『サ・ビ・タ』ホワイトデー稽古場イベントレポート

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韓国のオリジナルミュージカルで最長ロングランを誇るミュージカル『サ・ビ・タ ~雨が運んだ愛~』。日本でも2008年に初演され、今回が4演目となる人気作です。
開幕を目前に控えたこのキャストが3月14日、「ホワイトデー稽古場イベント」を開催しました。
登壇者は、駒田一八坂沙織矢崎広、日本語版訳詞・台本・演出の中島淳彦
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この作品は、それぞれ秘密を抱えた兄弟が7年ぶりに再会した場に、結婚カップルを歌と踊りで盛り上げる仕事をしている女の子が部屋を間違えて乱入してきたことから起こる騒動を、笑いあり涙ありで綴る温かな物語ですが、前回公演より会場が円形劇場となり、舞台と客席の距離もギュッと縮まり、さらにアットホーム感がアップしています。
観客が物語に参加する工夫も随所に取られ、そんな"手作り感"も魅力のひとつ

登場人物は兄・ドンウク、弟・ドンヒョン、部屋を間違えてしまった女の子ユ・ミリの3人のみ。
ドンウクは初演から出演している駒田一
ユ・ミリとドンヒョンは、2012年にも出演した戸松遥、佐々木喜英の<TEAM H>、ともに今回初参加となる八坂沙織、矢崎広の<TEAM Y>という、初のWキャスト制となっています。
この日のイベントには、ニューフェイスである<TEAM Y>が登壇です。


舞台の1シーンも披露。
結婚カップルを盛り上げるのが仕事のユ・ミリ。
いつもドジばかり、この日もあろうことか訪れる部屋を間違えてしまい落ち込む彼女に、ドンヒョンは「兄の誕生日を祝って欲しい」と依頼する...というシーン。
ドンウクの誕生日を大勢で祝うために、マンションの住人も呼んでしまうふたり。
...ということで、マンションの住人役になった観客が舞台上へ!
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笑顔がキュートな八坂ユ・ミリ。
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矢崎ドンヒョンは変装も!?
アドリブ的な掛け合いも多いユ・ミリとドンヒョンの息の合い具合も注目。
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心優しき駒田ドンウク。
照れてます。
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困ってます。
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ホロリとさせられる面も多いハートフルな作品ですが
ハジけるところはとことん楽しい!
前のめりで(←気持ちを、ですよ)ドンドン楽しんじゃいましょう!!
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こちらは日本語版訳詞・台本・演出の中島淳彦さん
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「観客参加型のミュージカルということで、円形劇場はこのお芝居にぴったりハマりました。前回のメンバーに新たに八坂さんと矢崎君ふたりが加わりまして、また佐々木君と戸松さんのチームとは全然色の違った新しい『サ・ビ・タ』が完成していますので、ぜひ期待して観に来ていただければ」


「僕は舞台をやってきて、東宝さんのミュージカルに出るというのが夢だったのですが、それがやっと叶いました。『サ・ビ・タ』というすごく心温まる作品に参加できて、緊張もしているのですが、カンパニーの皆さんが温かく受け入れてくれて、今とても自由にお芝居をさせていただいています。自分でも楽しみながら、お客さんと一緒に楽しめるミュージカルを作れたら大成功なんじゃないかな。緊張しつつ楽しみつつ、このドンヒョン役を演じたいと思います」矢崎さん
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ミュージカル初挑戦となる八坂さん
「SUPER☆GiRLS卒業後初めてのお仕事ですごく緊張しているのですが、これまで『サ・ビ・タ』を愛してくださったファンの皆様と、これから初めて観る方にも楽しんでいただける作品を作れるように頑張りたいです」と意気込み。
以前よりミュージカル女優になるのが夢だと公言していた八坂さん、
「ずっとミュージカルが大好きと公言していて、ミュージカルに出たいという私の夢を、心の底から応援してくれるファンの皆さんとメンバーに支えられて卒業した。応援してくれた皆さんに(この舞台で)恩返しがしたい」とも話していました。
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そんな八坂さんについて、
「稽古場で毎日何が出てくるかわからない不思議な魅力があります。こないだウケたからそれを使えばいいのに、ってものを使わなかったりするので。僕、ツッコミを用意してすぐ捨てる作業が...(笑)。つかめそうでつかめない、女優さんとして面白いなと思います」と話すのは矢崎さん。

駒田さんは「彼女はとってもミュージカルが好きで、ミュージカル俳優よりもミュージカルを観ているんじゃないかというくらい勉強なさってる。稽古でも誰よりも一番先にセリフも歌もすべて覚えてきた、それは素晴らしいこと。やっぱり舞台の世界はいろいろなことがありますが、それにもめげずに闘ってる姿は素敵だなと思います。だから共演していて僕は楽しい」と温かい眼差しで語ります。

演出の中島さんからは「(アイドル出身らしく)舞台上で人の心をギュッと捕まえるセンスのようなものはもともとお持ちなんだと見ていて思います。キラキラ輝いている。彼女は一見、線が細そうで弱々しい。ユ・ミリは失敗ばかりしていつも泣いているような子なので、彼女のそういう部分を利用させてもらおうと思ったのですが、それだけじゃなくパワフルなところもたくさんありました。...ユ・ミリをやる女優さんは何故だか稽古中に小道具を壊すという伝統みたいなものがあるのですが(笑)、八坂さんはそういうタイプではないだろうと思ったんですが、たくさん壊しましたね! お盆を割り、モップを折り...(ここで矢崎さんから「ふつう折れないよ。びっくりしました」とツッコミが)。だからこの見た目と、内に秘めてるパワフルさのギャップの面白さを役の中でどんどん膨らましているところです」と、衝撃エピソードとともに期待が語られました。


そして"Mr.サビタ"、初演から連続出演しているドンウク役の駒田さん
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「初演は地に足のつかないような状況で迎えたのを覚えています。それが今回で4回目。こんな幸せなことはございません。前回円形劇場を経験したのですが、本当にすごく生々しくライブ感のある舞台で、東宝ミュージカルの中では異色の作品。さらに今回ダブルキャストということで、また新たに家族が増えました。私も、向こうのチーム、こちらのチーム、人格を変えております。私もダブルキャストのつもりで頑張っています(笑)。<TEAM H>は前回の経験を経て、"ぶっとび加減"など、いろんな意味で進化しています。<TEAM Y>は演出の中島さんがこのふたりのすごくいいところを引き出してくれて新しい『サ・ビ・タ』が出来ています。私自身も向こうではお父さんっぽく、こちらではお母さんっぽいといったように作っています。ぜひ期待して観に来ていただければ」とアピール。


作品同様アットホームな空気が流れる稽古場で、それぞれの俳優さんの個性が伸び伸びと増幅されている模様です。
4演目にして初のWキャスト、見比べてみるのも楽しそうですよ!
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公演は3月20日(木)から4月6日(日)まで東京・青山円形劇場にて。
その後4月11日(金)・12日(土)に東京・かめありリリオホール、
4月15日(火)・16日(水)に大阪・サンケイホールブリーゼでも上演されます。
チケットはいずれも発売中。

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