2015年12月21日アーカイブ

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■ミュージカル『グランドホテル』vol.2■


今春の『タイタニック』も大好評を博したロンドンの若き鬼才、トム・サザーランドが贈るミュージカル『グランドホテル』
1920年代の大都市ベルリン、華やかなグランドホテルを舞台に、そこに集う人々の人間模様を描いていく作品で、ブロードウェイでは1989年に初演、日本では1993年に宝塚歌劇団月組が上演した名作中の名作です。

今回は、〈GREEN〉〈RED〉の2チームでの上演なのですが、こちら、単なるWキャストではなく、トムさんがそれぞれのチームとじっくり向き合い、そのチームの個性から生まれるドラマを大切にしていくそうで、なんと結末も2パターン用意される予定、とか!

げきぴあではこの注目のミュージカルのビジュアル撮影現場を取材、同時にキャストインタビューも行ってきました。

今回はREDチームで主人公・オットーを演じる成河さんに迫ります。
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成河さんといえば、軽やかにどんな役も演じてしまう、その演技力の高さが観る者を惹きつけ、国内外の演出家たちに引っ張りだこですが、この手のミュージカルへの出演は非常に珍しい。
演劇ファンもミュージカルファンも、成河さんが演じるオットー、気になるのではないでしょうか!?


◆ ビジュアル撮影レポート ◆


成河さんが演じるオットー・クリンゲラインは、重い病を患う元会計士。
貯めたお金を全て使い、人生最期の日々を豪華なグランドホテルで過ごそうと、ここにやってきました。
ミュージカルと言って抱く華やかなイメージとは一線を画した、重いものを背負っているような主人公です。
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デザイナーさんと、全体のコンセプトなどを確認中。
「笑顔は基本、なくていいですから」とデザイナーさん。
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お正月の浅草を彩る新春浅草歌舞伎が華やかに開幕。若手の登竜門としても、すっかりおなじみとなっている。尾上松也を筆頭に、若手が大役に挑む。

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――2015年に続いて、出演者ががらりと変わって二度目の公演ですね。まずは意気込みを聞かせてください。

尾上松也(以下:松也):前回と変わらず、みんなと一致団結して、チームとして、全員で乗り越えたいという思いでおります。昨年、みんなで一生懸命やったからこその、2年目ですから、初心を忘れず、臨みたいと思っています。2年目ができたから、それでいいということではなくて、2年目を3年目につなげる、3年目を4年目につなげるということで、毎年を大事にしていくことを、常に心掛けたいと思っています。

――前回の手応えはいかがでしたか?

松也:お役のことで葛藤するのは当然ですし、それぞれが真剣にお役と向き合って成長していかなくてはいけません。浅草歌舞伎では初役が多いですから、やってみて初めて分かったことも、たくさんありましたし、みんなもそうだったと思います。心配だったのは、お客様がどれだけいらしていらしてくださるか、でしたが、初日には大入りで、みんなで手を取り合って喜びました。1か月間、僕らの最悪の予想は外れたので(笑)、ほっとしました。それくらいの危機感を持って臨んでいるので自分たちのできるだけのことをしてよかったなと思いましたし、それがあってこその2回目であると、その認識は昨年出演をしたメンバーの共通した想いですね。

――顔ぶれは前回とほぼ同じですか?

松也:新悟君と国生君以外は、去年のメンバーと同じですが、歌昇君と種之助君、児太郎君は出演いたしません。今回、心強いのは、錦之助のお兄さんにご出演いただけることです。作品に厚みが増して、前回のメンバーとは違う作品が出来ると期待しています。

――チラシの宣伝写真が斬新ですね。白を基調にした衣装で飛び跳ねていますが、どんなリクエストがあったんですか?

松也:とにかく飛べ!と言われました。アクティブな動きがほしいということで。その要求に応えて、私も動いたんですけどね、結果的にチラシでは私だけ歩いてます(笑)。トランポリンを使って飛んでましたけどね。浅草歌舞伎は、近年は斬新なチラシが売りのひとつでもあるので。毎年、「なんだこれ?」と思ってもらうことは、チラシとしては大事なことですから、その辺は意識してやっていきたいところです。

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――演目ですが、『与話情浮名横櫛』はご自身の歌舞伎自主公演で取り上げていらして、与三郎を演じていらっしゃいますが、『義経千本桜』の「四の切」で狐忠信役は初役ですね?

松也:はい、そうです。狐忠信は松緑のお兄さんに教えていただきます。

――狐忠信はどういうところが難しいと思いますか?

松也:演じてみないと、わからないというのが正直なところですが。2役の違いと言いましょうか、本物の忠信と、狐の忠信、なり(衣裳)が違いますから、分かるんですけど、本物のほうは、武将としての格が必要でしょうし、後半の狐忠信になってからは、親を慕う子狐の情感にあふれた表現が必要になってくると思いますので、そのへんはきっちりと気持ちを作って。また、通し狂言ではないので、「四の切」までの、背景も自分の中でしっかりととらえておきたいです

――狐忠信は、意外なところから登場したり、一瞬でいなくなったり、けれん味もたっぷりです。

松也:非常にエンターテイメント性が高いというか、けれん味があふれていて面白いですし、お客様に楽しんでいただけると思います。第2部は、「毛抜」「四の切」で、両方ともザ・歌舞伎ですからね。「毛抜」も荒唐無稽で、大仰な仕掛けと、ありえないことばかり起こる芝居です。歌舞伎でないと成立させられないようなお芝居で僕は大好きです。「四の切」も、狐を人間がやっているわけですからね。その時点で本来はあり得ない表現ではありますが、いろいろな仕掛けを非常に古典的な手法でやるのも面白く、目でも楽しんでいただけるお芝居です。アクロバティックな動きもたくさんあるので、しっかり勤めたいと思っています。

――与三郎は本公演では初めてですが、自主公演で経験してみていかがでした?

松也:実は、名セリフ以外は特に仕どころがなく、本当にいいところだけもっていくお役だなという印象ですね。蝙蝠安(こうもりやす)のお膳立てがあってこその与三郎だということが、演じてみると、よくわかりますね。蝙蝠安がよくなっていないと、与三郎が生きてこない。そのギャップがあるからこそ面白いので。蝙蝠安はアンパンマンで言うところのバイキンマン的な感じ(笑)ですよ。特に世話物は、チームワークで作っていくものですだから、息が合わないとよくならないんです。自分たちの芝居心だけで空気とかを作っていくので、時代物とは、また違った難しさがありますね。


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