地球ゴージャス『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』、公開稽古レポート

チケット情報はこちら

ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス十五周年祝祭公演『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』が2020年3月10日(火)から舞浜アンフィシアター、5月3日(日・祝)からフェスティバルホールで上演される。

2009年に地球ゴージャス10作目の公演として上演された本作だが、岸谷五朗寺脇康文以外の全キャストを新たにし、新演出版で上演される。岸谷自ら脚本を書き直し、初演よりミュージカル要素がアップ。歴史の大きな渦に巻き込まれた人間たちの生き様を描いたファンタジー作品が、よりエンターテインメント性を高め、蘇る。

開幕1ヶ月前となる2月10日(月)、都内で稽古の一部が披露された。約100人ほどの報道陣が集まり、注目度や期待度の高さを伺わせた。

まずは、フォトセッションからスタート。岸谷の掛け声に合わせて、出演者らは「ゴージャズポーズ」なるオリジナルのポージングで撮影に応じる。すでに出演者同士の息はピッタリ。仲の良さや一体感が感じられた。

▽ポーズを決める出演者の皆さま。息ピッタリで、かわいい・・・!

DSC04670.JPG

続いて、出演者が挨拶した。

今作の主役で、記憶をなくした青年・シャチ役を演じる新田真剣佑。昨年の地球ゴージャズプロデュース公演Vol.15『ZEROTOPIA』に続いての出演で、今作が舞台初主演となる。

新田:思ったよりも(報道陣の数が)多くてどうしようかなと思っております。(稽古場披露の際に)結構前の方に行くので、もし斬ってしまったらごめんなさい(笑)。少ない稽古時間のなか、必死でみんなで仕上げました。ぜひ楽しんでいただけたら、多くの方々に見ていただけたら嬉しいです。とにかく今日は頑張ります、よろしくお願いします。

岸谷:少ない稽古でと言いましたが、稽古自体は1月6日からやっています。(初日まで)2ヶ月たっぷりやらせていただきますので、完成度の高いダンスが見せられると思います。真剣佑は忙しくて、時間がなくて、いつも稽古場に来たいと言っています(笑)

▽新田真剣佑さん

DSC05798.JPG

続いて、シャチが出会う神の子を宿した女性・ステラを演じるのは、数々の大作ミュージカルでヒロインを務め演劇賞も多く受賞している笹本玲奈

笹本:憧れ続けていた地球ゴージャスさんに参加できることをすごく嬉しく思っております。ありがとうございます。初めて脚本を読ませていただたいた時に、すごい作品だなと思いました。

岸谷:脚本は私が書いております、ありがとうございます!

笹本:すごく大きなテーマ、メッセージを直接的に訴えかけている、数少ない作品だと思います。上演するのは日本なんですけども、世界に向けて発信するつもりで、今回やりたいなと思います。どうぞ見に来てください。

▽笹本玲奈さん

DSC05829.JPG

▽笹本さんに褒められて喜ぶ岸谷さん

◎DSC05825.JPG

次は、岸谷とともに地球ゴージャスを結成し、本作では島の住人・ザージャを演じる寺脇康文

寺脇:今回は舞浜のアンフィシアターという、エンターテイメントをやるにはバッチリな劇場なのですが、都心の方からすると、ちょっと遠いイメージがあるかもしれないですね。でも、ディズニーランドの隣ですからね。向こう(※ディスニーランドのこと)も人気キャラクターがたくさんいますけれども、こちらも勢ぞろいでございまして...。マッケンマウス(新田真剣佑)、ササモトシンデレラ(笹本玲奈)、ドナルドマッツー(松本利夫)、森の久美のプーさん(森公美子)!...舞浜ですが、ディズニー行く感覚で見に来てくださったらと思います。

▽寺脇康文さん

DSC05839.JPG

▽寺脇さんのコメントに一同大爆笑!!

DSC05853.JPG

最後に、実力派男優でありながら、数多くの舞台で演出を手掛けるなどマルチな活躍を見せる岸谷五朗。シャチと一緒にタバラの島へ流れ着いた倭人・トド役を演じる。

岸谷:キャスト・スタッフ一同、このエンターテイメントに懸けております。すごい劇場です、舞浜アンフィシアター。そして大阪は僕らが大好きなフェスティバルホールです。今、過激な稽古をして、最高のエンターテイメントを作るためにみんなで一丸となって頑張っています。ぜひ劇場に足を運んでいただきたいと思います。ありがとうございます!

