帝国劇場開場100周年記念パーティ レポート(1)

●ヒラノの演劇徒然草●

ニュースでもお伝えいたしましたが、帝国劇場が開場100周年を迎えた3月1日、都内にて感謝パーティが開催されました。
100周年の今年・2011年は計9演目を上演。
その9演目の主演クラスのキャスト29名が一堂に会する、豪華なパーティになりました。
...当然、全員のコメントはニュースには載せられず...。
今回もげきぴあで、詳細レポートをお届けします!

まず、アニバーサリーイヤーのオープニングを飾ったのは、『新春 滝沢革命』。すでに公演は終了していますが、こちらからは滝沢秀明さん、中山優馬さんがご登壇。

滝沢「2011年1月公演、オープニングを飾らせていただきました。100年目という素晴らしい年にこうして自分がステージに立てることを幸せを感じながら、1日1日、舞台をさせていただきました。こうして100年たっても夢や希望を生み出す帝国劇場。来年もステージに立てるよう、自分自身も頑張っていきたいと思います。本日はおめでとうございました」

中山「帝国劇場100周年という素晴らしい年にステージに立たせていただいたことを光栄に思います。次の101年からもこのステージに立てるようがんばりますのでよろしくお願いいたします」


2月・3月は『Endless SHOCK』。この日も昼公演を務めたあとに駆けつけた堂本光一さんは、帝劇単独主演最多記録を更新中。チケットの取りずらい作品としても有名です。こちらからは堂本さん、植草克秀さん、内博貴さんがご出席。

堂本「今日もまさに昼公演をやらせて頂いたんですが、本当に帝国劇場のすばらしい歴史を感じながら、ステージに立たせて頂いております。(「SHOCK」をここで)11年やっていて、帝国劇場で学ぶべきことがたくさんありました。このすばらしい帝国劇場のステージにこれからも立てるように努力をしていきたいなと思っております」

堂本さんは、帝国劇場の楽屋が好きだというお話も。「和室で落ち着く。ステージもそうだけれど、楽屋にも偉大な先輩方がつくりあげてきた歴史がある」そうです。

植草「1966年に(現在の建物に)改築になった、と訊きまして、ちょうど僕が生まれた年なんです。今、袖で感動を覚えていました。100年ということももちろんですが、すごく歴史のあるところなんだなということを感じながら、舞台に立たせていただきました。本当に100周年おめでとうございます」

「今日がまさに帝国劇場の100歳お誕生日ということで、その日にステージに立たせていただけたということが光栄に思います。3月の公演もまだまだありますので、1回1回の公演を大切にして最後までみんなで協力してやっていきたい」


4・5・6月は『レ・ミゼラブル』。東宝ミュージカルの代表格にして、ミュージカルの金字塔です。しかも今回が、現演出で上演する最後ということで、注目が集まっています。こちらからはジャン・バルジャン役の別所哲也さん、今井清隆さん、吉原光夫さんが登壇。

別所「帝国劇場100年おめでとうございます。こういった節目の年に、僕にとっても俳優を志すきっかけになった大切な『レ・ミゼラブル』という作品を、ジャン・バルジャン役でやらせていただくこと非常に嬉しく思っています。(2003年に初参加し)この作品の間に僕も父親になりました。劇中の「Bring Him Home」という曲を娘に歌い聴かせると、娘がじっと聴いて静かにまどろみます。その姿をみると曲のすばらしさを感じますし、この作品はこのあと100年後にも語り継がれ演じ継がれる作品だと思い、娘の世代のひとたちもこの帝国劇場で楽しんでいただけるような作品の一部になれたことを感謝します。この作品は革命や自由を描いたものですが、革命がインターネットを通じておこるような今の時代、帝国劇場ができた100年前とはまったく様相が違うとおもいますが、『レ・ミゼラブル』が今、どのように受け止められているのかを噛締めながら、今回、最後の演出になりますので、一回一回味わいながら、素敵な旅をしたいと思います」
1bessho.JPG今井「私は東宝現代劇というところの出身です。東宝現代劇の稽古場は当時、帝劇の稽古場でした。楽屋口は帝劇と一緒なのですが、帝劇に出演している役者さんたちの顔を眺めながら、いつかあの帝国劇場にたちたいと憧れレッスンを重ねていました。100周年という節目の年に『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンで出演できることを本当に嬉しく思います。誇りにも思います。役者生命をかけて精一杯がんばります」

