福島県・いわき市の公演をレポート!
10月13日、1週間にわたる東北応援無料ツアーもついに最終日! 一行は宮城県を後にし、すっかり乗り慣れた(!?)バスで福島県に入ります。目的地はいわき市の小名浜市民会館。小名浜港にも近いこの地域も震災の被害は大きく、道路が歪んだままのところも多く見受けられて、車で走っていても違和感を覚えるほどでした。
しかし、会場は歴史ある風情の市民会館! 演劇を上演するには、昨日の談話室より設備が充実しています!(談話室を批判しているわけではありませんので、誤解のありませんように......。) 楽屋は畳敷きで、同じく昨日の南三陸のホテルを思い出しつつも、一行はすっかり熟練さながら準備を進めます。
10月13日、1週間にわたる東北応援無料ツアーもついに最終日! 一行は宮城県を後にし、すっかり乗り慣れた(!?)バスで福島県に入ります。目的地はいわき市の小名浜市民会館。小名浜港にも近いこの地域も震災の被害は大きく、道路が歪んだままのところも多く見受けられて、車で走っていても違和感を覚えるほどでした。
しかし、会場は歴史ある風情の市民会館! 演劇を上演するには、昨日の談話室より設備が充実しています!(談話室を批判しているわけではありませんので、誤解のありませんように......。) 楽屋は畳敷きで、同じく昨日の南三陸のホテルを思い出しつつも、一行はすっかり熟練さながら準備を進めます。
ツアーの大千秋楽ということで、東京で留守を守っている制作陣から寄せ書きのFAXが! そして、今回は出演していない岡田さつきさんも駆け付け、ロビー周
りのお手伝いをしてくれました。開場時刻が近づくと、とても元気の良い学生さんがぞろぞろと? 彼らは小名浜高校の演劇部の生徒さんたちで、今日はお手伝い
に来てくれたのです。この高校も震災の避難所として、一時は500名を超える地域の方々が避難していたそうで、きっと彼らも大変な状況を抱えているので
は......という心配など全くさせないぐらいに、とにかく元気いっぱい! ツアーの疲れが否めないこちらが励まされるほどでした(苦笑)。
ロビーでは今回のツアーを取り仕切っている制作の阿部さんの下、生徒さんたちも交えて集合し、開場に際してのミーティングが開かれます。その頃には会場の 外にも入場待ちの長い、長い列が! 駐車場も車が停めきれないぐらいの大混雑です。定刻通りに開場すると、お客様はお目当ての座席を目掛けてみんな早足! あっという間に前方から客席が埋まっていきました。ロビーでは地元の新聞社が製作総指揮の加藤さんにインタビューをするなど、開演前からいわきの方々の キャラメルボックスへの期待が伺えます。
今日も坂口教授の第一声で"賢治島"探しがスタート。俳優たちはセリフの一つひとつをかみしめながら、最高のテンポ感とチームワークで舞台を、芝居を存分に楽 しんでいる様子が冒頭から伝わってきます。お手伝いに来てくれた演劇部の生徒さんたちもその様子に釘付け。こちらの演劇部はコンクールの福島県大会でも優 秀な成績を収めているそうで、月並みな言葉ですが、プロの演劇を目の当たりにして本当に目が"キラキラ"と輝いていました。
もともと実力派揃いの俳優たちもこの1週間で更に芝居の完成度も高まり、きっと想像以上に魅了されたからなのか、客席は最終日にふさわしい大喝采! カーテ ンコールの挨拶のあと、俳優たちは客席を通って退場するのですが、そこで坂口さんを始め、みんなが何かお客様に話しかけています。「今日の記念に手作りの 楽器はお持ち帰りくださーい!」なんと、突然のサプライズ! 終演後のロビーでは沢山のお客様が手作りの楽器をまるで宝物のように持ち帰っていかれました。
キャラメルボックスにとって、とにかく初めての経験づくしだった今回の東北応援無料ツアー。演劇の力でいったい何がもたらすことができるのか......まだ彼ら の取り組みは始まったばかりです。今回は震災をきっかけに東北を旅したわけですが、キャラメルボックスの『賢治島探検記』が彼らのライフワークとなって、 ひとりでも多くの人に届けられますように。本当に本当にお疲れ様でした!
取材・文:本田裕一郎
ツアーの詳細はコチラ
ロビーでは今回のツアーを取り仕切っている制作の阿部さんの下、生徒さんたちも交えて集合し、開場に際してのミーティングが開かれます。その頃には会場の 外にも入場待ちの長い、長い列が! 駐車場も車が停めきれないぐらいの大混雑です。定刻通りに開場すると、お客様はお目当ての座席を目掛けてみんな早足! あっという間に前方から客席が埋まっていきました。ロビーでは地元の新聞社が製作総指揮の加藤さんにインタビューをするなど、開演前からいわきの方々の キャラメルボックスへの期待が伺えます。
今日も坂口教授の第一声で"賢治島"探しがスタート。俳優たちはセリフの一つひとつをかみしめながら、最高のテンポ感とチームワークで舞台を、芝居を存分に楽 しんでいる様子が冒頭から伝わってきます。お手伝いに来てくれた演劇部の生徒さんたちもその様子に釘付け。こちらの演劇部はコンクールの福島県大会でも優 秀な成績を収めているそうで、月並みな言葉ですが、プロの演劇を目の当たりにして本当に目が"キラキラ"と輝いていました。
もともと実力派揃いの俳優たちもこの1週間で更に芝居の完成度も高まり、きっと想像以上に魅了されたからなのか、客席は最終日にふさわしい大喝采! カーテ ンコールの挨拶のあと、俳優たちは客席を通って退場するのですが、そこで坂口さんを始め、みんなが何かお客様に話しかけています。「今日の記念に手作りの 楽器はお持ち帰りくださーい!」なんと、突然のサプライズ! 終演後のロビーでは沢山のお客様が手作りの楽器をまるで宝物のように持ち帰っていかれました。
キャラメルボックスにとって、とにかく初めての経験づくしだった今回の東北応援無料ツアー。演劇の力でいったい何がもたらすことができるのか......まだ彼ら の取り組みは始まったばかりです。今回は震災をきっかけに東北を旅したわけですが、キャラメルボックスの『賢治島探検記』が彼らのライフワークとなって、 ひとりでも多くの人に届けられますように。本当に本当にお疲れ様でした!
取材・文:本田裕一郎
ツアーの詳細はコチラ