せですね」と芝。神永も「劇団にとっても自分自身にとっても、とても大切な作品。全公演、全場面、集中力を持って丁寧に演じていきたいと思います」と語った。
撮影:中島仁實
10年ぶりの全国公演の締めくくりとなる京都劇場の舞台。「初めての地方公演が『エビータ』の京都公演でした。お客様がとてもあたたかく、また食べ物もとても美味しいので凄く楽しみです。この機会に由緒ある名所名刹も訪れてみたいと思っています」(神永)、「京都は様々な作品で訪れていますが、とても好きな街なので今から楽しみです。去年は『ソング&ダンス』初日公演が京都、今回のジーザスは千秋楽が京都。これも何かのご縁ですね。これから全国各地での公演を積み重ね、最高にパワーアップした姿を皆様にお見せいたします!」(芝)と京都での上演を心待ちにしている。
最後に、「全国各地のお客様からいただくご声援が、カンパニーの何よりの喜びです。」と笑顔を見せたふたり。アンドリュー・ロイド=ウェバーとティム・ライスという現代ミュージカルの巨匠が肩を並べた歴史に残る傑作を、この機会にぜひ京都劇場で!
『ジーザス・クライスト=スーパースター』<エルサレム=バージョン>は12月5日(金)~14日(日)まで上演。チケット発売中。