ホリプロの俳優陣とグワィニャオン俳優陣がタッグを組んだ池田屋事件とその熱い熱いスピンオフ話「池田屋襲撃、そのとき裏の家も大変だった・・!」。
2003年12月、2009年1月と上演されたグワィニャオンの代表作である「番外 池田屋・裏」を今回新たなスタイルで描き、幕末エンターテイメント時代劇「池田屋・裏2012」として上演する。2012年3月23日(金)から天王洲 劇場にて開幕と、公演間近のタイミングで、本作の脚本、演出家の西村太祐と出演の川村陽介に話を訊いた。
西村太佑さんインタビュー
●初演、再演、再々演を重ねられるのは簡単なことではないと思いますが、西村さんのこの作品に対する思いをお聞かせください。
池田屋事件を描いたものは沢山ありますが、近隣のお宅は相当迷惑だったと思うんです。そんな視点から本作のアイデアが生まれました。今は様々な事件をリアルタイムで見られますが、もし当時、池田屋事件がTVで生中継されていたら全国民が固唾を飲んで見守ったでしょう。その光景は決して格好いいものではなく、リアルな人間の行動や息遣いがあったのだと思います。そんな光景を客席から固唾を飲んで見守っていただきたいです。
●脚本、キャスト、劇場などを一新しての今回の「池田屋・裏 2012」のみどころを教えてください。
今回、脚本を新たに書き換えました。それは幕末に実在した人物達と同世代の出演者が集ったからです。世の中をアツく語り、時代を変えようとした幕末の若者達、それを同世代の若者が演じることで言葉がよりリアルに生きてきました。時間の差は150年近くありますが、アツい想いをシンクロして描いていきたいと思います。劇場の規模も上がり、大掛かりなセットや大人数による立ち回りにも期待していただきたいです。
川村陽介さんインタビュー
●台本が出来上がったと伺いましたが、読んでみて感じたことは?
自分の知っている池田屋事件を違う角度から見た、もう一つの池田屋事件として読みました。読みながらワクワクしたり、顔がニヤケたり、グッと切ない気持ちにさせられたり、大変でした。
●舞台での時代劇に挑戦してみて、いかがですか?
やり直しができない殺陣は、半端じゃない集中力と気力が必要です。だからこそ、その熱気が舞台上からみなさまに伝わればいいと思います。
現在稽古中ですが、殺陣の見せ方が難しいですね。
●出演者がかなり多いですが、この人には負けたくない!というライバルはいらっしゃいますか?
負けたくないって気持ちは全員に対して持っています。その気持ちをぶつけ合って、舞台全体の気迫に変えていきたいと思っています。
ですので、ライバルは出演者全員です!