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ボリショイ・バレエのプリンシパル、オルガ・スミルノワとセミョーン・チュージンが8月に上演される『ルグリ・ガラ〜運命のバレエダンサー〜』に出演。公演への思いを語った。
―『ルグリ・ガラ』の出演オファーをもらった時の感想を教えてください。
スミルノワ 私がルグリさんに出会うきっかけは、ボリショイ・バレエでペアを組んでいるセミョーン・チュージンのおかげです。彼はウィーン国立バレエ団で『ドン・キホーテ』を踊っていて、ルグリさんと知り合いでした。去年、再びウィーンで『白鳥の湖』を踊ることになった時、「ぜひオルガと踊りたい」と言ってくれて、私は今年5月に彼と『白鳥』を踊りました。その後、『ルグリ・ガラ』のお話をいただき、喜んでお受けしました。
―ルグリの印象を教えてください。
スミルノワ 稽古場でお会いした時、彼の仕事熱心さと情熱に感動しました。彼はすごくポジティブな方で、全ての時間をカンパニーと過ごし、ソリストからコールドまで、全てのリハーサルに立ち会う姿に感銘を受けました。彼のアドバイスは正確で的を得ています。
チュージン 初めてお会いしたのは、何かのガラ。バレエ学校で学んでいた頃、ルグリさんの映像を見て、素晴らしいテクニックに感動したので、個人的にお話ができることが嬉しかったです。まず『ヌレエフ・ガラ』に呼んでいただいて、その後『ドン・キホーテ』全幕にお誘いいただきました。『ヌレエフ・ガラ』は難しくて、できないのではないかと不安になりましたが、ルグリさんと稽古するうちに面白くなり、また彼と一緒に稽古できて幸せでした。その後、ヌレエフ版『白鳥』に出演。普段、自分が触れることのできない、天上の特別な世界に触れている気がして、練習に没頭しました。
スミルノワ 『白鳥』でオデットの登場シーンの前にモノローグがあるのですが、セミョーンは毎日、ルグリさんと二人で練習していました。疲れを忘れて没頭し、ルグリさんの教えてくれるニュアンスを全て自分のものにしようと頑張っていましたね。ルグリさんは周りにいる人にエネルギーを与え、もっともっと練習したい気持ちを伝染させていく人です。どこからか力が湧き、レッスンしたくなる。私たち二人、練習に没頭させてもらいました。
―お互いの印象は?
スミルノワ 特にクラシック作品を踊る上で、決まったパートナーがいることはメリットです。難しいテクニックは自動的にできるようになりますから、そこに神経を使う必要がありません。どう動くかではなく、何を感じて伝えるかに集中できる。セミョーンは一流のダンサーですので、嬉しく思っています。
チュージン 僕も同じ意見です。 (文・三浦真紀)
...とのこと。取材中も二人の息ピッタリな様子が手に取るように分かりました...!
そしてスミルノワさんの優雅なこと。仕草や表情に思わずため息がでてしまいました。
取材場所が一瞬にして上品な空気に包まれ、素敵な気持ちになりましたね。
さて、続きはまた来週!作品紹介や意気込みを伺います。
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