ミュージカル『next to normal』SPECIAL LIVE EVENT レポート

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9月6日(金)に開幕するミュージカル『next to normal』
オフブロードウェイ発、ブロードウェイでも大ヒットした注目作の日本初上陸公演です。
作品の概要は先日掲載した稽古場レポートなどをご覧ください。

8月23日、この公演のスペシャル・ライブ・イベントが原宿アストロホールで開催されました。
出演者は安蘭けい、シルビア・グラブ、小西遼生、岸祐二、 村川絵梨、松下洸平、新納慎也の7名。
生バンドをバックに、歌唱力抜群のキャストが揃って劇中曲を披露!
日本初演ということもあり、どんな作品かご存知ないお客さまも多いと思いますが、集まったオーディエンスの前でその楽曲のパワフルさを存分に伝えていました。
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公式HPにはダイジェスト映像もあがっていますので、百聞は一見にしかず、ご覧ください!

●ダイジェスト映像(公式HPより)


イベントはドクター・マッデン役、新納さんの「Welcome to next to normal スペシャル・ライブ・イベント!」のタイトルコールでスタート。
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新納さんはMCも務めます。
「ドクター役ということで、注射器の柄を着てきましたよ~」と新納さん。
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ちなみにこの日のお客さまは、3000人の応募の中から選ばれた190名、だそうです。
凄い倍率です!


『next to normal』、日本語で言うと「普通の隣」という意味。
「まさに普通の隣にいる方々です!」と紹介されたグッドマン家の皆さま。
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この作品、出演するのは6人だけ。
6人でなんと38曲も歌うそうです。
「このミュージカル、8割9割が歌。しかもロック&ポップス!」と新納さん。


一家の母親のダイアナは双極性障害を患っています。そんな彼女が歌うナンバーを安蘭さんは披露。
『I Miss The Mountains』
ミディアムテンポの美しいナンバーです。
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今回のキャスト、トークも上手いメンバーが揃っているようで、トークコーナーも大盛り上がり。

新納「『next to normal』、紫がテーマですね。というのを全員が知ってるのに、紫を着てきたのは安蘭さんひとりだけ!」
安蘭「なんで?(笑) ...素敵ですね、ある意味」
新納「そういうカンパニーです。どうですか、稽古していて」
安蘭「本番まであと1週間なので...焦ってます」
新納「そんな中、歌をひと足早く歌を披露するの、地獄ですね」
安蘭「地獄ですね~」
新納「そんな地獄を皆さんに味わっていただいて...」
安蘭「いやいや、地獄はこっちだけで、皆さんにも味わっていただく必要はないでしょ!」
新納「役者って初日前はこんなかんじなんだっていう、てんぱった感じがプレミアムですよ!」

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そんなやりとりのあと、同じくダイアナをダブルキャストで演じるシルビア・グラブさんも登場してWダイアナでトーク。
安蘭さんは"ダブルキャスト"自体が初めてだそうで、「自分が稽古をしていない時間とかどうしよう、とか思ってたんですが、シルビアがやっているのを見るだけで勉強になるし、実際に自分がやるより人がやっているのを見ると役の理解が深まる。私がわからないことをシルビアに相談できるし」とそのメリットを語ってました。
そんなふたりは、仲がいいそうで、その仲良さ加減は「偶然同じ服を着てきちゃったりするくらい」だそうです。

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演じるダイアナについては...

安蘭「切ないですね」
シルビア「昨日通したんですが、まあ、大変で! 感情のアップダウンがすごいんですが、1幕が終わった次点で、1年分仕事したくらいに疲れた!」
安蘭「私はシルビアの通しを見ていたら、あっという間に終わっちゃって、この話"もっとやれー!"みたいに感じました」
シルビア「殺す気かー!」
安蘭「(笑)。すごく凝縮された物語で、とても見ごたえがありました」

とのことでした。


続けてシルビア=ダイアナで、家族のナンバーを3曲立て続けに披露。
『You Don't Know』
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ダイアナ、ダン、ゲイブのナンバー『I Am The One
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ダイアナのご主人(新納さん曰く「一夫多妻制の旦那」(笑))、ダンを演じるのは岸さん。
岸さんは「ダンはとにかく忙しいのでそこも注目して(笑)」とアピール。
「ダンは私たちがやることの後始末をしてくれるんだよね」(安蘭)、「私たちはちらかし放題でね」(シルビア)、「片付け係ですね」(新納)と言われてしまっていました。