1imai.JPG吉原「記念すべき年に、この劇場でレミゼという大きな作品のジャン・バルジャンという役をやらせていただく、非常に身が引き締まる思いです。自分のやるべきことは熱く、ただ役に没頭してなにかを表現できたらと思っています」
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また、今回は24年前の初演キャストが出演する<スペシャルキャスト>バージョンの上演もあります。そちらからは鳳蘭さん、岩崎宏美さん、島田歌穂さん、斎藤晴彦さんが出席。こちらのご挨拶は随分とくだけた、ユニークなものが多く、会場からも笑い声が。

「実はわたし、初演の頃はまだ宝塚を退団たばかりで、すごい人気があったんですけど(笑)、子どもをいじめる役で、ほとんどファンがいなくなってしまいました。今回も残ったファンがぜんぶいなくなるような素晴らしい演技をしたいと思います」
日本初演20周年の時など、スペシャルキャスト公演は何度かあったのですが、鳳さんは1988年以来のご登場です。

2ootori.JPG岩崎「4年前の20周年公演の時、これが最後だなと思って卒業したつもりでおりましたが、帝劇が100周年ということで、またあの舞台に戻ることができることとなりました。『レ・ミゼラブル』は色々な国で公演されていますが、50代のファンティーヌは日本だけだと思います(笑)。がんばります」

2iwasaki.JPG島田「私にとりまして『レ・ミゼラブル』という作品は、人生の扉を大きく開いてくれた、感謝してもしきれないくらいの、まさに原点の作品であります。宏美さん同様、前回、もう本当にこれで終わりと思っていたら、大切な節目の年にレミゼの舞台にたたせていただけますこと、感謝しております。......エポニーヌは16歳の役なんですけど、わたしも多分エポニーヌ世界最高齢になるかもしれません(笑)、精一杯がんばります!」

2shimada.JPG島田エポニーヌはまさに伝説ですよねー。観ていない皆さんは、観るべし!

斎藤「初演で夫婦をやらせていただきました鳳蘭さんと24年ぶりに復縁できた、何よりもこれが嬉しいことです。また鳳さんのファンがどんどんへっていくんじゃないかとそればかりが心配でございます(笑)」
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チケットは3月4日現在、4月分が発売中


6月後半から7月前半は、『風と共に去りぬ』。現在の帝国劇場が新装開場した1966年にこの劇場で世界初演の幕を開けた名作が、アニバーサリー・イヤーに登場します。残念ながら主演の米倉涼子さんは欠席、この日は寺脇康文さん、紫吹淳さん、岡田浩暉さんがご出席されました。

寺脇「言わずと知れた名作ですし、これぞ二枚目というレット・バトラーをやるという無謀な挑戦ですが、壁は大きいほうが僕は燃えますので。いい作品に出来上がるようにしたいと思います。帝国劇場は芝居・舞台に携わる人間にとっては聖地のような場所です。数々のプレッシャーを楽しんで頑張りたい」

3terawaki.JPG紫吹「100周年おめでとうございます。100年と口でいうのは簡単ですが、この100年という月日の中でたくさんの方のご尽力があったからいま私がここにたっていられるのだと思います。その素晴らしい年に帝劇にたてますことをとても幸せに思います」

3sibuki.JPG岡田「この作品との出会いは幼い頃にみた映画が最初だったのですが、子どもながら人生の深みをかんじさせられた作品でして、僕にとっても特別な存在です。本作品に参加できること、また100周年という記念すべき帝劇の舞台にたてること、身の引き締まる思いです」

3okada.JPG...長くなってきたので、いったんここで区切ります。

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