天王洲 銀河劇場にて「ローマの休日」が今月23日(木)からいよいよ開幕!
舞台での公開稽古をレポートしました。
左から、カメラマン・アーヴィング役の小倉久寛さん、アン王女役の庄田由紀さん、Wキャストアン王女役の秋元才加さん、ジョー・ブラッドレー役の吉田栄作さん。
「ローマの休日」は、かの有名なオードリー・ヘップバーン主演の映画を題材にした舞台作品です。ローマを舞台に繰り広げられる、美しい王女アンと新聞記者ジョー・ブラッドレーが織り成す素敵な物語が、なんと今回はキャスト3人のストレート・プレイで蘇ります。
アン王女を演じるのは、文学座での期待の星である庄田由紀さんと、超人気アイドルグループAKB48のメンバー秋元才加さん。オードリーが演じた美しくも可愛らしく、凛とした佇まいのアン王女に扮するのはプレッシャーが大きいと思いますが、お二人とも期待を裏切らない演技を見せてくれました。
公務に忙しい日々に嫌気がさして、思わずローマの街に飛び出してしまったアン王女。
カフェでの一コマです。こちらは秋元さんのアン王女。
くるくるとよく動く表情がとても無邪気です。
煙草にチャレンジしてみるアン王女。映画でも有名な一コマですね。
こちらは庄田さんのアン王女。ジョーに対しての真っ直ぐな感情と、王女としての責任感に揺れる心を丁寧に演じられていました。
花を手にする可憐な姿。
吉田栄作さん演じるジョー・ブラッドレーはグレゴリー・ペックが演じたダンディでクールな役。アン王女と同じく、演じるのはハードルが高そうな役ながら、スマートな演技でリードする姿は流石!
そして見逃してはいけないのが、ジョーの親友カメラマン・アーヴィング役の小倉久寛さん。このお二人が、キャスト三人で作り上げる「ローマの休日」をリードしてくれます。
男性二人のやり取りも、スマートながらお茶目で何とも素敵。映画の世界を作り上げます。
今回は、映画版にはなかったジョーとアーヴィングの過去に掘り下げたストーリーになっています。彼ら二人がアメリカからローマに渡ってきた理由が明かされ、時代背景をより知ることが出来ます。
お気づきかもしれませんが、この舞台は映画をモチーフに作られているため、衣装も舞台セットも全てモノトーンで統一されています。
ジョーのアパートのセットも、拘りが感じられますね。
さて、「ローマの休日」といえばベスパに二人で乗るシーンが有名ですね。舞台版でも忠実に再現されていますよ!
舞台上で本当に動きます。舞台での裏話、練習の際に暴走してセットの柱にぶつかってしまったハプニングがあったのだとか。運転していたのは、秋元さんと庄田さんだったそう。
また、『真実の口』に手を入れるシーンも。
夜の船上でのダンスパーティー。
だんだんと育っていくジョーとアン王女の気持ちが、丁寧に描かれています。
キャスト3人で演じられるストレート・プレイは、驚くほどの映画に忠実に、また新鮮に感じられました。
「ローマの休日」は天王洲銀河劇場にて今週27日(日)まで。ぴあではまだチケット発売中です!