2017年2月10日アーカイブ

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柚希礼音ソロコンサート『REON JACK2』の大阪・東京公演に世界の振付家に認められた上野水香(東京バレエ団プリンシパル)が登場、夢の共演が実現する。昨年4月に『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』で対談し、意気投合した二人が再び語り合った。


...お互いの印象を教えてください。

柚希 上野さんはクラシックバレエをやっていた頃から憧れの存在。対談後、絶対にご一緒したいと思っていました。実は上野さんからもお声がけいただいたのですが予定が合わず。それが、こんなに早く実現するとは!今回、一緒に踊るということで、共に挑戦し、お互いの良いところが出るように、高みを目指します。

上野 柚希さんは宝塚というジャンルを超えた、舞台人としての大きさを持っていらっしゃる。私自身はこれまでバレエ一筋で、いろんなパートナーと踊ってきました。そこで柚希さんと一緒に踊れたら...と、ふと頭に浮かんだんです。自分の何かとシェアできたら舞台上でどう見えるのか、個人的に興味を持ちました。『REON JACK』を拝見したら、バレエのお客様と全く違う客層、雰囲気で、そこに自分が参加できることにワクワクします。

柚希 あの時、ステージ上から上野さんを見つけましたよ。

上野 振りを覚えていなかったから、浮いてたでしょ?

柚希 いや、アームがやたらきれいで目立ちました(笑)。上野さんの舞台にかける本気度、基礎を大切にストイックに取り組む姿は刺激になります。私も毎日自分自身と戦い、挑む姿勢を大切にしてきました。『REON JACK2』で一緒に踊る2人の化学反応、また世界で活躍する錚々たるダンサーたちが命がけで戦う姿、互いに刺激し高めていく熱い姿を見ていただきたいです。アーティスティックでカッコいい、ひたすら感動していただけるステージを目指します。


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...セットリストの構想は?

柚希 3月1日発売の1stミニアルバム『REONISM』の5曲を含めると、持ち歌が10曲になるんです。この豪華なダンサーの方々とどの曲で何をやろうか、頭を抱え悩んでいます(笑)。

『REONISM』は中身の濃い5曲。リード曲「僕は何を探してるんだろう?」は、子供の頃に夢を持って何でもできると信じていたけど、壁にぶち当たり、過去を振り返る曲。でも最終的には希望を感じる、今の自分がとても共感できる曲です。「Yes!世界に魔法が降りそそぐ」は明るく可愛いラブの曲。意外でしょ?(笑)。「お気に召すまま」をやったからこそ、この曲を歌いたいと思いました。「太陽を射る者」は、宝塚時代を振り返りつつ、挑戦し続ける自分に重ねて書いていただいた曲。「Two Snakes」と「Witch's Mirror」は幸せや楽しいばかりが愛ではない、ラブのダークサイドについて。森雪之丞さんが「僕は〜」「Yes!」の詞を書いてくださいました。

上野 私は歌のことはわからないけど、歌っている柚希さんの輝きは、踊りやお芝居とはまた違う。柚希さんの発する声や歌から、魅せられますね。

柚希 嬉しい!昔はダンスが一番好きで、歌は難しいと思っていました。でも音程より、どんな人がどんな思いで歌っているのか、心の叫びを表現しようと考えるようになってからは、怖くなくなりました。今回、パシフィコ横浜という特別なコンサート会場では、大阪と福岡では聴けない歌を入れる予定です。ファンの皆様に色々聞きながら、参考にしようかと。




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トップ娘役・実咲凜音(みさき・りおん)の退団公演となる宝塚歌劇宙組公演『王妃の館 -Chateau de la Reine-』『VIVA!FEST!』が2月3日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。

第一幕の『王妃の館』は、浅田次郎の同名小説を原作にしたミュージカル・コメディ。舞台は、現在は一見客お断りの高級ホテルとして使われている、ルイ14世が残した「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ(王妃の館)」。そこへ旅行会社のツアーで訪れた人たちの人間模様が、ルイ14世の恋物語と絡めてコミカルに描かれる。それぞれに悩みや欠点を抱えたひと癖ある者たちが、この旅行を通して大切なものを見つけていくという、ドタバタの中に温かさを感じられるステージになっている。

