【演劇ニュース】
竹中直人と生瀬勝久という個性派俳優が共演する舞台『ヴィラ・グランデ青山(仮題)』の上演が決定したことが2月4日に発表された。
作・演出を手がけるのは岸田國士戯曲賞受賞作家であり、各方面から引く手あまたの演劇人である倉持裕。物語の舞台は20年前に建てられた瀟洒なマンションの中庭。語り合うふたりの中年男性、やがてひとりが「こないださ...娘の元カレに殺されかけたんだ」と話しだす......。
怪優ふたりの舞台共演に期待が高まるが、この企画、生瀬が竹中の監督した映画『山形スクリーム』に出演した際「『一度、舞台ご一緒させてください』とお願いしました」ということがきっかけとのこと。竹中は「暫く、いや今後も舞台はやらない、ってこころに決めていた矢先に誘われて、今まで人から舞台を誘われた事が一度もなかったので素直にうれしく、え? おれと?って感じで、はい......と言ってしまった」とラブコールを快諾。お互いの印象を「変な顔の人...でも意外に紳士」(竹中)、「センシティブな方」(生瀬)と語るふたりは、この舞台を「笑えてでも哀しみがあるお芝居になったら。いっしょうけんめい がむばります」(竹中)、「おそらく出演者の少ない作品だと思うので、人間の会話の妙を堪能していただける作品にしたい。失敗を恐れず、竹中さんにぶつかっていきたいと思います」(生瀬)と意気込んでいる。
11月に東京・シアタークリエ、12月に大阪・サンケイホールブリーゼほかにて公演予定。