「げきぴあ」をお読みの皆様、はじめまして。
鳥公園で役者、デザインを担当しています森すみれです。
鳥公園では公演が始まるまで、今回参加される役者さんたちが交代で投稿させて頂くので
良ければ読んでいってください!
今日が初投稿なので、劇団紹介や今回の作品について書いていきたいと思います。
鳥公園は西尾佳織が2007年夏に結成しました。
メンバーは役者・デザインの森すみれと、主宰で作・演出の西尾佳織の二人だけです。
二人とも背が小さく、参加してくださる他の役者さんも小さい方が何故か自然と多くなってしまう傾向があります。
今までの活動では二階建ての会場を俳優・観客がそれぞれ自由に歩き回りながら劇が進行する形式や、
伊藤比呂美の現代詩の舞台化、 築百年の日本家屋での公演、実際にあった女性監禁事件をモチーフにした作品など、
戯曲の再現にとどまらない、 演劇固有の表現を模索してきました。
空間における美術・光・音・身体の配置にこだわることで、空間内に存在する関係性の回路を提示する演出と、事物の手触り、
質感を原形質のまま手渡すような戯曲の言葉遣いが特徴。女性、家族、生理現象、死をテーマに、社会の「正しさ」の枠組みから
外されてしまっているもの、けれど確かに存在するものたちを掬い上げ、柔らかな光を当てようと試みています。
西尾さんはとても手触りに興味がある人だなぁと思います。
観た目から可愛らしい作品を作るかと思われがちですが、作品を観てびっくりされる方もいます。
ざらざら、どろどろ、ぐちょぐちょしたもの
ドキッとさせられます。。
今回の鳥公園#6「おねしょ沼の終わらない温かさについて」のテーマは〈難民〉
存在していない「ことにされ ている」彼らは、宙ぶらりんの身体で、何を、いかに、語るのか ―――
「ことにされ ている」彼らは、宙ぶらりんの身体で、何を、いかに、語るのか ―――
のびやかでありたい。
ずいぶん前から、「ずっとじゃないならいらないよ」という言葉が心にひそんでいる。でも実際に面と向かうと、
「ずっと」と言う人を「げっ」と思う。自分に対しても、「いらないって何様だい」と思うので、言わない。で、そういう、
言えなかった言葉の話ばかり書いてきた。そしてそれに、飽きた。思っているなら言いやがれ。というわけで、全力で
欲しがってバッサリ斬られて大敗けに敗けて、からだがバラバラになる話を書いた。それはそれで潔い、美しいかもし
れないが、生きるというのはもっと長い時間のことだと思った。もう死ぬると思うほどに泣いて、でも死なないので涙
も枯れて、それだけ泣いてたら鼻水も流れてたのが乾いて鼻の下赤くなって痛くなってまぶたもバンバンに腫れてって
しんどい、呆然自失だね、、つってふと隣見たら、自分を斬り殺したはずの人が、普通に屁をひってパン食って、居られる。
頭がよく分からなくなる。斬り殺され、ない。まあ知ってた。私は生き続ける。白黒はっきりしたかったのにグレーのまま。
稽古でも「のびやかさ」について考えています。
稽古前にアニメ一休さんの「とんちんかんちん一休さん」をみんなで歌っています。
すきすきすきすきすきっすきっ一休さん〜♪って歌です。ご存知でしょうか?
役者さんの大半が始めの部分しか覚えていなかったのですが
歌詞の、あ〜あ〜なむさんだ〜〜♪という部分と
気にしない〜気にしない〜気にしない〜♪の
部分が特に、のびやかな感じがする!ということで
日々、色んなこと、稽古とかでも窮屈になってしまいますが
一休さん精神を見習いたく、みんなで歌っております。
よければ動画を検索して一休さんを観ながら歌ってみてください。
では長くなってしまったので、今回はここまでです。
鳥公園についてご紹介できたでしょうか。。
公演の日程についてなどは下記でご確認ください。
鳥公園フェスティバル/トーキョー プロフィール
鳥公園HP
それでは次回はONEOR8所属の伊藤俊輔さんが投稿します!乞うご期待ください!