キャラメルボックス『ヒトミ』稽古場レポート 前編

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派手な演出を排し、俳優の感情の揺れを重視する、キャラメルボックス<アコースティックシアター>
2014年は、アコースティックシアター史上初の2本立て!
ファンからも根強い人気を誇る名作『ヒトミ』と、
新作『あなたがここにいればよかったのに』が上演されます。

そのうちの1本、『ヒトミ』は全国公演に先立ち、2月13日(木)・14日(金)に<バレンタインスペシャル>として先行上演!
わずか3ステージですが、全公演、終演後にスペシャルイベントがある注目のステージです。


◆スペシャルイベント◆

2月13日(木)14時公演 トークショー ゲスト:角田光代
2月13日(木)19時公演 トークショー ゲスト:川原和久
2月14日(金)14時公演 石田ショーキチ・アコースティックライブ


1月某日、この『ヒトミ』の稽古場に伺ってまいりました。caramel_hitomi2014_104.JPG

●STORY●
ピアノ教師のヒトミは、交通事故に遭い首から下が麻痺という状態になってしまう。
自暴自棄になり、恋人の小沢にも一方的に別れを告げるヒトミだが、半年後、新しく開発された装置"ハーネス"のモニターに選ばれる。ハーネスを着ければ、もう一度動けるようになるのだ。
リハビリの結果、少しずつ身体を動かせるようになったヒトミ。
だが、ピアノには触ろうとしない。
そしてある日、ヒトミは病院を抜け出して...。


1995年に初演、
2004年に再演された、傑作ラブ・ストーリーです。

ハートフルな作品の多いキャラメルボックス作品の中でも、特に繊細で美しい物語
まさに"珠玉の"という形容が似合う、名作中の名作!(担当者の趣味・主観入りまくりかもしれませんが...!)
そして、直球のラブ・ストーリーでもあります。
バレンタインにもぴったり!

そして、三代目ヒトミに扮するのは、実川貴美子さん。
caramel_hitomi2014_101.JPG
『ヒトミ』は、キャラメルボックス作品中唯一、ヒロインの名前がタイトルになっている作品です。
ヒロイン経験も豊富な実川さん、この大役にプレッシャーもあるのかもしれませんが、稽古場での姿は自然体で、気負いなく役と向き合っているように見えました。
そして稽古着でも早くも伝わる、この透明感!
その透明感には、希望と、期待と、それでもどうしようもなく心に沈む悲しみ...それらを抱えて、それでも前を向こうというヒトミの強さが表れているようで。

例えば、坂口理恵さんが演じた、意思の強さと、だからこそたまに見せる脆さが悲しかった初代ヒトミ。
小川江利子さんが演じた、自らの運命に懸命に向き合う姿が、等身大の女性として強い共感を呼んだ二代目ヒトミ。
どちらともまったく違う、ガラス細工のような繊細な『ヒトミ』になりそうな予感を抱きました。


ちなみに初代ヒトミの坂口理恵さんも、今回の舞台に出演します。
そうやって作品が受け継がれていくのも、素敵ですよね。


なお、取材陣が稽古場に足を踏み入れた時、皆さんがやっていたのは、オープニングのダンス稽古。
音楽は初演から変わらず、Spiral Lifeの楽曲が使用されることが、すでに発表になっています。
キャラメル大好きな担当、このBGMを聴いて一気にテンションが上がってしまいました。
これぞ、『ヒトミ』の世界だあああああーー!!
あのシーンにいい具合に入る鐘の音とか、もう、涙腺崩壊なんですよねー...等々、Spiral Lifeの音楽を聴いて一気に色々と感動を思い出したのでした...。

初演・再演ファンの方はもちろん、今回が初めての方も、透き通るような美しいメロディが、優しく切ない『ヒトミ』の世界を増幅しますので、ぜひお楽しみに!
2月14日(金)14時公演後には、Spiral Lifeのメンバーだった石田ショーキチさんのアコースティック・ライブも行われます。


稽古場レポート、後編に続きます。


●『ヒトミ』〈2014 バレンタインスペシャル〉
2月13日(木)・14日(金)EX THEATER ROPPONGI(東京)

●〈2014アコースティックシアター・ダブルフィーチャー〉
『ヒトミ』/『あなたがここにいればよかったのに』
2月21日(金)~25日(火)サンケイホールブリーゼ(大阪)
3月1日(土)・2日(日)名鉄ホール(愛知)
3月6日(木)~23日(日)サンシャイン劇場(東京)

◆東京公演平日限定! 初めてキャラメルボックスを観る方はとってもおトク!
◆「ため★チケ(1000円)」限定20枚発売中!


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