2019年8月 2日アーカイブ

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■ミュージカル『SMOKE』2019年版 vol.6■
 
 
昨年日本初演され、その濃密な世界観と美しい音楽でたちまち話題となり、多くの熱狂的ファンを生み出したミュージカル『SMOKE』
20世紀初頭に生きた韓国の天才詩人、李箱(イ・サン)の遺した詩と彼の人生にインスパイアされたミュージカルで、たった3人のキャストが、ミステリアスで奥深い世界を作り上げていきます。

初演から1年で早くも再演となった『SMOKE』ですが、今年は6月の池袋・東京芸術劇場バージョンを経て、いよいよ7月25日に初演の地・浅草九劇の〈ORIGINAL CAST〉バージョンが開幕しました!

浅草九劇の〈ORIGINAL CAST〉バージョンは、3つの役どころそれぞれがトリプルキャストです。
」...大山真志、日野真一郎、木暮真一郎
」...大山真志、日野真一郎、木内健人
」...池田有希子、高垣彩陽、元榮菜摘
※初演で「海」を演じた大山さんと、「超」を演じた日野さんは、今回は「海」「超」の二役を演じます


濃厚な三人芝居を、その日ごとのキャストが魂を叩きつけるように熱演している九劇版『SMOKE』。
そんな皆さんの開幕後のリアルな心境や、ちょっと突っ込んだ内容をお伺いしたく、インタビューを数回にわけてお届け!

初演は「海」をシングルキャストで演じ、今回は「海」と「超」の二役に挑戦中の大山真志さんをホストに、出演者の皆さんの現在の心境、作品に対する思いなどをお伺いしていきます。

▽ 大山真志(海)smoke6-01IMG_9484.JPG


シリーズ初回は大山真志さんと「紅」役の池田有希子さんの対談です。
満席の客席の中、大盛り上がりに盛り上がった公演直後にお話を伺いました。

▽ 池田有希子(紅)smoke6-02_8222.JPG

 

◆ about『SMOKE』 ◆

李箱(イ・サン)の作品「烏瞰図 詩第15号」にインスパイアされ、その詩のみならず彼の人生やその他の作品群の要素も盛り込み作られたミュージカル。
イ・サンは、才気ほとばしる作風が讃えられる一方で、その独自性と難解さゆえに酷評もされた、両極端の天才詩人。結核をわずらった後、日本に流れつき、そのまま異国の地・東京で27歳の若さで亡くなります。

このミュージカルでは、彼の精神世界を謎めいた筆致で描き、誰も想像できなかった物語が繰り広げられます。
登場人物は、
 詩を書く男「(チョ)」、
 海を描く者「(ヘ)」、
 心を覗く者「(ホン)」
の3名のみ。 俳優の実力も問われる、スリリングな作品です。


★インタビュー中、一部ストーリーの展開に触れています。ご注意ください。
 

大山真志池田有希子 INTERVIEW ◆

 

●再演は「やりたくて仕方なかった」

 
―― おふたりは昨年の初演にも出ていた、いわば日本のオリジナルキャストですね。1年ぶりの『SMOKE』が開幕したばかりですが、まずこの再演に際しての心境は?

池田「(食い気味に)心待ちにしていました!」

大山「(笑)。俺もめちゃめちゃ、やりたくて仕方なかったですよ」

池田「この作品って、全員が、全身全霊すべて使って使って使いきるんです。満身創痍になって「もう動けない!」ってところに到達して、初めて得られるものがある。作品の構造上、どん底に到達するしかない。でもそこから上がるんです。落ちるところまで落ちたら、もう蹴りあがるしかなくて...それが最終的に多幸感に満ち溢れているんです。私たちが上がることで、観ているお客さんの気持ちも上がってくれる」

大山「そうですね」

池田「私たち、お客さまと役者との "共犯関係" ってよく言っているんですが。その関係が密になればなるほど、最後に到達できる空があります。良く書けている脚本ですし、こんな素晴らしい作品に出演できるってことは、私たち役者にとっての贈り物です。『SMOKE』は特別。だからこそ今回の再演もすごく楽しみにしていました」
 
