『カム・フライ・アウェイ』完全ナビ! vol.12

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●キャストを直撃! その3●

3人目として皆様にご紹介する『カム・フライ・アウェイ』の出演者は、ラモーナ・ケリー(Ramona Kelly)です。
カリフォルニア州出身の彼女は、地元のバークレー・バレエ・シアターで学び、サンフランシスコでモティビティ・エアリアル・ダンス(空中パフォーマンス)のテリー・センドグラフ氏と活動。ニューヨーク大学を卒業し、ニューヨークを拠点にバレエの舞台で活躍しています。直接年齢を訊いたわけではないのですが、NFAA(アメリカ国内の15~18歳を対象に最も才能あるパフォーミング・アーティストを発掘・育成する団体)を2006年に受賞(コンテンポラリー・ダンスにおいて)していることからすると、まだ20代前半のようです。

ramona_0627_3.jpgあどけなさの残る表情が、演じるベッツィーのイメージにぴったりです。

「ベッツィーは、無邪気で純粋な女の子。今までナイトクラブに出入りしたこともなければ、恋をしたこともない。つまり男性と付き合ったことがないんです。 そして、ある夜、愛、刺激、新しい体験を求めて、ナイトクラブにやってきます。そして、最初に出会った店のマスターのマーティーと、そのすべてを経験して しまうんです」

ベッツィーとマーティーのカップルは、物語でいちばん劇的な展開をみせます。

「最初はぎこちなく、付き合い方もわからなかったのが、どんどん変化していきます。ほかの成熟したカップルから色々と学んでいくんですね。舞台が進むにつ れ、徐々に大人の付き合いとはどういうものかを覚えていって、次第に、男女の仲になっていく。ふたりの関係は、オープニングとラストで大きく違いますよ ね。この作品の素晴らしいところのひとつだと思います」

ramona_0629_1.jpgベッツィー役を演じるラモーナ・ケリー(左)
(C)Jun Wajda

好きなシーンについて訊くと。

「『THE WAY YOU LOOK TONIGHT(今宵の君は)』です。ショーの終わりに差し掛かり、ふたりとも成長しています。お互いにいたずらっぽさが残るものの、冒頭よりダンスが大人っぽくなっているですね。エレガントだし、踊っていて振付が楽しい。ここから、美しいクライマックスへと盛り上がっていきます」

フランク・シナトラの歌に親しむにしては、かなり若い世代ですが、この作品への出演を重ねるうちに、理解が深まったといいます。

「特にフレージングの仕方、歌詞を音楽に乗せていく方法がユニークだと思います。また、いくつかの曲に繰り返し出てくるテーマも興味深いですね。たとえば、"炎"とか"溺れる"といった言葉が、この作品に何度か出てきますよね」

構成・振付・演出のトワイラ・サープに対しての印象はこうです。

「私は彼女の振付を踊るのは初めてなんですが、昔から大ファンだったんです。今回、夢がかないました。トワイラからのフィードバック、キャラクターを導き出す方法の素晴らしさは、その簡潔さにあります。彼女は、ひとことで、キャストが自分でも未知の部分を引き出してしまうんです。ちなみに、ダンサーに対しても、彼女のダメ出しの80%は、演技に関するものなんです」

観客へのメッセージをいただきました。

「この作品の素晴らしいところは、誰でもが楽しめるということです。4つのメインカップルのどれかに必ず感情移入できるはずですし、ダンスになじみのない人でも、物語を理解し、ダンスの動きやコンセプトを味わうことができると思います」

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