2001年に放送されたドラマ『Pure Soul~君が僕を忘れても~』をもとに韓国で映画化され、
日韓両国でヒ�%8
「朗読劇 私の頭の中の消しゴム」は、男優と女優のふたり芝居。
公演中は異なるペア数組が交替で上演するが、キャストはドラマで活躍中の俳優やミュージカル界のホープ、
人気声優、さらにアイドルまでと多彩な顔ぶれが揃い、演者によって芝居の趣きが変わるのも魅力のひとつ。
見学した日は、初日に登場する高橋光臣と昆夏美ペアが通し稽古中。
連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で注目された高橋は、大柄な体躯に飾り気のないTシャツとスニーカー姿。
隣の昆はパワフルな演技でミュージカル界の新星とうたわれているが、椅子に座っているさまは可憐そのもの。
まさに建築現場で働き恋愛には疎い「浩介」と、社長令嬢で天真爛漫な「薫」にピッタリな印象だ。
序盤は息の合ったセリフの応酬と、高橋の意外にコミカルな一面に驚かされつつ、物語はテンポよく進む。
恋に弾む昆の声音も心地よく、2人の穏やかな生活は永遠に続くと思われたが...。
朗読劇とはいえ、舞台上に様々な仕掛けが施されている本作だけに、時には立ち上がって歩きながら演技する2人。
やがて訪れる残酷な運命に動揺する浩介と、そんな彼を見て悩み苦しむ薫。
本番さながらの白熱したやりとりに、見学している吉田氏も次第に引き込まれていった。
稽古終了後、吉田氏に感想を尋ねると、「愛する人と一緒にいる意味とは何なのか、
もし自分が浩介の立場になったらどう思うのかなど色々と考えさせられました」心を動かされた様子。
一方で「日記形式なのでプロセスがはっきり見え、こちらの感情移入がより深くなるんですね」と感涙療法士らしい分析も。
「"涙活"は情動の涙を流して心のデトックスを図るもの。
その際にセロトニンが放出される(脳の)前頭前野という部分は"共感脳"でもあるんですよ。
現代人は泣ける場所を探していると言われています。本作を見て浩介と薫に共感し、
涙を出るままにまかせるというのは"涙活"にも有効ではないでしょうか」と語る吉田氏。
動物の中でもヒトだけが流すとされる"情動の涙"。その効用を、舞台というナマの空間で思い切り感じてみよう。
(取材・文:佐藤さくら)
<公演情報>
「朗読劇 私の頭の中の消しゴム 6th letter」
日程:5月31日(土)から6月8日(日)まで
会場:東京・天王洲 銀河劇場
出演者(各回日替わり):高橋光臣×昆夏美、小野大輔×市川由衣、田代万里生×沢城みゆき、福山潤×山口紗弥加、
東山光明(Honey L Days)×高垣彩陽、伊礼彼方×高柳明音(SKE48)、松田凌×小島藤子の各ペア
(高橋×昆ペアは5月31日(土)・6月1日(日)に登場)
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