 
―― 『SMOKE』の何がそんなに、特別なんでしょう。

大山「飾らなくていいんですよね」

池田「"マッパ" です」

大山「そうですね。僕らよく話しているんですが、真っ裸にならないと嘘になる。もともと舞台芸術って、嘘のものを本物に見せるものなんですが、でもこれはそうじゃない...もう、僕ら自身が丸裸にならなきゃいけないんです」

池田「お芝居って、自分ではない入れ物(役)を借りてやっているのに、やっぱり "自分" を使わないとダメなんです。この作品で描かれている李箱は芸術家であって、そこは我々も同じ(俳優という芸術家)じゃないですか。その彼が悶々と、自分の作品が認めてもらえず死んでしまいたい...と苦悩する姿は、自分の芝居が認めてもらえないという気持ちに繋がります。その気持ちは死ぬ気で、本心から掴まないと」
 
 
―― 芸術に携わるものとして、コアな部分に共感する...ということでしょうか。

池田「しますね~。しかも彼は志半ばで亡くなっていますから。実際の彼が死ぬ間際に、私たちが劇中で歌う最後のナンバーのような到達点までいけていればとても嬉しいのですが...。でも、たぶん、そうじゃなかった気がするんです。ものすごい失望とともに亡くなった方なんじゃないかなと思っていて。だからこそなおさら、ラストの曲は空高く飛ばしてあげたいとも思います」

▽ 大山真志(超)、池田有希子(紅)smoke6-07_8417.JPG 

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7月から日生劇場にて開幕中の、日生劇場ファミリーフェスティヴァル2019。クラシックコンサート「アラジンと魔法のヴァイオリン」、パペット・ファンタジー「ムーミン谷の夏まつり」に続き、音楽劇「あらしのよるに」が8月3日(土)に開幕する。

本公演は、暗闇で出会ったオオカミとヤギが「食う」「食われる」の関係を超え友情を育てていく物語である。ただやさしいだけではない深みのある内容が子供から大人まで響き、原作であるきむらゆういちの絵本『あらしのよるに』シリーズ累計350万部を記録している。

8月2日(金)、開幕に先駆け公開ゲネプロとマスコミ向けの囲み取材が行われ、渡部豪太さん福本莉子さんがコメントした。

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<本公演の意気込み>

渡部:「スタッフ、キャスト、全員で丁寧に取り組んできたので、沢山の方に観ていただきたいです。劇場からは子供たちの声が聞こえてくると思うので、それも含めて皆で楽しめる作品になっていると思います。」

福本「子供たちの生の反応が楽しみです。全員が楽しめる作品になったらいいなと思います。」

<本公演の魅力・みどころ>

渡部「オオカミとヤギのありえない友情を描いた作品です。『ありえない』というワードを使うことが『ありえない』ぐらい、ジェンダーや人種を超えたそういうものを反射しているような作品になっていると思います。」

福本「アンサンブルの方々の身体表現などすごくこだわって作っています。生演奏なので、舞台ならではのライブ感を楽しんでいただければと思います。」

渡部「今回、雨・風・雪などを役者が、身体を使った表現に挑戦しています。音楽や照明の効果もあって、より迫力あるものになっていると思います。」

<ご自身の役について・お互いの役との関係性>

渡部「(渡部演じる)ガブは、身体が大きくて凶暴なイメージのあるオオカミですが、実は心が弱くて、ドジで群れの中ではいつも下っ端扱いされているという役です。(福本演じる)メイは、少年のヤギなので、男同士の友情です。」

福本「ヤギは基本的に群れの中で生活するのですが、メイは自由奔放で、敵がいてものんびり空を見上げているような、のんきなヤギです。メイはハートが強いので、ガブを常に引っ張るという関係性です。」

