【演劇ニュース】
マドンナのワールドツアーなどで知られ、NYを拠点に世界で活躍するダンサーのTAKAHIROが、自身のダンスカンパニー・THE MOVEMENTの日本初公演で元宝塚の湖月わたると初共演することとなった。TAKAHIRO、湖月を含む選抜6名が2月22日に行われた製作発表でパフォーマンスを披露し、会場を大いに沸かせた。
THE MOVEMENTは、主宰のエンジェルやTAKAHIROをはじめ、名アーティストの振付やダンス、ショーで活躍するメンバーばかり。HIPHOPをベースに様々なダンスの個性を持つ踊り手たちが演劇的要素を含むユニークで斬新なパフォーマンスを見せ、欧州ツアーも敢行した。今回、湖月が参加するに至ったのは、昨年夏に行われたTAKAHIROプロデュース公演(『SIX DOORS』)を観た湖月が直談判したことから。HIPHOP中心の公演になることから、湖月がNYへ単身1か月間、HIPHOP集中特訓に赴き、出演の承諾をもらったのだという。
「『SIX DOORS』を観させていただいて、私の中にあったNYへの憧れやダンスへの思いが駆け巡ってきて。このチームの一員として参加させていただくことが本当に幸せです。(多国籍のダンサーとも)踊るだけで気持ちは繋がっていくのだと実感しています」と、充実した面持ちで語る湖月だが、NY特訓中に TAKAHIROに「そこはHIPHOPでも湖月スタイルでいいんです!」と個性を要求され、衝撃を受けたのだと言う。「演者として毎回役になりきるようにやってきたので、自分のスタイルとは何なのだ?と。改めて自分と向きあい、自分のスタイルをもっと磨いてアピールできたら」と、意気込んだ。また湖月のストイックな練習姿勢に惚れ込んだTAKAHIROは、「今回の公演は僕を含めNYから9人のダンサー、そして唯一の女性・湖月さんが参加します。ストリートダンスの一番カッコ良くて、アクロバティックなNYの最先端のシーンを持ってきます」とアピール。演目はアジア人・TAKAHIROから見たNYの日常を具現化するとあって、ダンスのみならず、ストーリーのなかでも湖月がどのように溶け込むかに注目だ。
公演は4月19日(火)・20日(水) に東京国際フォーラム ホールC、4月22日(金)に名古屋市芸術創造センター、4月26日(火)・27日(水)には大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。一般発売はいずれも3月20日(日)より受付開始。