演劇動画"クオータースターコンテスト"のげきぴあ賞が決定!

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「演劇動画15分1本勝負」と銘打ち、編集を一切しない演劇動画を楽しもうと企画された"クオータースターコンテスト(=QSC)"。
今年8月から3か月に渡り動画を募集したところ、なんと110本もの作品が集まりました!
初めての企画に、当初事務局のスタッフは「本当に動画が集まるのだろうか?」と内心ドキドキだったそうですが、まさかこれほど多くの方にご参加いただけるとは!と嬉しい悲鳴があがっていました。

そして、11月23日(金・祝)、大根仁さん、鴻上尚史さんら審査員による厳正な審査が行われ、グランプリ、優秀作品賞が決定いたしました。
詳しくはQSC結果発表ページにてご確認ください。
http://entre-news.jp/qsc/result

今回、げきぴあもこのコンテストに参加し、"げきぴあ賞"を設けさせていただきました。

選考基準はいたってシンプル。
担当者がもっとも面白いと思った作品を選ばせていただきました。
さて、見事"げきぴあ賞"に輝いたのは......

切実「つばめ」です!!

この作品は2011年3月に上演されたオムニバス公演の中のひとつ、「つばめ」を忠実に映像化したものだそうです。
動画と選評はコチラでご紹介しております。
「つばめ」動画
http://entre-news.jp/2012/10/5871.html
選評
http://entre-news.jp/2012/12/7089.html

早速、"げきぴあ賞"を受賞された切実のみなさまにインタビューしました!

お話を伺ったのは、作家のふじき みつ彦さん、演出&出演の岡部たかしさん、出演の永井若葉(ハイバイ)さん、岩谷健司さん、本村 壮平さんのみなさんです。

setujitu_syugo.jpg左から岩谷健司さん、岡部たかしさん、ふじき みつ彦さん、永井若葉さん、本村 壮平さん

賞状を受け取るふじきさん。
setujitu_syojo.jpg


――この作品を選んだ理由を教えてください。
岡部:この4人が出られるということですかね。舞台で上演したときは映像のことはもちろん考えていなかったんですけど、映像化もしやすいっていうのもあったと思います。

――どちらの劇場で上演されたのですか?
岡部:新宿・サニーサイドシアターという本当にちっちゃい劇場でやりました。そのときは若葉ちゃんは出ていなくて、たまたまお客さんで見に来てたんです。
setujitu_naga_oka.jpg

――今回の動画では永井さんが参加されていますね。
永井:このコンテストのお話を最初に聞いたのが私だったので。もともと短編を撮りたいという話をしていて、ちょうどタイミングがあったというか。
setujitu_nagai.jpg

――撮影はいつごろ行われたのですか?
永井:10月初旬ですね。
岩谷:ふじきくんが死にそうになってた時でしょ?
ふじき:そうです、そうです(苦笑)。僕の公演と重なっていたから書いてる最中にちょっと見にいったりして。
岡部:撮影の前に稽古はちゃんとしました。1日だけロケハンして。
永井:カメラワークを決めにいきましたね。
岡部:こっちから撮るかそっちから撮るか、とか。
岩谷:画面は動いてないんですけど、どっちから撮るかでずいぶん印象が違うなぁと思って。役者さんがどっちにはけるかで試行錯誤しました。結果、映像なんだけれど舞台という感じになって。ムーチョ(村松)がね、うまいことやってくれた。もし賞(グランプリの賞金の30万円)を取ったら僕が"かに道楽"で奢るよって。結局それはないんで、ムーチョが自分でカニ食べたいからみんなに奢るって(笑)。

本村:ほんと?じゃあ行こうよ(笑)
setujitu_motomura.jpg

――QSCに参加された感想をお聞かせください。
永井:(映像だと)作品が一人歩きしてくれるから。形になるって嬉しいなって思いました。
ふじき:切実の公演を観に来れなかったお客さんに見てもらえるのがいいですね。
岡部:記録映像だと後から見ても面白くないんです。でも、こんな風に映像として撮ることで後から見ても面白いなと思えるのがいいと感じました。
岩谷:カメラを通すことを考えないと、逆によさが出てこなくなっちゃうから。
岡部:舞台でやっていて面白い短編はいろいろありますが、映像にできるものとできへんものがあるんだなと。舞台でしか伝わらないものもありますが、これはそういう意味では(映像との)相性がいい作品でした。
永井:はけるシーンを撮るときも、舞台っぽくしたいか映像っぽくしたいかで話をして、結局、映画っぽくしたいということになってカメラワークを決めました。
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――演じているときカメラを意識しましたか?
一同:意識しましたね~。
setujitu_zenin.jpg
岩谷:NGは4回くらい出しました。しかも撮影から10分超えたくらいで(笑)
岡部:失敗できないですからね。あとから編集ができない。
ふじき:後半になってきてNGになっちゃったり(笑)。完全に会話劇なのでテンポとか噛んだらだめとか、周りが笑っちゃったりして。緊張がハンパなかったです。 

setujitu_iwa_fuji_moto.jpg

――そんな苦労もあっておもしろい作品ができあがったのですね。
ふじき:安心材料として一回舞台でやっていたいうのもあります。若葉ちゃん以外オリジナルキャストだし、舞台で面白かったから大丈夫だろうなと。
岡部:自信は多少ありましたね。ちゃんと撮れたら面白いんじゃないかと。あとあと思ったんですけど、正攻法で凝ってないんですよ。このコンテストって、映像ならではのものを撮った方がよかったんかなとかいろいろ悩みましたよね。アイディアはもっと必要だったんじゃないかと。でも正攻法で演じて(結果的に)げきぴあ賞をいただけたのは嬉しいです。