<ご観劇のお客様へメッセージ>

渡部「子供向けの作品ではなく、大人も楽しめる本格的な舞台な作品に仕上がっていますので、ぜひ楽しんでください。」

福本「大人も子供も全員、ぜひ声を出して楽しんでもらいたいです。」

二人「暑い夏に、楽しいお芝居を、涼しい日生劇場でやっているので、ぜひ観に来てください!」

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絵本、映画、芝居、歌舞伎......とこれまでもいろんな形で広がっている名作「あらしのよるに」だが、今回はまさに『音楽劇』であった。雨や風などの音が楽器だけでなく、傘の開閉で表現されるなど、ガブとメイのいる世界に、より臨場感を出していた。

unnamed (3).jpgunnamed (4).jpgunnamed (7).jpgunnamed (8).jpgunnamed (10).jpgunnamed (11).jpgunnamed (13).jpgunnamed (14).jpgunnamed (15).jpgunnamed (17).jpgunnamed (20).jpgunnamed (22).jpgまた、公演前にはロビーにて、舞台の演奏者や出演者によるロビーイベントが行われ、観劇前の楽しみをより高めてくれる。

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音楽劇「あらしのよるに」は、8月3日(土)~5日(月)まで、日生劇場にて上演。

その後、日生劇場ファミリーフェスティヴァル2019のラストを飾るのは、バレエ 「眠れる森の美女」。8月23日(金)~25日(日)には同劇場にて上演される。こちらもぜひお楽しみに!!

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10月に東京・新宿FACE にてLIVE ミュージカル演劇『チャージマン研!』が上演されます。「え?あの『チャージマン研!』!?」という方、そうです。あの、『チャージマン研!』です。

その舞台化とは?しかも"LIVEミュージカル演劇"とは?あれ?チラシを見ると主人公・研のキャストが4人?音楽の手島いさむさんってあの?など、とにかく混乱を招く本作について、研役の古谷大和さんと安達勇人さん、そして本作の舞台製作会社CLIEの吉井Pにお話をうかがってきました!

まず『チャージマン研!』とは?
>>1974 年頃放送されていたテレビアニメ。通称「チャー研」。主人公・泉 研(いずみ けん)が地球侵略を目論む宇宙人・ジュラル星人と戦うという内容ですが、よくよく見るとツッコミどころが多すぎて、近年、ネット上でブームを巻き起こしているほか、人気バラエティ番組(「マツコ&有吉の怒り新党」や「水曜日のダウンタウン」など)でも取り上げられ、幅広い世代の注目を集めています。<<

今回の舞台化では、演出をキムラ真(ナイスコンプレックス)、脚本を伊勢直弘、音楽を手島いさむが手掛け、出演者は、チャージマン研(泉研)役に古谷大和・安達勇人・髙﨑俊吾・中村誠治郎、泉キャロン役に星元裕月、バリカン役に阿部快征、ジュラル星人役にお笑い芸人の浜ロン、魔王役に村上幸平の出演が発表されています。(くわしくはこちら!⇒ https://www.clie.asia/cha-ken/

*****

――まずはどんな作品になるのか教えてください。

古谷 いい質問ですね。
一同 (笑)
吉井P 革命が起きますよ。『チャージマン研!』って巷では"クソアニメ"って言われてるんだけど。
古谷 (笑)なんでそう言われてるんですか?
吉井P SE(効果音)がないとか、展開があまりにもいい加減とか、使いまわしとか、いろいろあるの(笑)。
古谷 確かにアニメ、おかしかった。
吉井P 内容もさ、博士に爆弾が仕掛けられて、敵を倒したんだけど爆弾の処理ができないからって博士を突き落として爆発させて「めでたしめでたし」とか。すごいじゃない?
安達 やばい(笑)。そもそも僕、「チャージマン研が敵を倒す」ということはわかったのですが、それ以外のこと、例えばなんで研が戦うのかとかが何回観てもわからなかった。
古谷 第1話での怪人の最初の台詞が「地球の子供を全員人質にするのだ」だったから。脈絡?と思いました。
安達 (笑)
古谷 なぜ怪人がいるのか、チャージマン研はなぜヒーローなのか、今なぜ倒せたのか、なにも説明がない。とにかくチャージマン研が怪人を倒すことだけがわかる。でもそれをふざけてやってる感じでもないという...。
吉井P そうなんだよ!そこは舞台化でも大事にしたくて。別にコメディをやるつもりでも、笑いを取るつもりでもないの。大真面目にやる!だってアニメも大真面目にやってるわけだから。我々も真剣にやる!
安達 なるほど。

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