9月29日~10月1日、
シアタートラムにて行われる劇団た組。「壁蝨(だに)」。
今注目の、若手演出家 加藤 拓也×魅力あるキャスト陣によって作られる本作。
開幕直前、キャストの皆さんに見どころをきいてきました!!!
まずは・・・
石田ひかり さん
ーー『壁蝨』の見どころは?
石田:これを23歳の青年が創ったのか!と思いながらお楽しみいただけると。
ーー稽古について感じる事は?
石田:キャストのほとんどが平成生まれで、昭和なわたしは少し取り残されているような、お母さんのような気持ちでいます。それにしても若いみなさんの芝居に対する意識の高さには関心しきりです。わたしが若かった頃は、こんなに
ちゃんと芝居に向き合えてなかったです。
ーー最後にメッセージをお願いします!
石田:久しぶりの舞台はやっぱり修業であり、筋トレであり、それに脳トレが加わった感じですが、日々新しい発見にワクワクしています。5ステージしか出来ないことが残念ですが、精一杯がんばりたいと思います!劇場でお待ちしております!
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続いて・・・・
岡本玲 さん
岡本:嘘のない、感情の渦のぶつかり合い、ですかね。それは決して大きな渦ではないけれど、観る人、観るタイミングによってそれぞれ違う鋭さや鈍いイタミを感じてもらえると思います。音楽も全て生なので、その場で起こるライブ感や、生きること、人と関わることの危うさや生々しさも感じていただけたら。
ーー稽古について感じる事は?
岡本:加藤さんのダメ出しは、言葉少なでとても声が小さいです。きっと、役者や空気感を第一に考えて言いたいことの8割以上を飲み込んで、言葉を選んで、個を壊さないように、みんなの生きる時間を壊さないように考えた中でのダメ出しなのかなと思っています。
その少ない言葉の中で、何を求められていて何を考えるよう促されているのか、一言一言に頭も心も使いますが、気持ちのいい疲労感です。
ーー最後にメッセージをお願いします!
岡本:生きるということは人と関わるということ。それはきっと難しいけど簡単で、複雑だけど単純で。自分の発した一言や選択が、時に人を傷つけ、時に人をあったかくする。面倒くさいけどキライになれない、そんな作品です。身構えず、ふらっとなんとなく、足を運んでいただけたら。壁蝨の世界でお待ちしています。
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さいごは・・・
陳内将 さん
ーー『壁蝨』の見どころは?
陳内:先月に行われた三越版の壁蝨からこの壁蝨プロジェクトは始まって います。同じ本でキャスト劇場、演出も変えてシアタートラムで新 たな壁蝨が生まれます。岡本玲さんと石田ひかりさん演じる親子と それを取り巻く人間環境は笑えるとこも悲痛な場面も見どころでは ないかと思います。
ーー稽古について感じる事は?
陳内:日常を切り取ったものを追求しての繰り返される稽古で、何度も何 度も同じシーンの稽古を重ねることで何かゲシュタルト崩壊に近い ような感覚に陥ります。それを加藤さんに調整してもらいつつ、日 々新鮮さを感じれるように稽古に取り組めるのはやはり楽しいです 。
ーー最後にメッセージをお願いします!
陳内:憧れのシアタートラムでの作品、新進気鋭の加藤拓也さんが生み落 としたこの壁蝨という作品を加藤拓也さんの下、 出演者の皆さんと様々な角度で捉えて、確かなものにしてお客様に お届けします。僕にとっても初のアプローチに挑戦してますので、 三日間の五公演、沢山の方にご覧頂きたいです!
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<公演情報>
9/29(金)~10/1(日) シアタートラム
[演出・作]加藤拓也
[出演]岡本玲 / 陳内将 / 渋江譲二 / 風藤康二 / 外岡えりか / 真凛 / 寺川里奈 / 江夏詩織 / 百瀬朔 / 池田朱那 / 高山璃子 / 中山将志 / 石田ひかり
[演奏]橋詰遼