「窓」の出演者紹介を続ける。
野波麻帆さん。
いきなり芝居とは関係ない事を書くが、
彼女は前回紹介した高橋一生くんと高校の同級生だ。
級友同士がかなり仲のいいクラスだったらしいよ......って、本当にどうでもいい情報だ。
しかし、かつての級友と芝居をするってのもなかなかない話である。
僕だって今、いきなり山本と芝居をしろと言われても照れくさいだろうしな。
(山本は僕の高校の同級生で、今なにをしてるのか知らない。あと役者でもなんでもない)
本筋に戻ろう。
今回の芝居、野波さんは大変である。
当初想定していた以上に大変な役目を背負わせてしまった。
何がどう大変かは本番を見て確認してほしいのだが、
しかし、もしかしたら、本番を見てもその大変さに気付かない人も多いかもしれない。
というのも、現在の稽古中もまさにそうで、
その、肉体的にも精神的にも負担のかかるいくつものシーンを、
彼女はわりと平気な顔でこなしていく。
日に日に増えるバンドエイドは、繰り返し稽古するうちに徐々に剥がれ始め、
そいつをぴらぴらなびかせながら、あくまで笑顔で演出に応えてくれる。
......と、なんだか怖い描写になってしまったが、
とにかく彼女の役者としての姿勢はまったく素晴らしい。
さて、実はこれを書いている最中、
その野波さんが出演しているテレビドラマ「モテキ」を観るために一旦パソコンから離れた。
第1話から観ているが、野波さん演じる土井亜紀、いいな。
そして赤堀さんはいったい何役やるんだ?
これは負けてはいられない。
いや、赤堀さんにではない。ノゾエくんとコンビで警官を演じたいわけじゃない。
「窓」のヒロイン、宮丸香澄(カスミ)を土井亜紀以上に魅力的にしなくてはならない。
俳優はいつも演出家の要望に応えようと努力し、
演出家も当然、その役者の努力に応えなければならない。
M&Oplays+PPPPプロデュース『窓』 チケット情報
M&Oplays+PPPPプロデュース『窓』 倉持裕 プロフィール