東京の電通四季劇場[海]が12月1日、開場10周年を迎えました。
現在はミュージカル『オペラ座の怪人』を上演している同劇場。
記念日となったこの日にはオリンピックと世界選手権で13連覇を達成、さらに国民栄誉賞を受賞した女子レスリングの吉田沙保里選手が来場し、キャストに祝福を贈りました。本編が終わると、この日は特別カーテンコールが。
オーバーチュアが流れる中、まず緞帳に、これまで電通四季劇場[海]で上演してきた歴代の演目のロゴが映し出されます。
電通四季劇場[海]の開場は2002年12月1日。こけら落としは『マンマ・ミーア!』でした。
現在までにのべ8作品が上演されています。
これまでの総公演回数は3270回、観客動員数は約330万人。
その後緞帳があがり、キャスト全員で『マスカレード』。
同時に「電通四季劇場[海] 開場10周年」の大きな看板が降りてきました。
ムッシュー・アンドレ役の増田守人さんが、同劇場が10周年を向かえたことを客席に報告し、「劇場を支えてくださったすべてのお客さまへ心よりの御礼を申し上げます」と挨拶を。
そして「本日は10周年のお祝いに、素敵なゲストが起こしくださいました」と吉田選手と栄和人監督を紹介。
客席からも「おぉぉ~!」の声があがります。吉田選手は「今日は本当に素晴らしい舞台を見せていただきありがとうございました。皆さんの素晴らしい歌声、演出、衣裳...とても感動して、元気を頂くことができました」と感想。
また栄監督は「吉田選手を肩車したり、されたり、忙しい1年でしたが(笑)、今日は本当に感動しました。吉田も10年間頑張り続けた結果、世界記録を出したり国民栄誉賞をいただくことができたと思います。本当に劇団四季の皆様方も、すごい努力をされたと思いますが、これからも頑張ってください。今日はみなさんに金メダルをあげたいと思って持ってきました!」
と金メダルを披露していました。さらに印象に残ったシーンはと問われた吉田選手、「キスをするシーン。あれは本当にしているんですよね!?ドキドキしました」と興味津々。
また、ムッシュー・フィルマン役の青木朗さんに「劇中でクリスティーヌは『私の音楽の先生はとっても厳しいの』と言っていますが、栄監督はどんな先生ですか」と尋ねられると、「こういう人相で怖そうですが(笑)、本当は優しい方です。だけどレスリングのことになると厳しい先生です」と答えていました。
その後改めて別室でキャストとの交流会が行われました。
吉田選手は「とにかく演出がすごかったです。舞台が暗い中であれだけ素早く転換したり、衣裳を替えたり。私のタックル並みに早かったです。ここまで出来上がるまでの努力というのがすごいんだろうなと思いました。今日の皆さんの演技を見て、また自分も努力しなおさないといけないなと感じさせられました」と、アスリートと俳優と分野は違えども、同じく日々鍛錬している同士ならではの感想。またラウル役の鈴木涼太さんから13連覇、そして国民栄誉賞授与の祝辞を伝えられ、さらに「できたら金メダルを拝見させていただけませんか...」というお願いに、気軽に金メダルを渡す吉田選手。
「あとふたつありますので!」
というセリフがカッコイイです!
「おもーい」「大きいー」「きれーい」と素直な感想を述べるクリスティーヌ・高木さん、とっても可愛いです。
こちらは国民栄誉賞の記念品、金色の真珠!
野田総理の名前も入ってました。
そして、キャスト陣からも記念品が贈られました。
「すごい、可愛い!ありがとうございます!」と大喜びの吉田選手でした。
この日の観劇は、初・ミュージカルだったそう。
「ミュージカルは初めてですが、音楽が好きなので今日の歌声も聴いていてすごい感動しました。最初はもう鳥肌がたって、よくあんな高いキーが出せるなとか。セリフから歌に入っていくのとかもすごい。『オペラ座の怪人』はCMなどでも見ますし、一度観てみたかったです」と話す吉田選手に、ファントムとラウル、どっちが好みか伺ってみました。
「うーん。どっちだろう...どっちかなぁ...!」と真剣に悩む吉田選手。
結論は「ラウルかな。守ってくれそう」でした。
また「ミュージカルにもはまりそうです。自分では考えられない世界ですが、見てる方じゃなくて、ちょっと出たいって思っちゃいました。出るとしたら?やっぱり主役でしょう。クリスティーヌ!」
と終始ご機嫌でしたよ。
吉田選手もハマった『オペラ座の怪人』は現在、電通四季劇場[海]にてロングラン上演中。
チケットは来年3月31日(日)公演分まで発売中です。