2018年2月23日アーカイブ

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『ヘアスプレー』や『ファインディング・ネバーランド』のオリジナルキャストとして、大観衆から喝采を浴びているブロードウェイのミュージカルスター、マシュー・モリソン。海外ドラマ『glee/グリー』のシュースター先生でもおなじみの彼が、日本初のソロコンサートをいよいよ明日開催します!

そんな大事なコンサートを控えたマシューがいる、本番前夜のリハーサルスタジオにおじゃましました。

スタジオの扉を開けると、ゲスト出演する中川晃教と、今まさにデュエットするというところ。

静かに、ゆっくりとマシューが美声を響かせると、ともに歌うことがなによりも嬉しそうに、中川は笑顔。マシューにつづいて中川のファルセットボイスがスタジオに響くと、マシューも楽しそうにニッコリ。お互い歌声を高め合いながら、圧巻のコーラスで魅せてくれました。

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▼マシュー・モリソン、中川晃教

今回の来日コンサートはセットリストの異なる2回公演。

16:00開演回は、ミュージカルナンバーに加えて、『glee/グリー』で披露した「Sway」やジャズのスタンダートナンバー「It Don't Mean a Thing(スウィングしなけりゃ意味がない)」などを披露する"ブロードウェイ/アメリカンソングブック バージョン"

そして、19:30開演回は、ザ・ビートルズの「LET IT BE / HEY JUDE マッシュアップ」などヒットチューンが満載の"ブロードウェイ/ポップヒッツ バージョン"

迫力あるバンド演奏で披露した「LET IT BE」は、リハーサルと思えない大盛り上がりで、バンドとの息もピッタリでした。

リハーサル後に、本番への意気込みをふたりに聞きました。


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▼マシュー・モリソン、中川晃教


――リハーサルを終えて、手ごたえは?

マシュー●すばらしかったです。新しいバンドで、しかも新しい場所で、というのはこれが初めてのことだったので、リハーサル前はちょっとドキドキしてたんです。でも、皆さんとてもプロフェッショナルな方たちばかりで、とてもすばらしかったです。

中川●僕はマシューさんの隣で、彼がどういうふうにミュージシャンやスタッフの方々と明日に向けてコンサートを作っていくのか? そのプロセスをちょっとだけ見ることができました。今回は2公演でずいぶんとセットリストが変わって、マシューさんの音楽の魅力、マシューさんのバックボーンにある音楽をたくさん届けてくれる。そのマシューさんの気持ちが嬉しくて、素敵なエンターティナーなんだってことを感じました。

――中川さんとデュエットしてみていかがでしたか?

マシュー●すごく才能があって、とても素晴らしい方だと感じました。それに男性があんなに高い声で歌うなんて、本当にびっくりしました。もう一度、自分もボーカルレッスンをやって、アキさんみたいに歌ってみようと思ったりもしました。ステージでそのまま歌う方が多いと思うんですが、役に入り込み、心をこめた歌声がすばらしいと思いました。

中川●ありがとうございます。ミュージカルの同業者のみんなは、僕がマシューさんとご一緒させていただけることを、すごくうらやましがってます。マシューさんが発するものすべてがインスピレーションになり、エナジーになってます。

マシュー●アキさんはとても素晴らしい方なので、もし可能であれば、いつかアメリカで一緒にコンサートをしてみたいです。

――今回は日本語でも歌う曲があるということですが?

マシュー●(人差し指を口元にあてて)シー! 冗談です(笑)。「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」をバンドの皆さんにアレンジしていただきました。今は日本語で歌う練習を一所懸命しています。

――楽しみにしています。それでは最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

マシュー●大好きな日本で僕のショーを観てもらえることがすごく嬉しく思っています。これから、何度も何度も日本に来たいと思ってます!

中川●本場の、本物の、そして今なお活躍されているマシューさんの声や姿を生で観られる。これは本当に幸せなことだと思います。今回だけじゃなくて、これからも続けていけるようなコンサートになるように、自分ができることを頑張りたいと思います。


そして、音楽監督も務める下野ヒトシ(Bass)&宮崎隆睦(Sax)にお話をうかがいました。

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▼(写真左から)宮崎隆睦(Sax)、ブラッド・エリス(Music directer/Piano)、マシュー・モリソン、中川晃教、下野ヒトシ(Bass)


――リハーサルを終えて、マシューさんの印象は?

下野●歌と踊りがどちらもすごくてスター性があるし、フィーリングが日本人とは違ったエンターテインメント性というのを一番感じましたね。

宮崎●とにかく美しい。それが一番最初の印象です。すごい人っていうのは、やっぱりそういうものを持ってるんだなって思いました。

――明日のコンサートはどんなものになりそうですか?

