神田沙也加さん主演のミュージカル『キューティー・ブロンド』が3月21日(火)に開幕! そのゲネプロにおじゃましてきました!
「あの『キューティー・ブロンド』!?」と懐かしく感じる方も多いのでは? そう、原作は日本でも大ヒットした同名映画(2001年)。日本では今回が初演となりますが、2007年にブロードウェイで初演され、トニー賞7 部門ノミネート、ウエストエンドではオリヴィエ賞3 部門受賞するほか世界中で上演される超人気作なんです。
主人公は、ブロンド(金髪)とピンクが目印の女子大生・エル(神田)。ある日突然、婚約間近だったはずのワーナー(植原卓也)に「上院議員を目指す自分の妻としてブロンド娘はふさわしくない」と振られてしまいます。納得がいかないエルは一念発起して猛勉強し、ワーナーと同じハーバード大学のロー・スクールに合格! ですが...ブロンドでピンクのファッションのエルは学内で浮いた存在になり、キャラハン教授(長谷川初範)には教室から追い出されることも。さらにワーナーも黒髪の優等生・ヴィヴィアン(新田恵海)と婚約していることが発覚します。踏んだり蹴ったりの中でも先輩エメット(佐藤隆紀/LE VELVETS)やヘア&ネイリストのポーレット(樹里咲穂)に励まされ突き進むエル。一人前の弁護士になることは出来るのか!?
↑授業初日から浮いてますが...素敵です!
映画同様スカッと爽快で元気の出るストーリーが魅力のハッピー・ミュージカル。それに加え、"歩くバービー"と言われるエルのファッションや、可愛らしい小道具など、見ているだけでワクワクしてきます!
↑この衣裳や小道具のかわいさといったら! ピンクの何かが欲しくなってきます。
エルの衣装はなんと17着! その中にはブロードウェイ版にはない、エルのウエディングドレス姿も。ウエディングドレスが何色なのか気になりませんか? 答えは劇場で!
↑愛犬・ブルーザーも登場!
類は友を呼ぶとはよく言いますが、エルの友達もみんな明るくておしゃれな人ばかり。そんな友達、エメットやポーレット、そしてエル曰く"コロス"(古代ギリシア劇の合唱隊を意味する演劇用語)が、いつだってエルを励まします。
↑舞台を観ていると、エルが愛されるのも納得。友達の衣裳もかわいいですね!
↑佐藤さん(左)の落ち着いた声はエメットにピッタリ! 右に見えるはコロスの皆様です!
↑ポーレット(中央)は、シーンごとに違うヒッピー風ファションにも注目してほしい!
登場人物は濃い人ばかり! 中でも元カレ・ワーナー(植田さん)はなかなかのキャラクターをしていて...出てくるとプッと笑ってしまいます。
↑真ん中がワーナー。キザとも何とも言い難い、独特の魅力があります(笑)
そして、歌はもちろんダンスも見どころ! 女性たちが揃って踊るシーンの数々は、ポップで華やかで明るくてかわいくて...エルの魅力とよく似ています!
↑歌詞もすごく楽しいのでぜひ聞いてほしいです!
エルは快進撃で進んでいきますが、天才型というよりは芯の通った努力家の女の子。周りに頼りながらも自分で前進し、幸せを手に入れます。そんな姿を見ていると、なんだか勇気が湧いてきますよね。
↑栄養ドリンクを飲みながらがんばる姿は応援したくなります。
以前、神田さんがインタビューで映画『キューティー・ブロンド』のエルを「完コピしたい」とおっしゃっていましたが、まさに"あのエル"がそこにいる感じ。だけど当然コピーするだけじゃなく、歌やダンス、衣裳の着こなしまで、神田さんが演じるからこその魅力が炸裂していて、本当に何度でも観たくなる舞台でした。演じているみなさんも楽しそうで、とってもハッピーな気持ちで劇場を後にできることを保証します! ぜひ楽しみにして劇場に足を運んでください。
公演は4月3日(月)まで東京・日比谷・シアタークリエにて。その後、全国8か所を巡回。
(取材・文:中川實穗)