ふぉ~ゆ~が主演するオリジナルダンス劇『SHOW BOY』が7月1日(木)から東京・日比谷シアタークリエにて上演されます。
ウォーリー木下原案・演出、登米裕一脚本で、'19年に初演され、今回2年ぶりの再演となる本作。ふぉ~ゆ~4人それぞれを軸にしたストーリーがオムニバス的に展開していく内容は評判を呼び、ふぉ~ゆ~の4人も手ごたえを感じた様子でした。
その再演ということで、撮影の合間を縫って、ふぉ~ゆ~の4人(福田悠太 辰巳雄大 越岡裕貴 松崎祐介)を直撃!盛り上がった座談会をぜひご覧ください。
また、4人は公演パンフレット用に『SHOW BOY』の舞台である豪華客船をイメージした東京湾クルーズ船でロケ撮影も行ったそうで、今回は、船から脱出を試みる(?)4人のひとコマを先行公開!パンフレットには東京の夜景や船内でのふぉ~ゆ~のセクシー&コミカルな沢山の写真が華やかに彩るそうなので、そちらもご注目ください!
――『SHOW BOY』は'19年の初演から2年ぶりの再演となりますが、意気込みをお聞かせください。
辰巳 2年前に『SHOW BOY』初演をやらせていただいた時に、「これはふぉ~ゆ~の、一生かけてやっていく作品になるんじゃないかな」と思いました。ジャニーズには歴代、(堂本)光一くんの『Endless SHOCK』や、少年隊さんの『PLAYZONE』という作品があるのですが、僕たちは『PLAYZONE』というものに憧れがあって。年に一度、必ず『PLAYZONE』という作品が上演されて、同じタイトルの中で違うことをやったりする。この『SHOW BOY』も、そういうカタチになるかもしれないと思いました。初演のときにもう「やんなきゃダメでしょ、また」という思いもありましたし。
――そんなに強い思い入れが生まれたのですね。
辰巳 ふぉ~ゆ~の4人に合っていると思うので。いろんなミュージカルを観させてもらっていますが、これは僕ら4人だからこそできるものだし、4人が続けていくべき作品なんじゃないかなと思いました。だから再演を聞いたときは、うれしさというより使命感のほうが強かったです。「そうだよね、やんなきゃね」っていう。
福田 多分これは観たほうがいい作品です。これからふぉ~ゆ~がもっともっと大きくなって、もっと大きい劇場でやるようになる前に。今が一番おもしろい『SHOW BOY』をお見せできると思うので、みんな観たほうがいいよ!という気持ちでやろうと思います。
越岡 この素晴らしい作品を、再演でまたいろんな人に観てもらえる機会ができることがうれしいです。初演の時に観られなかった方もたくさんいらっしゃると思いますしね。この作品は、違うところにいるような人たちが、どこか支えられていたり、支えていたり、「助け合っているな」と感じられるような内容なので、こういう状況下だからこそ観てほしいなとも思います。
松崎 この作品は僕にとっても財産です。『SHOW BOY』は、ほとんどの人がきっと経験している"挫折"の経験とか、"分岐点"とかが描かれていて、それを自分の経験とも照らし合わせて観ることができたら、さらに広がっていくところがある。この作品の登場人物には役名がないんですけど、それもいろんな捉え方ができるなと思いました。だからこそ、今の瞬間だからこそ生まれるものも必ずあると思うから、そこも楽しんでいただけたらと思います。あと、できれば客席で観たかった!
辰巳 どうぞどうぞ!
一同 (笑)
――初演時の、それぞれ好きだったシーンやパフォーマンスを教えてください。
福田 辰巳くんはこの作品で手品にチャレンジしているのですが、本番では「成功するかな」って、僕らも緊張しちゃいましたね。ただ、そういうのはそれも含めて楽しかったし、成功した時は「(ドヤ顔で)これがうちの辰巳です!」みたいな。
辰巳 ははは!
福田 「びっくりした!?」「練習してたしね~」みたいな。
――得意な気持ちに(笑)。
福田 そうです。今回もきっと新ネタの手品をやってくれると思うので。
辰巳 ふふふ。
福田 前回観てくださった方には、「ん?びっくりした?ネタ変えてきたからね!」みたいな気持ちを持って、舞台ソデで見たいと思います!
――(笑)。辰巳さんは福田さんのどういうシーンが好きでしたか?
