【演劇ニュース】
ニコニコ動画が舞台上演とそのネット配信を手がけるニコニコミュージカル。この第4弾『ココロ』、第5弾の『DEAR BOYS』が決定し、2作品の合同製作発表が3月3日、都内にて行われた。
ニコニコミュージカルの特長は、劇場で実際に観劇するリアルチケットと、『ニコニコ生放送』で中継放送と1度限りの録画視聴が楽しめるネットチケットの2 種類を発売し、生とバーチャルの両方で舞台を体感できるところ。第1・2弾の公演でネットチケットがリアルチケットの購買を上回るなど、新しいビジネスモデルとして注目を浴びている。その第4弾にはニコニコ動画で136万回も再生され、ロボットのあふれる感情を切なく歌い上げるナンバー「ココロ」を元にした同名の舞台劇、また第5弾には八神ひろきのバスケットボール漫画を原作にした舞台『DEAR BOYS』がお目見え。『ココロ』は2009年の初演以来今回が3度目の上演、『DEAR BOYS』は2007年初演、2008年にはその続編が上演され、両作品ともニコニコミュージカルには満を持しての登場となる。
『DEAR BOYS』出演者。写真左から、中山優貴、岡田亮輔、植野堀まこと、阿部直生
製作発表には、『ココロ』から主演の秦みずほと小松美咲、及川奈央、作・演出の石沢克宜ら、『DEAR BOYS』からは演出の宇治川まさなり、植野堀まこと、阿部直生、岡田亮輔、中山優貴が登壇。繊細な世界観を持つ『ココロ』の女性陣が「ニコニコ動画でアップされている「ココロ」の曲を聴いた時にすごく感動して切なくなった」(秦)、「人間の挙動を模倣するロボット・二号機のリン役が出来ることをとても光栄に思う」(小松)、「今まで(自身の)町子役をやられていた方よりもプラスアルファで何かを加えられたら」(及川)とコメントするのに対し、『DEAR BOYS』の世界観は激しい。演出の宇治川は「舞台上でボールを使わない『ミュージカル テニスの王子様』に対抗して、実際にボールを出してみるか? というアイデアから始まった作品」と語り、出演者も「10年やってきたバスケの良さを舞台上で発揮できたら」(植野)、「原作の八神先生の大ファンなので、前回、前々回の公演で培ったものを活かしていいものにしていきたい」(岡田)と、それぞれ作品の熱さをアピールしていた。
公演は4月29日(金・祝)から5月8日(日)まで、東京・THEATRE1010にて上演、両作品はマチネとソワレでそれぞれ交互上演する。チケットは 2作品とも3月27日(日)より一般発売、3月14日(月)11:00から22日(火)11:00までインターネット先行抽選「プレリザーブ」を受付。なお、ニコニコミュージカル第3弾『ニコニコニーコ』も3月17日(木)より公演を予定。こちらのチケットは現在発売中。