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トップスター朝夏(あさか)まなとが演じるのは、ルイ14世を主人公にした小説を執筆中の作家・北白川右京。物語のヒントを得るためにツアーに参加するが、セレブ気取りで自己中心的な行動をとり、実咲演じる旅行代理店の女社長・桜井玲子を困らせてばかりいる。コメディ作品だけに、本作ではライトな演技でコミカルに魅せており、特に、執筆のアイデアが降りてきたときの身体を震わせる表現では会場中の笑いを誘う。

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実咲は、傾きかけた自分の会社を守ろうと、ふたつのツアーで同じ部屋に宿泊させるという"ダブルブッキングツアー"を企画する役どころ。集大成に、宝塚ではあまり見られない、現代の日本人女性を柔軟な演技力で見せている。北白川に振り回されながらも、心を通わせていくところが宝塚ならではの展開だ。また、ルイ14世の亡霊を演じるのは真風涼帆(まかぜ・すずほ)。現代人たちの中で、ひとり中世の衣裳で登場する浮世離れ感があり、見た目にも楽しませてくれる。ほか、毛髪に悩みを抱える不動産王を演じる愛月(あいづき)ひかる、恋人に振られたオネエ役の蒼羽(そらはね)りくなど、それぞれの個性あふれる演技が光るステージになっている。

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第二幕は、お祭りをテーマにしたレビュー。プロローグは蝶に扮した朝夏が観客をカーニバルへと誘い込み、歌い継ぎながら華やかに展開していく。ストーリー性のあるシーンや、スペインの牛追い祭りをイメージしたロックなシーン、迫力のあるソーラン節、黒燕尾の群舞など、宙組のパワーに圧倒される。客席降りもたっぷりと盛り込まれ、前のめりで楽しめるエネルギッシュなステージ。第一幕では多彩な個性が感じられ、第二幕では圧倒的な集団の力を見せつけられた。

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兵庫・宝塚大劇場公演は3月6日(月)まで。また、3月31日(金)から4月30日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演は2月26日(日)一般発売。

取材・文:黒石悦子 撮影:三上富之

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エントレ主催の《第5回クォータースターコンテスト》の結果発表と授賞式が昨年12月に開催され、藤原佳奈さん(mizhen)の投稿動画『マルイチ』がグランプリを含む4賞を獲得しました。


2012年に始まったクォータースターコンテスト(以下QSC)は、演劇・舞台系動画のニュースサイト・エントレが主催する"15分編集なしの演劇動画を競う"コンテストで、グランプリを獲得すると賞金30万円が副賞として授与されます。
グランプリはエンタテインメント分野で活躍するクリエイターが審査員を務め、第5回は鴻上尚史さん、鄭義信さん、別所哲也さん、行定勲さんという豪華な顔ぶれとなりました。

また、協力団体が選出する各賞があり、げきぴあも第1回目から参加しています。

第5回は全国から96本の作品がエントリーされました。
その中から見事グランプリに輝いたのは、
藤原佳奈さん(mizhen)の『マルイチ』です。
4人の審査員全員が1位から3位までのいずれかに選んでいますので、この作品への評価の高さがうかがえます。

各審査員が選んだ結果とコメント詳細はこちら 


物語はバツイチ子持ち同士の男女の恋愛を描いたもの。オリジナルで作ったという楽曲が印象的な音楽劇。男性から見た状況と女性が受け取る感覚の違いをリフレインの手法を用いて効果的に見せています。前半の会話劇から後半の音楽劇に変化する手法など、工夫を凝らした演出もみどころです。

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【動画作品情報】
『マルイチ』
脚本・演出:藤原佳奈(mizhen)
出演:佐藤みゆき、橋本拓也
音楽:黒沢秀樹
撮影:佐々木智崇
協力:藤沢宏光、くるみ、じおん、ミサキドーナツ、フォセット・コンシェルジュ
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そして第5回QSCの【げきぴあ賞】もグランプリと同じ『マルイチ』が獲得しました!
本作はげきぴあを含む3つの団体賞も獲得しています。
各賞の受賞作品はエントレの「第5回クォータースターコンテスト 結果一覧」をご覧ください。


【げきぴあ賞】の副賞はげきぴあへのインタビュー掲載です。
そこで、さっそく脚本・演出の藤原佳奈さんにお話を伺いました。

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