辰巳 福ちゃんがセンターで一人でバッと踊るシーンがあるんですけど、そこがめっちゃカッコよかったです。メンバーだけど、しびれました。作品のストーリーがあって、気持ちが盛り上がって、そういうふうに観ていたのかもしれないですけど、すごく渋くて、アーティストの匂いも感じるような、男でも惚れる色気を感じました。
――他ではあまり見ないような福田さんですか?
辰巳 そうですね。コンサートのカッコいい福ちゃんとも違うと思います。やっぱりそれが舞台の魅力なのかもしれない。福ちゃんがそこに立っただけで盛り上がるようなシーンなので。ぜひ味わってほしいです。
松崎 こっしー(越岡)はギャンブラーの役で、登場シーンではスロットをしているのですが、そのシーンで一回(スロットを)当てちゃったことがあったんですよ。
越岡 あったね(笑)。もともとは「ギャンブラーなのに全財産失う」っていう役なのに、突然当たって、めっちゃコイン出てきて(笑)。
松崎 (笑)。あの時のこっしーは忘れられない。これからの展開、どうするんだっていう。
越岡 ははは! 僕も動揺しましたね。
――登場シーンのスロットが当たらないのは毎回偶然だったんですか?
越岡 そうです。コインを入れて毎回やってるんですよ。だから偶然当たって、超気まずかった。じゃらじゃらコイン出てきて(笑)。
松崎 舞台ソデで見てたけど、あの動揺っぷりは鮮明に覚えてる(笑)。もちろんお芝居には出てなかったけど。
越岡 歌いながらちょっと隠したもんね(笑)。
――越岡さんから見て、松崎さんの好きなシーンはありますか?
越岡 松崎は支配人とのデュエット曲『ノーバディーズパーフェクト』という曲が好きでしたね。最初は、(松崎演じる)中国人マフィアは「いやいやできないよ」みたいな感じなんですけど、支配人に「あなたならできる」と説得されて、最後は歌い上げるんですよ。その1曲の中にある過程が好きでした。
松崎 ザ・ミュージカルだよね。曲の中にストーリーがあって。
――今回、支配人役は中川翔子さんですが。
松崎 そう、しょこたんね!
越岡 もうそう呼んでるの?
松崎 勝手に呼んでます!
一同 (笑)
――今作をやるうえで楽しみにしていることを教えてください。
福田 前回の楽しみは、稽古が終わった後の飲み会だったんですよ。
辰巳 ははは!
福田 今回それができないので、どうしようかな......。
辰巳 飲み会の話!?
福田 真面目なことを言うと、作品の世界にいけるのが楽しみです。一番ワクワクするかも。
辰巳 特に福ちゃんの役はすごい当て書きだったので、前回は稽古場でポロッと「俺、あの台詞言うのつれえ...」って言うような台詞があったよね。
福田 そうそうそう。
辰巳 でも僕は、その福ちゃんを見たときにワクワクしました。この作品ってそいうリアルが詰まっているんだって。自分との境目がなくなるような瞬間があるっていうのが、この『SHOW BOY』の魅力のひとつだなと思いました。
福田 それぞれにそういう台詞があるからね。それを聞くのもつらかった。ただそういう台詞をふぉ~ゆ~が言うのを見るのは、現代の言葉を使うと「エモい」んですよね。他ではない感覚だから、「その台詞聞けない、辛い」とか「言えない」って。やっぱりそれは、原案・演出のウォーリー(木下)さんが僕らのことを思ってつくってくれた作品だからなのかなって思います。その作品を僕らは、こういうのがふぉ~ゆ~です!って皆さんに届けたいですね。
越岡 今作は高田翔(ジャニーズJr.)くんが出演するのですが、「『SHOW BOY』やるのめちゃくちゃ楽しみなんですよ!」と言ってくれているのがすごくうれしい。だから翔と稽古するのが楽しみです。
――高田さんはどんなところが楽しみだとおっしゃっていましたか?
越岡 翔は僕らのことをすごく好いてくれているので。「ふぉ~ゆ~さんと一緒にできるのうれしいです」と言ってくれてましたね。
松崎 僕は、これ勘違いしちゃう方もいらっしゃるかもしれませんが......。
――なんですか?
松崎 しょこたんです!
越岡 また(笑)。ていうかまだ会ったことないよね!?
松崎 どのタイミングで「しょこたん」って呼ぶのか、そのかけひきが楽しみです!
――ありがとうございました!(笑)
公演は7月1日(木)から27日(火)まで東京・日比谷シアタークリエにて上演。その後、7~8月には大阪・新歌舞伎座、愛知・名古屋市公会堂にて上演予定。
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取材・文:中川實穂
写真提供:東宝演劇部