10月某日、TSミュージカルファンデーション オリジナルミュージカル「客家 ~千古光芒の民~」 の稽古場にお邪魔しました!
演出家の謝珠栄さんは、良質なエンターテイメントでありながら、単なる娯楽作にとどまらない作品づくりに定評のある方。
TSミュージカルファンデーションを母体として、『タン・ビエットの唄』『天翔ける風に』など数多くのオリジナル・ミュージカルを創造するほか、宝塚歌劇団『激情』、劇団四季『夢から醒めた夢』、東宝ミュージカル『シェルブールの雨傘』でも演出や振付を行うなど、精力的に活動をされています。
特にこの数年の活動に対する評価は高く、日本ミュージカル界において、今もっとも動向を注目されるアーティストのひとりです。
そんな謝珠栄さんが今回、最新作として選んだのは、客家。
独自の文化を持ち世界の多くの要人を輩出している漢民族の支系のエスニックグループである客家は、民族として土地を持たず「太陽のあるところに客家あり」という言葉通り世界に散らばっています。
そんな客家を題材とするのは、客家という民族が自分たちの土地と共に安住することが出来なかった歴史の中でもつ大きな理想とジレンマと共に生き抜いていく人間本質のドラマを描くことで、現代の人々に必要とされている家族との絆を軸にメッセージ性の高い作品を創ることができるのだと確信しているからとのこと。
この日の稽古は、1幕目の文天祥が初めて南宋の都・臨安宮中に参内する場面でした。
また、謝珠栄さん、吉野圭吾さんのインタビューはこちら。
公演は、11月9日(金)~18日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場、11月23日(金)~24日(土)まで、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。
チケットは東京公演分のみ現在発売中。