こんにちは、森新太郎です。
こちらは、今回ウィリアム・ハリソン役を演じる文学座の渡辺徹さんとローラ役の小島聖さん。
ご覧のとおり、徹さんは車椅子に乗っていますね。
主人公であるウィリアムは、戦争で足を失い2場以降はずっと車椅子に乗って登場します。
この車椅子はまだ仮のものでして。
車椅子も時代とともに新しくなっていきます!
ウィリアムが車椅子に乗り始めたであろう、20世紀中頃の車椅子ってみなさん見たことないですよね? というか車椅子なんて存在したのかと。
実は車椅子のような道具は明の時代から存在していて、ヨーロッパでは18世紀はじめには商業的に製造されていたそうです。
ウィリアムの車椅子は、彼自身によるお手製のもの。ウィリアムの日常生活に合わせていろいろと使いやすく作られています。
とはいっても、車椅子での動きはなかなか大変そう。移動、扉を開ける、振り返るなどひとつひとつの動作が二本の足で歩くときとは大違い!
徹さんも四苦八苦しながら、車椅子での表現を模索・・・と思ったら、車椅子の上でも子どものようにおどけて見せたり、繊細な感情を表現していたり。さすが徹さん。
ときどき車椅子に乗っていることを忘れそうになります。
僕もさらに気合入れて稽古に望んでいこうと思います。
ではまた。
↓ある日の稽古風景です。
左から石橋徹郎さん、平岳大さん、渡辺徹さん。
【公演情報】
『ハーベスト』―神が田園を創り、ひとが町をつくった―ハリソン家、百年の物語
2012年12月11日(火)~24日(月・祝)世田谷パブリックシアター
[作]リチャード・ビーン [翻訳]平川大作/小田島恒志 [演出]森新太郎
[出演]渡辺徹/佐藤アツヒロ/平岳大/石橋徹郎/吉見一豊/有薗芳記/
小島聖/田根楽子/七瀬なつみ