下野●"ブロードウェイ/ポップヒッツ バージョン"は、有名な曲が多いんですが、それをマシューならではのダンスとパフォーマンスで聴ける機会ってそんなにないと思う。本場のコンサート会場で観てるのと同じ雰囲気で味わってもらいたいですね。それと、「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」は、かなりいいできです。ありがたいことに僕らがアレンジをさせていただいて、ミュージックディレクターのブラッド(・エリス)とマシューもすごく気に入ってくれてます。マシューはただのシンガーではなくて、アクターなので、歌、ダンス、パフォーマンスなどトータルで楽しんでもらえたらと思います。それに、ホーンセクションは日本のトップクラスが揃いました。クオリティの高い演奏も存分に聴いてもらいたいです。マシューもリハーサルから「最高だ!」っていちいち褒めてくれました。

宮崎●少ないリハーサルの中で、しかもマシューたちは時差ボケがあったり大変だと思うんですけど、ベストを尽くしてくれて。僕らもそれに応えたいと思う。本番が本当に楽しみです。

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マシュー・モリソン in コンサートは2月24日(土)Bunkamuraオーチャードホールにて開催。

皆さんのご来場をお待ちしております。

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gucha_12.jpg 舞台「グチャグチャ」右から押見泰憲(犬の心)・ピクニック

押見泰憲(犬の心)・ピクニックらが出演する舞台「グチャグチャ」が3月1日から神保町花月で上演される。

脚本は冨田雄大、演出は西山雅之(GORE GORE GIRLS)が手掛ける。

押見泰憲(犬の心)・ピクニックに加え、吉田大吾(POISON GIRL BAND)、吉村憲二(ブロードキャスト!!)、シューレスジョー、サンシャイン、伊藤真奈美、光永が出演する。

 
本作の稽古場に伺い、押見泰憲(犬の心)とピクニックに、本作の見どころについて聞いた。【動画3分】

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(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ

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3月3日(土)に開幕するミュージカル『ジキル&ハイド』。

もはや説明不要の名作ですが、R・L・スティーブンソン「ジキル博士とハイド氏」を原作に『ビクター/ビクトリア』の作詞家L・ブリカッス氏と、まさにこの作品でその名を知らしめた作曲家F・ワイルドホーン氏がミュージカル化した世界的大ヒット作です。jekyll_visual.jpg

日本では2001年に初演され、03年・05年・07年と鹿賀丈史主演で上演。12年に石丸幹二主演で新たなジキル博士&ハイド氏が誕生し、16年に再演、今回、3度目の主演として舞台に立ちます。また、ハイドに翻弄される妖艶な娼婦ルーシー役には笹本玲奈さん、ジキルの婚約者で彼を一途に愛するエマ役に宮澤エマさんが新キャストとして出演。笹本さんは12年・16年版はエマ役で出演しており、今回、新たな姿を披露します。

また、ジキルの友人ジョン・アターソン役に田代万里生さん、エマの父ダンヴァース・カルー卿に福井貴一さんが新たに参加。前作に続き、エマの結婚を反対するストライド役に畠中 洋さん、執事プール役に花王おさむさんという布陣。演出は山田和也氏です。

医師として理想を追求するも、分裂する人格を制御しきれず、愛と欲望の挟間で深く苛まれる主人公を中心に、人間の持つ"光と影"、"表と裏"を描いた本作(詳しいストーリーはコチラ)。

げきぴあは、その稽古場に潜入してきました!

前編・後編でお送りします。

******

この日、まず稽古がおこなわれていたのは、物語の序盤・理事会のシーン。

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理事のメンバーは、ダンヴァース卿(福井貴一)、ベイジングストーク大司教(宮川浩)、グロソップ将軍(阿部裕)、サベージ伯爵(川口竜也)、プループス卿(松之木天辺)、ビーコンズフィールド侯爵夫人(塩田朋子)です。

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石丸さんが演じる医師ジキル博士が、長年研究してきた「人間の善と悪を分離する薬」を完成させるため、人間を使っての実験を求めます。ですが、権威的な人々の集まる最高理事会は大反対。否決され、研究の中止を余儀なくされてしまうという場面です。

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ジキルの提案を理事会が反対するというシンプルなシーンですが、稽古ではその中の一つひとつの言動の意味を話し合うキャストたちの姿が印象的。ただ純粋に反対しているのではない、渦巻く打算や欲望などを確認し、「本当は違うけどあたかももともと思っていたような感じ」「顔色をうかがっている感じ」など、演出の山田氏を中心に話しながらつくりあげていました。


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石丸さん演じるジキル博士もまた、ちょっとした動きなども山田氏や出演者と話しながらつくる姿が。何度演じていても、こうやって改めてイチからつくり、且つ深められていくのだな、と感じました!

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また、彼らの持つ権力の大きさがそのまま感じられる歌も強烈な「採決」の場面は、秘書官ストライド役畠中さんの「YES」と「NO」の表現が光るシーン! ここの盛り上がりによって、大権力にただ一人向かうジキル博士の像が強まっていくため、間(ま)やストライドの胸中をより繊細に調整しているようでした。

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それ以外にも、例えば薬を出すタイミング、それに対する理事会メンバーの反応など、そこに込められた感情を山田氏とキャストが丁寧に確認。結果的には本当にわずかな変更だったりもするのですが、再び同じシーンを通したときに、さまざまな瞬間がよりクリアに伝わってくるから驚きでした!

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▶▶後編に続きます

<おまけ>

この後、稽古場では石丸さんの台本紛失騒ぎが!

「みんな、石丸さんの台本を探してくれ~」と全員で探しはじめ、

皆さん、ワイワイと賑やかにセットのあちこちをチェック!

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結局、石丸さんご自身が発見されたのですが、

カンパニーの和やかな雰囲気を体感できました(笑)。

取材・文:中川實穗

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