『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2019』が渋谷ヒカリエ11階東急シアターオーブにて開幕した。今年で上演4年目となる本公演は歌やダンス、スケーティングで構成される"楽しくてハッピー"なクリスマスショーだ。ステージは巨大ツリーやステンドグラスなどクリスマス一色に彩られ、大人から子供まで楽しめる特別なクリスマスが体験できる。
印象的な楽曲の一つ、『ジョイフル ジョイフル』はシンガーのショーンテ・マサールを中心に展開していくゴスペルソングで、全シンガー、全ダンサーが総出演する楽曲。特に、外国人シンガーによるパワフルな歌唱やダンサーによるラインダンスは見所満載だ。
クリスマスソングをメドレー形式で披露する『クリスマス・メガミックス』は誰もが知っている楽曲で構成され、ファミリーからカップルまで楽しめる一曲。サンタクロースが現れ客席に降り立つ場面は、観客と一緒に盛り上がれる必見のシーンである。最後にはステージ上に大きなクマのぬいぐるみや子役も登場し、ステージは一段とにぎやかに、かつ華やかに彩られていく。最初から最後までワクワクの楽曲だ。
4年連続で応援サポーターとゲストスケーターを務める本田望結も、一部の日程で登場。公開中のディズニー映画『アナと雪の女王2』より『イントゥ・ジ・アンノウン』を披露するが、これはステージ上に設置された特殊ボードの上をスケーティングで演技するというもの。アナをイメージした紫のマント姿で登場する本田は、曲の最中でマントを脱ぎ捨て髪をほどくと、エルサをイメージした真っ白のドレス姿へと変身。実はこの楽曲は本田自らが衣装、振り付け、演出を担当した特別な楽曲で、この"変身"も本田が提案したものだ。「強い女性をイメージした」と語るそのスケーティングも迫力満点。本田が登場するのは12月14日の11:00~と15:00~、23、24、25日の14:00~となっている。
今回紹介した楽曲は12日のプレスコールで行われた3曲のみだが、実際の公演は『きよしこの夜』、『赤鼻のトナカイ』など日本人にもなじみのあるクリスマスソング17曲が披露される。公演パンフレットはもちろん、クリスマスをモチーフにした限定グッズはホリデーシーズンの思い出にぴったり。ポップスからゴスペル、ラインダンスからタップダンスにスケートまで、見所盛りだくさんの本公演は理屈抜きに楽しめるだろう。きっとアナタのクリスマスを笑顔にしてくれるはず。チケットはぴあにて発売中。
(文:佐々木 翠)
写真:ヒダキトモコ