アメリカが誇る20世紀最大の喜劇作家 ニール・サイモンによる『23階の笑い』を、日本を代表する喜劇作家である三谷幸喜が演出を手がけ、2020年12月に世田谷パブリックシアターにて上演されることが発表になった。
出演は瀬戸康史、松岡茉優、吉原光夫、小手伸也、鈴木浩介、梶原善、青木さやか、山崎一、浅野和之と三谷作品常連のベテランあり、初めての顔合わせありと多彩な顔触れがそろった。
ニール・サイモンといえば、その作品だけでなく、脚本家・三谷幸喜の原点を知る上で欠かせない存在として語られることが多い喜劇界の巨星。大学在学中に見た舞台『おかしな二人』(演出:福田陽一郎)が、その作家人生のきっかけのひとつだったという三谷幸喜は、敬愛の念が強いがゆえにニール・サイモン戯曲演出は長く封印してきたという。三谷が初めて”恩師の作品”を演出したのが2013年上演の『ロスト・イン・ヨンカーズ』。それから7年ぶりとなる今回、2度目のニール・サイモン作品の演出に向き合う。
『23階の笑い』は1993年から1994年にかけてブロードウェイで上演された作品だが、物語の舞台は1950年代のテレビ業界の裏側。
作品に自伝的要素を盛り込んできたニール・サイモンらしく、この作品も彼が実際に大物コメディアン シド・シーザーの下で放送作家・コメディ作家として下積みの時期を過ごしていた体験がリアルに描かれていると言われている。マンハッタンの高層ビルの23階に構えた事務所に行き交うテレビマン、人気コメディアン、若手作家たちが織り成す人間模様、人情の機微、そして何よりも渦巻く笑いの数々。上演を期待せずにはいられない。
<現状の公演概要>
作品名:23階の笑い
(原題:Laughter on the 23rd Floor)
作:ニール・サイモン
演出:三谷幸喜
翻訳:徐賀世子
上演時期:2020年12月
会場:世田谷パブリックシアター (東京公演のみ)
出演:瀬戸康史 松岡茉優 吉原光夫 小手伸也 鈴木浩介 梶原善 青木さやか 山崎一 浅野和之
一般前売開始:2020年11月頃予定