フェスティバル/トーキョー11 vol.02 from ピーチャム・カンパニー 代表・演出 川口典成

「げきぴあ」をお読みの皆様、はじめまして。
ピーチャム・カンパニーで代表・演出を務めています川口典成と申します。

フェスティバル/トーキョー11 公募プログラム
参加団体が「げきぴあ」内に記事を掲載できるということで、われわれピーチャム・カンパニーもこれから定期的に更新させていただこうと思っています。
今回はピーチャム・カンパニーという劇団の紹介と今回上演する「復活」という作品について書かせていただきます。
どうぞお気軽にお読み頂ければと思います。


まずはピーチャム・カンパニーという劇団の紹介からさせていただきますと、この劇団、ちょっと一口には説明しにくいのです。というのも、ピーチャム・カンパニーは、劇団サーカス劇場と劇団地上3mmのメンバーが合流し、2009年秋に誕生した劇団なのです。もうすでに知らない劇団の名前が三つもでてきて混乱することと思います!ですので、ピーチャム・カンパニーという名前だけでも覚えていただければと、、。


ピーチャム・カンパニーの上演作品は一色ではありません。古典戯曲(小説)の上演、現代小説の演劇化、そして劇団の主軸である作家・清末浩平によるオリジナル戯曲の上演。オリジナル戯曲の二作品も、「口笛を吹けば嵐」では現代の都市にうごめく人々のドラマを描写し、「オペレッタ
黄金の雨」では文字通りオペレッタ(音楽劇)に挑戦し、江戸時代に新宿と言う地名が誕生するその瞬間を描く時代劇を創作しました。つねに、いま、社会状況のなかでやるべきだと思うことを、われわれがやりたいことをやるために、演劇活動を続けています。

そうして今回の「復活」。劇団の誕生から2年間の集大成となる作品といっても過言ではありません。ピーチャム・カンパニーは東京タワー近郊の都立芝公園集会広場にて、東京タワーについてのお話を完全野外劇として上演いたします。2011年7月24日、地上アナログ放送が終了し、地上デジタル放送へと完全移行しました。それによって、東京各地にテレビの電波を送っていた東京タワーは、メインの電波塔の役割を終え、第二電波塔という位置づけになります。これを、東京タワーが大きな役割を終えた、と表現しても決して間違いではないでしょう。ピーチャム・カンパニーはこの東京タワーにとっての大きな節目をしっかりと祝ってやりたいと考えたのです。そのためには、東京タワーが見渡せる場所が適切であると。だからこその「野外劇」なのです。チラシには「2011年秋、トーキョーの死と再生の塔へと捧げる、鎮魂と予祝の演劇。」とキャッチコピーが書かれていますね。東京タワーが「死と再生の塔」であることも「鎮魂と予祝の演劇」という言葉も、聞きなれないし、よくわからないと感じる方も多いかもしれません。このことについてはまた回を改めて書かせていただければと思います(気になる方はチラシやWEBに掲載されている川口による文章をお読みいただければ若干はわかっていただけるかと思います)。

今回はピーチャム・カンパニーという劇団の紹介と、今作品「復活」についての紹介をさせていただきました!すこし長かったでしょうか。

また次回、今度は「復活」の稽古風景について触れさせていただこうと思います。
それでは、またお目にかかりましょう!

festival-tokyo11_02.jpg

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