【演劇ニュース】
東山紀之と生田斗真が共演する話題の舞台『ミシマダブル「サド侯爵夫人」「わが友ヒットラー」』が2月2日、東京・シアターコクーンで開幕した。当日は公開舞台稽古と会見も行われ、ふたり揃って、美しい女装姿を報道陣の前で披露した。
『ミシマダブル』は、蜷川幸雄の演出により、三島由紀夫の代表作『サド侯爵夫人』『わが友ヒットラー』の2作を、東山紀之、生田斗真ら男性俳優陣で交互上演する試み。『サド侯爵夫人』では、東山が背徳の人・サド侯爵へ身も心も捧げる夫人ルネ役を、生田がその妹役を演じるほか、男優6名が全員女性役で登場する。
会見で、女装姿について聞かれた東山は、「最初は違和感があったが、ポスターを見た友人の川平慈英から、「お前となら付き合える」と言われて、自信がつきました」とまんざらでもない様子。女性役初挑戦の生田は「蒼井優ちゃんぽくやってます。天然っていうか、つるんとしたかわいさを目指して」とコメント。蒼井本人が稽古場に見に来てくれたことも明かし、「かわいかったよと言ってくれました」とお墨付きをもらったという。
もう1作の『わが友ヒットラー』の登場人物は全員男性、ナチスの粛清事件を描いた作品。生田がヒットラーを、東山が党の同志で悲劇の中心人物レーム役を演じる。東山は「もう1本はものすごく男っぽい作品。蜷川さんにも、股開いて男っぽく立てとか言われて両極端ですね。稽古の時は混乱しました」と語った。男性俳優陣が女性役とふた役を演じる意欲的な試みに注目が集まる。
公演は3月2日(水)まで東京・シアターコクーンにて。3月8日(火)から20日(日)まで大阪・シアターBRAVA!でも上演。