万能グローブ ガラパゴスダイナモスの新作は"同窓会の夜"を描くシチュエーションコメディ

【演劇ニュース】

2005年に旗揚げ、福岡を拠点に年2回ペースの本公演に加え、他都市での演劇祭参加、カフェイベント主催などフットワーク軽く活動する劇団・万能グローブ ガラパゴスダイナモス。昨年末から敢行した、劇団初のツアー公演『ひとんちで騒ぐな』は、東京・福岡共に全ステージ満員御礼となった。ある一定の状況下でもがく集団と、その内部の人間模様をばかばかしく描くシチュエーションコメディが幅広い観客の支持を得て、近年、常に1000名以上の観客を動員する人気劇団だ。4月13日に主宰・俳優の椎木樹人、脚本・演出の川口大樹が意気込みを語った。

新作『グンナイ』は、 数年ぶりに再会する、もはや割といい年した連中の悲喜こもごもを描いた、とある夜のお話。「ただ可笑しいだけじゃなくて、ちょっと悲しい、みたいな要素が同窓会には詰まってますよね。乱暴者だった野球部の彼が、やたら腰の低い営業マンになっていたとか、あんなにおてんばキャラだった彼女が、こんなにしっとりした人になってたとか。"あの頃"と"今"が直線で結びつかなくて、どうにも距離の取り方が分からない。変化に驚きつつ、会話ひとつととっても、さぐりを入れる感じを、芝居にしてみたら面白いなぁと思うんです。そしてシチュエーションは夜、日常からちょっとだけ逸脱して、いつもと違う雰囲気で、人が間違いを起こしそうな空気で物語は進みます」(川口大樹)

     主宰・俳優の椎木樹人
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「ツアー公演は再演でしたので、前の形を壊しながら新しくするという作業をやりました。ドタバタしたコメディでしたが、新作は少し落ち着いたテイストの作品ですね、夜の設定でやるのも初めてですし。ゼロから作りますので新鮮な気持ちで楽しんでやってます。かっちり決め込むのではなく、客演を呼んだり、雰囲気もいろいろ試しながら、変化の作品になると思います。」(椎木樹人)

誰にも覚えがあるだろうテーマを、張り巡らされた伏線の回収、舞台装置の緻密さ、役者の個性、会話の妙で、独特な魅力のコメディ作品に仕上げる万能グローブ ガラパゴスダイナモス。ツアー公演を大成功で終え、地元・福岡であらためて劇団としての底力が問われる新作となる。公演は5月28日(土)・29日(日) に福岡・イムズホールにて。チケットは現在発売中。

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