▽作・演出も務める岸谷五朗さん

DSC05758.JPG

そのほか、EXILEのパフォーマーを卒業後も多くの舞台や映画で活躍する・松本利夫、今作で2度目の地球ゴージャス参加となる元宝塚歌劇団星組トップスター・湖月わたる、同じく元宝塚歌劇団雪組トップ娘役・愛加あゆ、若手舞台女優として頭角を現し今後を期待される島ゆいか、圧倒的な歌唱力・存在感・パフォーマンス力を持ち合わせる森公美子も参加した。

続いて、歌とダンスパートを中心にした4曲が披露された。

1幕の「震える大地」(M1)。アンサンブルキャストが、盾などを使って、迫力ある力強いダンスを踊る。一糸乱れぬ群舞と、和太鼓の響きに胸が高鳴る。そして曲の中盤、シャチ役の新田が見事なキレのある殺陣を披露。刀を斬る姿は凛々しく、美しかった。

▽ 「いよいよ物語が始まる!」というワクワクで胸高まります!

DSC04773.JPG

DSC04785.JPG

▽ 殺陣を披露する真剣佑さん。カッコイイです!

DSC04826.JPG

DSC04810.JPG

DSC04841.JPGDSC04844.JPG

▽ 次にそなえ、上着を脱ぎ恥ずかしがる真剣佑さん。ギャップ・・・!DSC04871.JPG

そして、戦さの動乱の中、記憶を失ったシャチが出会うタバラ族を表現した「遭遇」(M3)。明るく陽気なダンスから、段々と曲調が変化し、激しいダンスナンバーに。アンサンブルのほか、湖月愛加のダンスも見応えがあった。

▽ この場面は真剣佑さんが、上から降りてくる演出予定だとか!

DSC05873.JPG

▽笑顔の部族が伝統的な儀式で迎えます。

DSC04886.JPG

▽湖月さんの太陽のような笑顔が素敵です・・・!

DSC04874.JPG

DSC04985.JPG

新田と笹本がメインのナンバー「生きるという事」(M10)。記憶を失い苦悩するシャチに対して、ステラが優しく包み込むように歌いかける。

DSC05919.JPG

DSC05899.JPG

▽笹本さんの透明感に見惚れてしまいます・・・

DSC05907.JPG

▽ お二人の並びが美しい・・・

DSC05004.JPG

DSC05022.JPG

最後に披露されたのは、1幕のラストに歌われる「暗黙の胸騒ぎ」(M14)だ。タバラ族の人々が自分たちの行く末に不安を覚えつつ、団結を固めるナンバーで、カイジ役の松本がヒップホップの要素が強いダンスを披露したり、長老役の森が伸びやかな歌声を披露したりと、見どころが多い1曲だった。

▽ メインキャストが勢ぞろいなシーンです

DSC05041.JPG

▽ キレッキレに歌って踊る松本さん

DSC05048.JPG

DSC05071.JPG

▽囲み会見とはうってかわって真剣な表情の寺脇さん

DSC05947.JPG

▽ 地球ゴージャスの半被を脱いだ岸谷さん。他の場面では演出家としてシーンの説明をしてくださいました

DSC05954.JPG

DSC05036.JPG

結成25周年を迎え、さらに進化を続ける地球ゴージャス。本作は、地球ゴージャス全15作品の中でも人気が高く、新演出版上演ということで初演をご覧になられた方も、ご覧になられていない方も楽しめるだろう。ぜひお見逃しなく!

DSC04750.JPG

取材・文:五月女菜穂

撮影:源賀津己

**************************
【公演情報】
東京公演:3月10日(火)~4月13日(月) 舞浜アンフィシアター
大阪公演:5月3日(日・祝)~14日(木) フェスティバルホール

チケット情報はこちら

前の記事「脚本・共同演出の藤田貴大が語る『ねじまき鳥クロニクル』という名の旅」へ

次の記事「ミュージカル『アナスタシア』 伯爵夫人リリーを演じる、朝海ひかるさんにインタビュー」へ

カテゴリー

ジャンル

カレンダー

アーカイブ

劇団別ブログ記事

猫のホテル

文学座

モナカ興業

谷賢一(DULL-COLORED POP)

劇団青年座

劇団鹿殺し

 はえぎわ

柿喰う客

ONEOR8

M&Oplaysプロデュース

クロムモリブデン

演劇集団 円

劇団チャリT企画

 表現・さわやか

MONO

パラドックス定数

石原正一ショー

モダンスイマーズ

ベッド&メイキングス

ペンギンプルペイルパイルズ

動物電気

藤田記子(カムカムミニキーナ)

FUKAIPRODUCE羽衣

松居大悟

ろりえ

ハイバイ

ブルドッキングヘッドロック

山の手事情社

江本純子

庭劇団ペニノ

劇団四季

演劇チケットぴあ
劇場別スケジュール
ステージぴあ
劇団 石塚朱莉