――ストーリーのアイディアはどんなところから?
ふじき:一番最初は他人が作ったものを食べられないという人が身近にいたんですよ。潔癖症な人で、母親の作ったものしか食べられないみたいな。その人とその話をしているうちに、途中から「うちのカミサンが作ったものは初めから食えたんですよ」って急にノロケ話に変わって。それ聞いてて面白いなって、いつか書いてみたいと思ってたんです。そうしたら2年前の秋くらいに「短編やるよ」って聞いて。ぼくは最初誘われていなかったんですよ(笑)。でも、チラシに書いてあるメンバーをみたら山内(ケンジ)さんや、自分と親しい人たちが書く短編だったからから「ぼくもやるよ」って言って。
setujitu_fujiki.jpg
岡部:ふじきくんがちょうど書いていた公演と被ってたんですよ。だから無理やろなって思ってたんです。
ふじき:短編が得意なのに呼ばれないのかなって。山内さんが呼ばれてていいなーと思ってたら、じゃあやるってことになって。

――上演時と今回の動画で変わったところはありますか?
ふじき:何も変わってないです。最初、舞台でやったときはどこかで泣くシーンを入れてくださいって言われて。それで泣くシーンを入れたんですよ。
岡部:えっ?そんなこと言った?あんまり条件とかつけるの好きじゃないんですけど。
ふじき:たぶん初演出っていうのもあったからじゃない。
岡部:書いてもらう人に相談したら「泣く」ってどうですか、切実だし、みたいなことを軽く言ってたかな。

――動画にしたことで反応はありましたか?
ふじき:昨日も劇場でお客さんから「『つばめ』見たよ、面白いね」って言われました。
わざわざ言ってくれるのは面白かったからなのかなと。映像だと好きなときに見てくれるじゃないですか。13分の動画を一人で見るのはしんどいと思うんですけど、ちゃんと見てくれて嬉しいなって。

――じゃあ動画にしてよかった?
一同:よかった!
永井:ほんとにいい機会を与えていただいて。
ふじき:賞を獲る獲らないじゃなくて、いろんな人に見てもらえるからよかった。
岡部:田舎の人にも見てもらえましたから。

――様々な舞台で活躍されている映像作家のムーチョさんが撮影に参加されてますね。
岩谷:ムーチョは俺が育てたから(笑)。もともと、 吹越満さんの「ソロアクトライブ」で一緒にやっていたんで。俺がやってって言ったらやってくれるんですよ。ムーショの事務所もタダで借りて稽古もしましたから(笑)。
永井:ムーチョも映画みたいなのを撮るの初めてで、こういうカメラワークみたいなのをやるのは初めてだって。マイクを2本買ったって言ってました(笑)。

――楽しい撮影秘話をありがとうございました。それではみなさんの近況について伺います。岩谷さんは、吹越さんが初演出する舞台『 ポリグラフ』で 演出助手を務められるのですね。
岩谷:吹越さんがいま、死にそうになってやっています。
岡部:お客さんは絶対に見れないんですけど、稽古場で吹越さんの代役を岩谷さんがやってる。吹越さんと体のフォルムが違うのに。
岩谷: まったく参考にならない代役を務めてます(笑)。
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――ふじきさん、岡部さん、永井さんは来年、座・高円寺1で上演される『昨日の祝賀会』でまたご一緒されますね。
岡部:『祝賀会』は短編だし切実に近いですね。ただ、小屋がデカいんですよ、250人くらい。サニーサイドは50人くらいだったから。なので壮大な場所でチマチマやるっていうテーマでやろうかと。それで面白がれたらいいなと。
ふじき:見に来れなかった人はまた映像にするんで(笑)。


切実のみなさん、本当におめでとうございました~♪♪♪


【公演情報】

「ポリグラフ ~嘘発見器~」
2012/12/12(水) ~ 2012/12/28(金) 東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/1/20(日) えずこホール(仙南芸術文化センター) 大ホール(宮城県) 2013/1/26(土) ・ 2013/1/27(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪府)
[作・脚本]マリー・ブラッサール / ロベール・ルパージュ
[演出・出演]吹越満
[出演]森山開次 / 太田緑ロランス
[演出助手]岩谷健司
[映像]ムーチョ 村松

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「昨日の祝賀会」
2013/1/17(木) ~ 2013/1/20(日)
座・高円寺1(東京都)
[作]ふじきみつ彦
[作]山内ケンジ
[作・出演]永井若葉
[作]岩井秀人 / 平原テツ
[演出・出演]岡部たかし
[出演]光瀬指絵 / 清水葉月 / 松浦祐也 / 岩谷健司

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