劇団四季、12年ぶりの新作ストレートプレイ『恋におちたシェイクスピア』開幕

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劇団四季『恋におちたシェイクスピア』が6月22日、東京・自由劇場で開幕した。四季がストレートプレイを新作上演するのは、2006年初演の『鹿鳴館』以来12年ぶり。

物語は、芝居文化が花開くエリザベス朝の時代のイギリスを舞台に、台本執筆に行き詰っている若き劇作家ウィル(シェイクスピア)と演劇を愛する貴族の令嬢ヴァイオラの恋と、演劇を愛する人々の情熱を描くもの。婚約者のいるヴァイオラへウィルが抱く道ならぬ恋から名作『ロミオとジュリエット』が生まれていく過程や、女性が舞台にあがることを禁じていた時代に男装して舞台に立つヴァイオラに彼女の男装に気付かないウィル...といった、シェイクスピアの戯曲を想起させる要素をテンポよく盛り込んだ戯曲を、時に可笑しく、時に切なく、劇団四季らしい上品な舞台に仕上げた。shiki_shakespeare01.jpg

作品は、アカデミー賞7部門を受賞したマーク・ノーマンとトム・ストッパード脚本による同名映画(1998年米国/1999年日本公開)をベースに、2014年にイギリスで初演されたものを、日本版は青木豪による新たな演出で上演。初日の舞台は、シェイクスピア役の上川一哉、ヴァイオラ役の山本紗衣をはじめ、田邊真也、阿久津陽一郎、味方隆司ら、いまの劇団四季を支える実力派キャストが顔を揃え、創立65周年を迎える節目の年に誕生する新作台詞劇の幕を華やかに開けた。
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以下、開幕にあたってのキャスト・スタッフのコメント。

演出 青木豪
初めて四季の演出を担いましたが、一つの作品にカンパニー全員が集中できる環境で、俳優やスタッフ陣と充実した稽古を積み上げていくことができました。男女の愛だけではなく演劇への喜びが描かれた本作を、ぜひ舞台の生の空間で味わっていただければと思います。そしてお客様に触れ、作品がさらに成長していくことを願っています。

ウィリアム・シェイクスピア(ウィル)役  上川一哉
ノンレプリカ公演として、一から作り上げていったこの作品に携われることができ、大変嬉しく思います。稽古期間中は、ストレートプレイ初挑戦ということもあり不安もありましたが、青木さんをはじめとするクリエイターの皆さんやカンパニーに支えていただき、役を深めていくことができました。作品の感動をリアリティをもってお客様にお届けできるよう、毎公演、誠心誠意務めてまいります。

 
取材・文:平野祥恵(ぴあ)

 
【公演情報】
6月22日(金)~8月26日(日) 自由劇場(東京)
※東京初演後、京都(9/7(金)~9/30(日)京都劇場)・東京再演(10/12(金)~11/25(日)自由劇場)・
福岡(12月開幕予定 キャナルシティ劇場)を巡演。

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