【演劇ニュース】
若手俳優集団D-BOYSの舞台、D-BOYS STAGE 2011『ヴェニスの商人』の製作発表会見が2月22日、都内で行われ、和田正人、碓井将大、加治将樹、鈴木裕樹、柳浩太郎のほか、客演の酒井敏也、演出の青木豪が出席した。
今年旗揚げ5年目を迎えるD-BOYSが、今回取り上げるのは初のシェイクスピア劇。ヴェニスの貿易商とユダヤ人高利貸しの対立、若者たちの恋を描いた傑作喜劇を、女性役を含めすべての役を男性キャストのみで上演する。
ヴェニスの商人・アントーニオ役を演じるのは和田正人。会見では「シェイクスピアということで、正直不安とプレッシャーでおしつぶされそうだが、エンタテインメント性の高い作品なので、稽古場では楽しく、役者としてつきつめていくべきところはつきつめて、必ずすばらしい作品にしたい」と意気込みを語った。ヒロイン・ポーシャ役とその恋人・バサーニオ役には、碓井将大と加治将樹。碓井は、「ポーシャはとても魅力的で複雑な女性。1歩でも2歩でも近づけることができれば」と初めての女性役に意欲十分。加治は「これまで三枚目役が多かったが、今回は二枚目役。本番では二枚目の色気を出しまくりたい」とコメントした。
「膝小僧をつけて座るのも大変。いかに女性役に入り込めるか、力をいれて頑張りたい」と語ったのは、もうひとりの女性役・ジェシカを演じる柳浩太郎。碓井、柳の女装姿のかわいらしさに感嘆した報道陣から、どちらが好みか問いかけられた和田は「ぶっちぎりでこっち」と碓井を指し、「色気がある。大人の魅力が出てる」と解説、柳に対しては「すね毛の処理できてないでしょう」と突っ込ひと幕も。対して、ジェシカのお相手・ロレンゾー役の鈴木裕樹は「僕は柳君です。第一印象からきめていました」と大人の回答。
また、『ヴェニスの商人』の登場人物中、もっとも有名なキャラクター、ユダヤ人高利貸しのシャイロックを演じるのは、酒井敏也。「役者生活30年目にしてやっとシェイクスピアができる。それも、とびっきりのイケメンとやれるということで、稽古場にはウキウキして行くと思います」と、意外な一面をのぞかせ、報道陣の笑いを誘っていた。
公演は4月29日(金・祝)から5月8日(日)まで東京・サンシャイン劇場、5月13日(金)から15日(日)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて。