【ニュース】映画監督の青山真治が舞台初演出。キャストに石丸幹二と坂東三津五郎を迎えて

【演劇ニュース】

映画『EUREKA ユリイカ』などが国内外で高い評価を受け、今年6月に4年ぶりとなる最新作『東京公園』の公開も控えている青山真治。彼が映画公開と同じ6月に、自身初となる舞台演出を手がける。その舞台『GGR グレンギャリー・グレン・ロス』の製作発表が2月24日都内で行われ、青山をはじめ、キャストの石丸幹二と坂東三津五郎が登壇した。

作品は現代アメリカを代表する劇作家デヴィッド・マメットが描いた、1983年初演のピューリッツァー賞受賞作。アメリカン・ドリームを追い求め、不動産業界で顧客の争奪戦に明け暮れる男たちの物語だ。『摩天楼を夢見て』の邦題で1992年に公開された映画版を「忘れられがたい佳作」と称する青山は、この戯曲について「我々の暮らしの危機、働く人間の危機が戯曲にぶち込まれている。現代に生きることの危機感や焦燥感が、暴力を一切使わずに描き込まれている」作品と話す。


       石丸幹二(写真左)、坂東三津五郎(同右)
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キャストが石丸幹二と坂東三津五郎という異色の顔合わせになったのは、ともに青山自身が彼らの大ファンだから。青山は、一昨年の『コースト・オブ・ユートピア』での石丸のセリフ回しや演技、また歌舞伎『馬盗人』やドラマ『うぬぼれ刑事』での三津五郎の軽妙な演技に、すっかり心酔したという。その惚れ込みようは、石丸とは「一緒に生活してもいいぐらい」、三津五郎とは「養子になりたいぐらい」との爆笑発言が飛び出すほど。そのラブコールを受け、野心家で腹黒い役に初めて挑戦する石丸は「三津五郎さん、青山さんとガチンコ勝負が出来るのを楽しみにしています。この舞台は冷や汗を共演者にかかせ、また見ているお客さんにも冷や汗をかいてもらいながら、エンディングまで突っ走る芝居。言葉だけでやりあう芝居は実は初めてで、またひとつ自分の芸が磨かれれば」とアピール。また翻訳劇は30年ぶりという三津五郎は役の見どころを「やっと携帯を覚えたのに、もう次の端末に進んでいく。例えばそんなことも含めて、我々と同世代の多くの人が、こんなに一生懸命生きてきたはずなのに時代の流れの速さに何故置いていかれる?という思いがあるはず。そしてこの芝居に出てくる人は、本当に必死なのだけど哀しく見えたり、おかしく見えたり、いとおしく見えたりする。そんな風に共感してもらえたら」と語った。

公演は6月10日(金)から19日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて、6月22日(水)に北九州芸術劇場 中劇場、6月25日(土)・26日(日)には兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演される。一般発売は東京公演が3月5日(土)、兵庫公演が3月20日(日)、北九州公演は4月17日(日)より開始。

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