息子ゲイブは小西さん。
なお、ダブルキャストの辛源さんはこのイベントは残念ながら欠席です。
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ナタリーとゲイブ、そしてダイアナが歌うナンバー『Superboy And The Invisible Girl』
娘・ナタリーは村川さん。
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『next to normal』のナンバー、基本的にロックですが、ストリングスが多用されていて、メロディアスで耳馴染みが良いんです。
このナンバーも、そんなストリングスのラインが印象的な一曲。

小西さんは「曲数も多いし、6人しかステージに立たないので、自分たちの曲以外にも歌うところが多くて、それをあと1週間の稽古で完全に消化していかないと...」と感想と心境を。
低音ヴォイスで話す小西さんに、新納さん「いい声してるね~!」
すると小西さん、突然高い声で「やべ!18歳だった!」
小西さん、妹のナタリーのことを妹じゃなくて「娘」と言いかけてしまったり、18歳の役であることをこのイベント中、かなりいじられていました(主に新納さんに)。
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村川さんは、ミュージカルは2本目の出演で、前回もロックミュージカルだった、という話から、新納さんに「そういう声していますよ。東大阪~!みたいな声」と言われ、「関西弁が出ちゃうの、新納さんがいるせいですよ!」
ナタリーについては「ナタリーはすごく完ぺき主義で、親に反発する役。そういう思春期の頃に親に対しての反抗心とかは、誰しも経験があると思うので、共感しやすいし、気持ちをぶつけやすい」と話していました。


続いて披露されたのはナタリーとヘンリーのナンバー『Hey』
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ナタリーの友だちであるヘンリーを演じる松下さんは、「女性の方とデュエットするのは初めて。いつも男ばっかりなので、照れます」
確かに松下さん、男性キャストばかりの作品に出演することが多いですね。
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新納さんの軽妙なMCで、大盛り上がり&大爆笑のイベントになりましたが、キャストの皆さんそれぞれが、この作品へ強い思いを抱いていることもしっかり伝えていました。

「通し稽古で涙が出そうになって、それくらい人の心をかき乱すものがたくさん詰まっていると日々感じています。確かにテーマは重いのかもしれませんが、人を感動させたり、笑いが起きるシーンもあります。見ていてたくさん笑って、たくさん泣けるんじゃないかと思います」と松下さんが言えば、

新納さんも「僕、実際ブロードウェイで見て、大爆笑した。ゲラゲラ笑って最後だーっと泣いて、途中でマジで!?って驚いた。何年かに一度の、"キタね、これ!"って作品」

シルビアさんも、「私もブロードウェイで観た時に衝撃を受けて、自分が今まで見た海外のミュージカルの中でトップ3に入ってます」とのこと。

安蘭さんも「私も『RENT』を観た時と同じくらいの衝撃でした。あとから知ったんですが、演出家が同じなんですよね。やりながらもすごく面白さを感じています。セットも3階建てで、実際に舞台に組んで稽古もしたんですが、動いているだけで面白い! 私がこう動いたら、後ろから誰かが来ている、とか、同時に動いている、とか」とアピールポイントを話していました。
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そして最後に安蘭さんが「私がこの作品を観た時にすごく衝撃的だったんですが、皆さんにもその衝撃を与えられるように頑張って作り上げた時に、やっと成功したと思えると思うので、それを目指して頑張りたいと思います」と挨拶。

シルビアさんも「私から皆さんにアドバイスです。ハンカチじゃ足りない。タオル、持ってきてください。実はこの作品をNYで観るきっかけを与えてくれたの辛源くんで、彼に何かいい作品やってない?って訊いてこの作品を勧められた。その時に彼に言われたのが「タオル持っていった方がいいよ」だったんです。観た時に、本当だ!って思いました」と熱弁!

最後は出演者全員で『Light』を歌い、イベントは終了。
豪華で充実のイベントでした!
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公演は、
9月6日(金)から29日(日)まで、東京・シアタークリエ、
10月4日(金)から6日(日)まで、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
にて行われます。
チケットは、ともに発売中です。

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