『カム・フライ・アウェイ』完全ナビ! vol.7

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●ストーリーについて●

前回の綾戸智恵さんのインタビューを読んで、ますます舞台の内容が気になってきたことと思います。そこで今回は、『カム・フライ・アウェイ』のストーリーをご紹介したいと思います。
ストーリーは実に明快です。

まず舞台設定の説明ですが、同じ場所で物語は展開し、場面転換することがありません。つまり、オープニングからエンディングまで全編にわたって、ひとつのナイトクラブの様子が描かれていくわけです。ナイトクラブと聞いて、思い浮かべる空間は人それぞれかもしれません。ここでは、ダンスフロアがあって、生バンドが演奏していて......という、昔ながらのエレガントかつゴージャスな社交場をイメージしましょう。こんな感じです。↓


cfa_0525_1.jpg(C)Joan Marcus

後ろに生バンドが陣取っていて、手前ではクラブに来た客が踊っています。酒場らしく、右にはグラスも並んでいますね。

物語で描かれるのは、このナイトクラブに集ってきた人々の一夜のドラマです。特に主人公がいるわけではありません。言わば群像劇で、出会ったばかりの初々しいカップルから、互いへの関心を失ったようなアンニュイなカップルまで、タイプの異なる4組の男女に焦点を当てて、それぞれの愛のあり方を見せていきます。

4組のカップルを簡単に紹介しましょう。(青が男性赤が女性です。)

マーティー 若くてロマンティックなお調子者。
         ベッツィーにフォーリンラブ。
         ※彼だけが客ではなく、ウェイターです。
ベッツィー 若くて純粋。マーティーにフォーリンラブ。

シド 大人の男。ベイブの恋愛相手。
ベイブ 魔性の女。シドの恋愛相手。

ハンク ケイトの昔馴染み。
ケイト ハンクの昔馴染み。

チャノス ベイブと一緒に来店。スリムが新しい恋人に。
スリム チャノスの新しい恋人。


cfa_0525_7.jpg  マーティーとベッツィー   (C)Jun Wajda


cfa_0525_5.jpg  シドとベイブ   (C)Jun Wajda


cfa_0525_6.jpg  ハンクとケイト   (C)Jun Wajda


cfa_0525_2.jpg  チャノスとスリム   (C)Jun Wajda
 
観客にとっては、物語展開を味わうというより、恋愛ゲームを目撃する感覚に近いと思います。「このふたり、イチャイチャし過ぎ!」とか、「もっと素直に愛情を表現すればいいのに」とか。相手を乗り換える不届き者がいて、観ているこちらまでドキドキしてしたり、人と人が恋に落ちる瞬間を目の当たりにして、胸がキュンとしたり。まさに"ラブワゴン"の人間模様に見入ってしまう、あの感じです。

ここで再認識しておきたいのが、『カム・フライ・アウェイ』がセリフのないダンス・ミュージカルであり、演じているキャストが皆、俳優ではなく、ダンサーだということです。しかも、バレエをしっかり体に叩き込んだ筋金入りのアーティストがそろっているところに、この舞台の強みがあります。激しい躍動と、微細なニュアンスの両方を表現する彼らのパーフェクト・ボディは、言葉よりも雄弁に物語を伝えてくれるのです。

そして、舞台上で起こることすべてをリードするのがフランク・シナトラの楽曲だということも忘れてはいけません。登場人物の心情にぴったりと寄り添う歌声があるからこそ、ダンサーの表現はいっそう輝きを増すのです。

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